第5話
リュウトは、泉に向かいながら先ほど戦闘に入る前のこと思い返し、呟きつつ、最期には叫んでいった。
「あぁ、クソクソ、あそこで気を乱さなければ、気付かれなかったのに、クッソ、あともう少しの所で気配隠蔽が修得が出来ない、あぁぁ、クッソ、あと少し何のに最後に気を乱さなければ、修得出来るはずだ。あぁクッソォ-」
リュウトは叫んだことを後悔しつつ、スキル【気配察知】に魔物の反応が有り、こちらに向かって魔物が何体か向かってくる。
「くっ」
これだからリュウトは、最後の詰めが甘いと師匠に言われている。師匠からいつも最後には油断するなと言われている。
リュウトは深呼吸をして、迅風丸の柄を右手で握り、魔物が来る方に向き、迅風丸を鞘から抜き、地面に迅風丸を刺し、もう一本の刀を抜き、右手から左手に持ち替え、地面に刺した迅風丸を地面から抜き、右手に迅風丸、左手に緋色の刀身の刀、刃紋には炎のように揺めき、炎を想わせる刀、斬焔姫を持ち。
リュウトは、左足を半歩分前に出し、右足を一足分左に動かして、斬焔姫を上下左右に小刻みに振るう竜の尻尾ように振り、迅風丸も上下左右に小刻みに円を描くように龍の尾ように振り、一体の竜の尻尾と一体の龍の尾に見えると言われている構えをとる。
「備前神龍流 刀術 二刀流 地龍爻斬」
魔物が飛び出してくるタイミングに遇わせて、斬焔姫を左下から右上、迅風丸を右下から左上、魔物をクロスするように切り上げ、切り上げられた魔物はそのまま絶滅して地に伏した。
リュウトはフェーンウルフを一体倒したが、そのあと次々にフェーンウルフが現れ、周囲を囲まれった。
周囲には六体のフェーンウルフ、更に正面奥にはひときわ大きなフェーンウルフの上位種が一体がこちらを睨み牙を剥き出しに涎をたらし、左回り動き、こちらを窺うように周囲を囲む六体に指示を出すように吼えった。
指示を受けた。六体のフェーンウルフが一斉に襲い掛かって来た。
リュウトは、一斉に襲い掛かって来たフェーンウルフの六体の内、正面の一体に刀を十字に構えたまま、スキル【神速】使い、そのまま、フェーンウルフの背後まで走り抜け、フェーンウルフは十字に切られ、その場でフェーンウルフは屑れ落ちる。
走り抜け、フェーンウルフの囲いを抜け、フェーンウルフがいる方へ向き直し、フェーンウルフとの距離が離れたリュウトは、あと五体のフェーンウルフとひときわ大きいリーダー格のフェーンウルフの上位種一体を視認した。五体の魔物は体勢を崩し、体勢がなおるまでに、リュウトは左肩に背負っているバックパックをどうするか、考えると今までの戦闘は動きに支障がなく動けていった。だが、これからリーダー格と戦闘に為れば、支障が出るはず。
リュウトは、バックパックを魔物が届かない場所に置かなければいけないと思い。
リュウトは、辺りを見回し、10ナル上に木の枝が見え、リュウトは木の枝にバックパックを掛けることにした。リュウトは刀を鞘に戻し、魔物が体勢を崩してる間にリュウトは三角飛び要領で木と木の間を昇り、バックパックを木の枝に掛け、木から飛び降り、空中でくるりと三回転して地面に着地かと思われ、そのまま地面を転がり木にぶつかり止まった。
「あぁ、いてぇぇぇぇ─」
リュウトは着地に失敗して、そのまま転がり木にぶつかり止まったが背中に痛みが走り、思わず大声を上げてしまった。
体勢が整ったフェーンウルフ二体が大声に反応して、こちらに向かって、飛び掛かって来た。
リュウトはフェーンウルフ二体からの前足の爪の攻撃をジャンプして避けそのまま、空中に足場が有るか用に方向転換してフェーンウルフ一体に飛び蹴りを浴びせる。
「備前神龍流 体術 龍脚 斑」
リュウトはフェーンウルフの脇腹に飛び蹴りから蹴りを数発入れ、フェーンウルフは吹き飛び、木にぶつかり、一瞬立ち上がるがその場で屑れ落ちる。
リュウトはもう一体のフェーンウルフの懐に入り、右足を前に出し、右足に力を入れ踏み締め、右拳に力を込め、右拳を引き、右拳を捻るようにフェーンウルフの脇腹に一発拳を入れる。
「備前神龍流 体術 龍拳 渦巻」
フェーンウルフは血ヘドを吐き、全身をピクピク痙攣さ、暫くして、その場で屑れ去る。
「ふぅ」と息を吐き。
「危なかった。あそこでジャンプして避けなかったら、腕一本か最悪死んでたな」
リュウトは小声を呟きながら、最悪な場面を思い浮かべて、身震いした。
リーダー格のフェーンウルフの上位種は、苛立ちを覗かせ、「グルルゥゥゥゥ」と唸り上げ、こちらを睨み付け、左右を行ったり来たりしている。
フェーンウルフ三体は左右に首を振り、体勢を整え、こちらを見据えている。
リュウトは二本の刀を鞘から抜き、二本の刀を腰の位置に構え、迎え撃つ体勢をとる。
跂→ギナル→ナルに変更しました