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非日常の世界へ

作者: 曙紅

思い付きで一気に書き上げたもの。

何処にでも転がっていそうなお話です。

 突然ですがルイス・キャロルは偉大だと思う。

 だって近頃、気軽にWebで小説を書いたり商業的にもライトノベルなんてジャンルで『○○の国のアリス』なんて諸にルイス・キャロルを踏襲したお題の物から題名では理解らなくても読んでみると明らかに……ッて言うものまで溢れているんだもの。


 そして私は何故ルイス・キャロルを賞賛しているかと言えば…………

 事実は小説より奇なりだっけ!?

 只今、絶賛ウサギの穴より出て来たところで有ります!現在の日本の都市部で誰がウサギの穴に落ちると思うのか?有り得ない。本当に有り得ない。

 会社帰りに都会の路地でウサギを見た気がしたんだ。『気がした』で終わらせとけば良かったんだと10分前位の私に猛烈に言いたい。異世界に来れたのだからタイムマシーンも序でに無いかな?

 近寄ってみたら逃げたんだ。当たり前だとは充分思うけれどね。好奇心に勝てなかったんだよ。そのまま追いかけたら閉店後の薬局の角を曲がった処でウサギがいつの間にかタキシードなんて来て二足歩行していたんだ。勿論、お約束の懐中時計を見ながらこれまたお決まりの『遅れる。遅れる!』なんて台詞を言いながら。

 当然、私はそんなのを見たら例え夢だとしても『逃げるべし!』と引き返そうとしたんだ。(あの瞬間の私は実に賢明だったと思う)

 でも、振り返ったら後ろを駆けていたはずのウサギが目の前に…………そして、私が一歩踏み出した先にはマンホールが何故か蓋を開けていたんだ。

 落ちるよね。当然、落ちるよ!

 そして、落ちた先は森の中。

 辛うじて道が有ったのは幸い。車輪の跡も有るから何時れは誰が通るでしょう。寧ろ通ってくれないと困る。

 だってウサギは疾うに見失っているのだから。


 これが今の私の状況。

 ルイス・キャロルを賞賛して現実逃避をしたくなるのも理解ッて頂けるだろうか?

 寧ろ、以前こんな経験をした方がいらっしゃるならばどうか私に現実の世界に帰る方法を教えて頂けませんか?

 切実に。

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