第4話
ギルドを出た。リュウトは、東の門に向かって歩いている。
東門に着いた。リュウトは門番の兵士に挨拶して、東門を潜り、エンパンスの街をあとにする。
暫く東に20ギナルほど先に在るイスガールの森。
歩いて一時間ほどで森の入り口に着いたリュウトは、マジックポーチからギルドカードを取り出し、首に掛けた。
「さて、始めますか」とリュウトはスキル【気配察知】を常時発動し、気合いを入れ、そのまま森に入る。
森に入って一時間経った頃。泉まで一時間の距離まで来た所で、スキル【気配察知】に魔物の反応が有り、そのまま、リュウトは魔物の反応があった方向に向け、スキル【神速】使い走り出した。
リュウトは少し離れた辺りに魔物の陰影が三体見えて、少し手前で走り止め、そこから、魔物に気付かれないように気配を消し、スキル【忍び足】を使い魔物が確認ができる所まで近付き、その魔物を確認する。
体全体に翠掛かった毛に覆われたウルフを確認したリュウトは、今回依頼を受けた。討伐対象のフェーンウルフ三体を発見したことで、気が揺るだことでフェーンウルフに気付かれてしまった。
リュウトは「チッ」と舌打ちして、その場から後方に飛び跳ねて、フェーンウルフを攻撃を間一髪所で避け、左腰に挿した二本の刀、一本は赤色の刀、もう一本は碧の刀、その碧の刀に手を掛け、腰を低く構えて、フェーンウルフ一体が此方に向かって、牙を剥き出しに飛び掛かって来た。
「備前神龍流 刀術 居合い 龍霞」
リュウトは刀をに鞘からそのまま横一線に振り抜き、そのまま刀を鞘に戻し「チャキン」と音がなり、フェーンウルフは一瞬の内に斬られたことが解らず、そのまま後方に走り抜け、少し行った先で上下がズレって屑れ落ちった。
そのまま残り二体が左右から同時に攻撃を仕掛けって来た。
リュウトは、二体、同時に来た左からの右前足の爪の攻撃、右からの左前足の爪の攻撃を後ろに飛び躱わし、碧の刀の柄を握り、刀を抜き、スキル【神速】を使い。
「備前神龍流 刀術 龍閃」
リュウトは左側のフェーンウルフの顔正面に向かい刀を上段から縦に振り抜き、フェーンウルフの背後まで駆け抜け、刀を鞘に戻し「チャキン」と音がなり、フェーンウルフが左右に別れ、血を吹き出し屑れ落ちる。
リュウトは最後一体のフェーンウルフに向き直り、鞘から刀を抜き、正眼に構え、フェーンウルフは唸り上げ牙を剥き出しにして迫って来たところ避け首目掛け刀を振りきり、そのままフェーンウルフは走り抜け、此方に向き直した所で頚からズルリと頭部がずり落ちる。
「ハァハァ…ハァハァ」と息を切らして、難とか三体のフェーンウルフを討伐して、息を整えながら碧の刀に向かって、リュウトはお礼言い頭を下げる。
「迅風丸、いつもありがとうな」
リュウトは頭を上げ、迅風丸に刃こぼれがないか刀先を見る。刀先には刃こぼれ、傷もなく、刀身は碧に煌めき刃先には刃紋が浮かぶ迅風丸を鞘に納める。
乱れた呼吸も落ち着き、フェーンウルフをマジックポーチに収納し、【気配察知】に魔物の反応を確認して、魔物の反応がなく安心したリュウトは、この場を後にして、泉に向かって歩き出す。
街→ガナル→ギナルに変更します。