第6話
残り三体のフェーンウルフとリーダー格の魔物が此方に向かって、歩き出した。
リーダー格の魔物があと10ナルの距離手前で止まり吼え、フェーンウルフ達に指示を出し、左右二体のフェーンウルフは左右に分かれて移動した。正面の一体のフェーンウルフはその場でと止まり、左右に分かれたフェーンウルフがある一定の距離で止まり、俺を見据えている。
リュウトの正面のフェーンウルフは5ナルほどの距離、リュウトの左側のフェーンウルフは3ナルほど距離、右側のフェーンウルフも同じく3ナルほどの距離、正面のフェーンウルフが歩き走り出す。
リュウトは正面からのフェーンウルフから攻撃を避けそのまま二本の刀を振り上げ、二本の刀をフェーンウルフに振り下ろした。
「備前神龍流 刀術 二刀流 龍爪」
フェーンウルフは龍の爪が振り下ろされたように切り裂かれ、三分割され屑れ落ちる。
リュウトが刀を振り下ろした。直後に左右二体のフェーンウルフが同時に攻撃を仕掛けって来た。
油断したリュウトは舌打ちして呟く。
「チッ、正面は囮にして、左右二体の魔物が本命か」
二体のフェーンウルフは前後に回り込み 、前と後ろから攻撃が同時に来た。
リュウトは同時に来た攻撃を一歩前に出って前から来るフェーンウルフの右前足の攻撃を刀をクロスして受け止めて、後ろ来る魔フェーンウルフの右前足の攻撃を一歩前に出たことで掠り傷ですんだと思い。そのまま、フェーンウルフの右前足を押し切り、右前足を切り裂き、背後の魔物に警戒し左真横に飛び距離をとり脱出した。
「ハァ·····ハァ·····ハァ·····イツッ···」
リュウトは膝を付き呼吸を整えつつ、背中に痛みが走り、あまりにも激しい痛みに声を上げ、両手から刀を落とした。
「·······あぁ···········ガァ·····」
リュウトは痛みがある背中に左手で傷口に触れた瞬間、激しい激痛が走り、声にならない声を上げ、足が震え尻餅を付き、左手にはべっとりと血が付き、掠り傷だと思った傷は深く、手が震え出した。
リュウトは震える手でマジックポーチに手を掛け、激しい痛みに耐えながらマジックポーチから震える手で回復ポーションを1本取り出した。
震える手で回復ポーションの蓋を開け、俺は回復ポーションの瓶に口を付け、回復ポーションを飲み干し、手の震えが治まり、背中の痛みも少し和らぎ、少し落ち着き出した。
リュウトはフェーンウルフを見たがフェーンウルフの攻撃が来た。
リュウトはフェーンウルフの飛びかり攻撃受け、仰向けになり、さらにのし掛かり攻撃受け、左腕にはフェーンウルフの右前足が乗り、右肩には左前足が乗り、両足には左後ろ足が乗り、身動きできない。
「ガァァ·····」
身動きできないリュウトの左肩にフェーンウルフの牙の攻撃により左肩に牙が食い込み、痛みに声を上げて、かろうじて動く右腕に力を込め、握り拳をフェーンウルフの左前足に拳を振り。
フェーンウルフは左前足の骨が砕け、さらにその衝撃により牙の食い込みが緩み、リュウトは右手が届く範囲に落ちてる刀に手を伸ばし、刀の柄を握り、刀をフェーンウルフのくびに添えて切り上げた。
フェーンウルフは頭と胴体に分かれた首から血が吹き出し倒れる。下敷きになったリュウトは血を浴びて、全身が血と泥だらけなりながら倒れてるフェーンウルフの下から這いずり抜け出した。
リュウトはその場に座り込み、顔と手に付いた泥と血を拭うためマジックポーチから1枚の布を取り出し、取り出した布は右手に付いた血を吸いすぐに布は真っ赤に染まり、拭う前に使えなくなり、マジックポーチからもう1枚の布を取り出し、右手で顔を拭うが1回で布は真っ赤に染まる。もう1枚マジックポーチから取り出し、また1回で布は真っ赤に染まり、さらにもう1枚マジックポーチから取り出し、顔全体を拭い、最後に泥や血が付いていると思うところを拭い。
リュウトは左手が動かないこと気ずき、左腕を動かそうとするが左腕はダラんと垂れ下がり、左腕は動かない。
リュウトはマジックポーチから回復ポーションを1本取り出し、右手に持った回復ポーションの蓋を片手で悪戦苦闘して開けられず、回復ポーションの蓋を口に咥えて、蓋を開けた。
リュウトはフェーンウルフの牙の攻撃を喰らった左肩の傷口に回復ポーション振り掛け、左肩の傷口は塞がり痛みが和らぎ、左腕が少し動くようなった。さらにマジックポーチから回復ポーションを取り出して、蓋を開け、回復ポーションを飲み干し、左肩と背中の痛みは無くなり、リュウトのいくばくの体力も回復した。
体力が戻り、流した血は戻らないが俺は深呼吸して荒れた呼吸を整え。
最後に残った。フェーンウルフを見据えるが、右前足の怪我で動けないのかと思い。攻撃して来なかったと思ったが、そこには、リーダーの上位種の魔物に首を咥えられて、絶命していた。
跂→ギナル→ナルに変更します。