第8話
〜夢想空間のティアと呼ばれた彼女の視点〜
私の質問に応えなかったスノウにお説教することにした。
「今、パスが繋がっているのはスノウだけなんだよ。私だってパスが繋がっていれば、ご主人様の役に立ちたいのに、それなのにスノウは念話が出来るのに先ほど戦闘ではサポートもうしなかった。そうだよねスノウ」
「·········」
「スノウ。あなたが念話を使ってサポートしていれば、ご主人様が死にそうな傷を覆うことはなかったはず。あなたの矜持も大事だけど、ご主人様が死んだらなにもならのよ」
私は、俯いたまま顔を上げないスノウにくどくどとお説教を開始して一時間たっていた。
「もう、1時間たったなの。あと、1時間お説教しないとなの。スノウ」
まだ、お説教したりない私。再開しょうとする私を遮るように声が上がる。
「待って、待って、ティア。もう1時間たっただよね。ティア」
「うん。もう1時間たったなの。スノウ」
「ティア。1時間たったてことは、リュウト様。大丈夫なのティア」
「スノウ。ご主人様が心配なの。先ほどは念話を使わなかったスノウが今は心配で心配で心配で仕方ないなの。スノウ」
「そうよ。心配で仕方ないよ。ティア」
「フーン。そうなの。ご主人様なら大丈夫なの。まだ、ご主人様の時間はまだ1分も経てないなの」
「えぇ、どう言うことティア。私達の時間は1時間経過したって言ったよね。なんで、リュウト様の時間は1分も経てないのティア」
「ああ、そんなこと。今、私達が居る場所がどこかななの。スノウ」
「えっ、確かティアが作った夢想空間だよね」
「うん? 」
「なんで疑問系なのよ」
「スノウ。私はね、最初からこんなに大きな空間は作れなかったなの。私が初めに作れたのは大人1人が立て横に寝る大きさの空間しか作れなかったなの」
「えっ! ウソだよね。ティア。子供の頃の空間の大きさは今と変わらないよね」
「違うなの、スノウ。子供の頃の空間と今の空間の大きさは2倍の大きさなの」
「えっ! 2倍!」
驚いてるスノウに、私は頷き。
「そうなの。今、私達が居る夢想空間はスノウとご主人様とのパスが繋がり、それを私が今のご主人様の魔力を使って、構築した空間は、子供の時に作った空間より2倍の大きさなの。それに、この建物だって、子供の時と違うなの」
「そういえば、確かに、子供の頃は玄関と10畳の和室だけの建物だったよね」
私は頷き。
「スノウ。今、私達は2階建ての建物の中に居るなの」
「うん」
「スノウ。私達、2人は今、1階の食堂に居るなの。他の5人は2階の自分たちの部屋に居るなの?」
私とのスノウは、テーブルを挟んで椅子に腰掛けて座り、テーブルにはお茶菓子とカップに冷めた紅茶がある。
冷めた紅茶は私が1時間もスノウをお説教したから紅茶は冷めてしまっていた。
私は、紅茶を入れなおすため、私は椅子から立ち上がり、スノウに声をかけ、台所に向かった。
私は、ポットに水を入れ。水を入れたポットをマジックコンロに置き。マジックコンロの火魔石に魔力流し火を着ける。
私は、楕円形のトレイを持ち、食堂に戻り、テーブルにある、冷めた紅茶が入ったティカップをトレイに載せ、お茶菓子も載せ、テーブルを布巾で拭き、布巾をトレイ載せ、トレイを台所に運ぶ。
私は、食器棚から新たにティカップとティポットを取り出し、戸棚から紅茶の茶葉を取り出す。
私は、長方形のトレイにティポット以外のティセットを置く。
あとは、お湯が沸くまで暇なので、ご主人様の今の状況を確認した私は叫び声を上げった。