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12/24

時間と精神力が枯渇している

誤字脱字が一行に複数出没するせいで

数行書くごとに最初から読み返す必要がある程度には。

届かぬメーデー?

無意味なSOS?

それを決めるのは誰でも無いが、確かな事は

『本当に助けを求めている奴は大抵死ぬ』

『真に助けが必要な奴ほど、助けを求める事を嫌う』

『そういう奴ほど、助けが必要に見えず、無視される』

といった所だろうか、四発エンジン全停止の旅客機とかな。

『そもそも助けを求める状況は手遅れだ』

タイタニック、様々な航空機事故、前線の兵士。

映画や小説じゃあ無い、現実だ。

虐め問題もそうだろう、議論ばかりで何もしない

口だけ達者なトーシロ、ただの案山子だ。

・・・いや、案山子の方が勤勉だし役に立つな。

どんな日でも立ち続け、どんなにボロボロになっても職務を全うする

心身共に強靭で、勤勉な存在だ。

話を戻すが、結局はゲーム、ドラマ、映画等の娯楽に責任を押し付ける。

大人は責任を負うがゆえに責任を嫌う。

だから責任から逃れるための身代わりを常に複数用意している。

我々、ネットの住民なんかは良い例だろう。

まぁ金が無ければ生きられぬ御時世、金と権力に平伏すのは間違いじゃ無い。

金さえあれば手に入らない物は無い、人権ですら、な。

人として正しいかは知らんが、それが現実だ。

まだ遠くで命を断つ音が響く。

命の値段は高くておひとつ数千円程度、軽さは人差し指を曲げる程度。

よく通るその音は、標的に音も気配も悟らせずその命を断つ死神と言えるだろう。

某ムーミ■谷の白い狙撃手のように。

死を振り撒く轟音に紛れ、死神はその姿をより一層眩ませる。

この轟音に我を忘れられたら、どれだけ幸せなのか。

何時か終わってしまうオーケストラ、私が求め続けた場所。

何度でも殺し、何度でも死ぬ、終わらぬ殺し合いと戦友達の待つ

銃砲の交わる懐かしの、愛しの、我が魂の場所。

私は帰ってきた、私は悲劇は嫌いだ、ゆえに戦争を愛し、憎んだ。

戦争から人々を守るのは、結局は戦争だからだ。

侵略する者、される者、幾度と無く繰り返す復讐の連鎖。

それは人の歩んできた戦争の歴史、人類史その物。

ゼロ「今回はお前達が主役だがな・・・」

街中で、砲煙で包まれた壁上を眺めながらそう呟く私の目は・・・

どんな目をして、何を映していたのだろうか?

きっと、無機質な漆黒のゴーグルは何も反射することは無く

中の瞳に外の光景を見せるだけなのだろう。




戦闘は終わった、女騎士は投降者を殺していた事に気付いており

早々に詰め寄って来たので、私の戦争の終わらせ方を見せて差し上げた。

ビラを以前のように低空でバラ撒き、首都を火の海に沈めた。

今回は焼夷弾でじっくりと丸焼きだ、跡形が残るように。

偵察機の映像越しとはいえ、音声付きで映る燃え盛る大都市。

そこに響く民間人や兵士、王族に使用人の悲鳴の合唱は背筋にクるモノがある。

ゼロ「これを、今回攻め込んで来た国すべてに行った」

女騎士「は?」

ゼロ「彼等が望んだことを、彼等にして差し上げただけですよ領主殿

 それに、捕虜を取らなかったのは

 【前回話した裏切り者とか大義名分云々】のためです

 彼等には民を殺戮した冷酷で無慈悲な侵略者と

 その侵略者の犠牲となった民とすることで

 この国の民の平穏の礎となって貰いました、依頼通り領民を守りましたよ?」

そう微笑んで振り返る、まぁ、マスクとゴーグルで見えないだろうが。

女騎士「お前は、どうしてこんな事が出来るんだ・・・?

 彼らだって元は民だろう? なんとも、思わないのか?」

青ざめた顔に震える声で、彼女はそう私を責めた。

『非人道的だ』と『残虐極まりない』と『戦争狂い』と。

ゼロ「誰かがこれをやらなければ、何度でも奴等は攻め込むでしょう?」

その時に犠牲になるのは、今回より少ないというのか?

何度も繰り返されるそれによって出る犠牲は

たかだか数ヵ国の首都の人々より少ないとでも言うのか?

それとも、これから犠牲になる民よりも

今犠牲になった彼等の、犠牲になる民を手にかけるであろう彼等の!

そんな彼等の命が重いとでも言うのか!?

ゼロ「これは戦争です領主殿、領民の『今』と『未来』

 それは果たして、領民から平穏を奪い、貪り、犯すつもりだった

 彼等の『今』より『重い』『物』なのですか?」

女騎士「『物』だと?」

ゼロ「敵はただの物体だと思え、殺すのでは無く壊すのだと知れ

 それが私の恩師の言葉のひとつです。

 狂った世界でまともで居るには狂わないといけません

 戻ってこられなくなりますからね、私のように」

女騎士は様々な感情の混ざった瞳で、ただ黙っていた。

ゼロ「もう一度念押ししましょう、これが戦争です

 一度振るわれた刃と失われた物は取り戻せません

 それによって産み出された憎悪は決して消える事はありません

 復讐の復讐の復讐の復讐の復讐の、と

 貴方は終わりの無い復讐の輪廻がお望みですか?

 それによってどれだけの民が犠牲になるか、分からないとでも?」

女騎士「それ、は・・・」

ゼロ「二度と攻め込まれない為には根絶やしにしなければならない

 だがそれは時間がかかりすぎる、故に大義名分を盾に

 復讐の理由を潰す、彼等全員に悪になって貰うのです、そうすれば」

女騎士「今回の暴挙も許されるとでも?」

ゼロ「私の元居た世界の歴史が証明した事です

 私は何一つ間違った事も、悪も、行ってはいない」

英国やアメリカと同じ事をした、それだけの話だ。

まぁ、これでも彼等より有情ではあるがね?




戦後処理は私も参加した、穴を掘り、遺体を全て投げ込み

退避してから火炎放射機でじっくりと炭にするレベルで焼く。

ちなみに火炎放射機はガスでは無く特殊な燃料に火を付けながら放射する

いわゆる放水銃のような兵器だ。

消防士の放水、アレを炎にするとそのまま火炎放射機の炎になる。

ちなみに火炎放射機で使われるそんな可燃性液体だが

目標に粘り着いて、長く、より燃えるようにするために

特殊な、ちょっと成分の割合が違うだけのナパームが使われているそうな。

その昔、自衛隊が除雪に使えないかと使用して失敗した事があるらしい。

土に還り、煙と共に天へと帰る彼等がどうなるのか?

未だに私はその答えを見付けていない。

ゼロ「基本的に、死ねば皆同じだ、どんな奴であろうとな

 例外が無い訳じゃあ無いが、基本的に死者は皆平等だ

 安らかな眠りを得る権利がある、さぁ、ここに慰霊碑を建てるぞ?」

少女兵「ハッ!」

女騎士「あんな事をしておいて、そんな事をするのか・・・?」

ゼロ「死ねばただの肉の塊、そこで終わりなんですよ領主殿

 そこに貴族も兵士も民も関係ありません

 なにせ、そこには誰もいない、誰かだった物が転がってるだけです

 それとも領主殿は人形に欲情する趣味でもおありで?」

きっと、私は笑ってるだろう、顔が隠れていて助かったが

それでも私の異様な何かを感じたのだろう。

振り向き、視線を向ければ彼女は目に見えて怯えた顔で後ずさった。

女騎士「狂ってる、お前は狂ってる・・・」

ゼロ「貴方も人を知れば、私のように狂わざるをえなくなりますよ

 貴方はそのまま、何も知らない『人間』で居てください」

震える少女に、先達として言えるのは、そのくらいだろうか?

そう思っていたのだが、この世界の住民はやはり逞しいようだ。

女騎士「そ、そうはいかない!

 私はこの地を守る貴族として人を知り

 あらゆる者から民を守らねばならない!

 無論、貴様のような狂った者からもだ!」

そう啖呵を切って踏み出してきた、瞳は力強く

顔を青くしていた女の子とは思えない決意がそこから感じられた。

これは、甘ったれた子供か世間知らずの貴族様と侮った私の負けか?

なら、多少は素を出しても良さそうだ。

もっとも、これが素なのかは、最早分からなくなった物だが。

ゼロ「良い覚悟だ嬢ちゃん、合格だ

 そこまで大口叩いたんだ、覚悟しておけ?」

女騎士「ととと当然だ!?」

・・・有望だが、不安だな。

ゼロ「だがこうした汚れ仕事は我々の役目だ

 お前の手は汚させはしない、それは覚えておけ」

女騎士「えっ・・・?」

ゼロ「きっと今回のような事は何時か必ず起きる

 だが民を守るその手を汚してはならない、それは最後の手段としておけ」

そう言って、埋葬を終えて、手を念入りに洗浄、消毒した手で

彼女の頭を撫でてから立ち去ると、背後から蒸気のような破裂音が聞こえた。

赤くなったり青くなったり、忙しい奴だ。






あの小競り合いから数週間、慰霊碑は各地に建てられた。

報告を読んで私は苦笑い、領主殿は唖然だ。

ゼロ「これを見ても、侵略者に情けは必要と考えるのか?」

女騎士「・・・私には、無理だ」

だろうな、彼女は優しすぎる。

ゼロ「民あっての貴族、それは立派だし事実でもある

 だが現実とはひとつの答えを求めてはいないし

 答えをひとつしか用意したりはしない、数多の答えがこれだ」

女騎士「向き合えと言うんだな、お前は」

ゼロ「あの後、即行で直属の家臣として雇ったのは貴方でしょうに」

【母を取り押さえるので今回はここまで】

【駆け足だったのに女騎士兼女領主の名前が出せなくて泣きそう】

私の誕生月は三月、弥生。

なので大日本帝国海軍 駆逐艦 弥生が好きだったりします。

それと、丁度見頃の桜、そう呼ばれる時期でもあるので

大和も好きだったりします、二人とも少し親近感のある艦です。

【三月の旧名は弥生】

【大和は三月下旬から四月頭、丁度見頃の散りゆく桜と共に沈んだ】

【それもあって、とある楽曲が好きだったり】

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