第2話
俺は冒険者ギルドに向かいながら今日の依頼をどうするか考えながら卵に負担が掛からない依頼を受けることにした。
冒険者ギルドの剣と槍がクロスした中心の後ろには盾の絵の看板が見えてきた。看板には〖冒険者ギルド:エンパンス〗と書かれていた。建物は三階建ての木造建築の冒険者ギルドの扉を開け、中に入ると右側は酒場兼食堂には数人の冒険者が酒を飲み、食事している姿が見える。左側は受付のカウンターには五人の受付嬢が一番から五番の受付に座って、冒険者の相手をしている。左側の壁には掲示板に貼られた依頼の紙がある。
俺は依頼を確認するため壁の掲示板に移動して、依頼を確認して、三枚の依頼を掲示板から剥がして、五番の受付に向かう。
今日は五番の受付に並び順番を待ちしている俺の前の人が終わり、受付から声が掛かり俺の順番が来た。
「次の方どうぞ」
俺は受付に三枚の依頼書を差し出し、声を掛ける。
「ミラ」
声を掛けられた受付嬢のミラは俺のことをじっと見たあと声を荒げた。
「リュウトさん、何でここに並んでるですか。リュウトさんはDランクなんですよ。三番と四番の受付に並ばないとだめですよ。」
「ダメだったか?ミラさん。」
俺は淋しげな声でさん付けした俺は暫くこのまま以後と思いミラを見るとミラは目を見開き口をパクパクしていた。
「ミラさん、ごめんなさい」
俺は返答を聞かず頭下げて一言謝り、俺は隣の受付に並び直そうと受付に差し出した、依頼書を手に取り戻し、移動する前に手を捕まれて、捕まれた手を見た俺はミラに声を掛ける。
「ミラさん。どうしたですか。ミラさんの言われた通りに隣に並び直そうかと思い。移動しようしたら手を捕まれたですが、ミラさん。」
声を掛けられた、ミラは捕まえた手を見てハァとして、捕まえた手を離し、顔を少し赤くしながら両手を覆い隠すように顔の前に置き俯いてしまたミラに俺は声を掛け、初めはからかうようにしていたが感情が入ってからはからかうの止めた。
「おい、ミラさん。ミラさん。ミラさん。ミラさん。もう、ミラさんと話せないですね。ミラさんと話すのは楽しかったな。他愛な会話でしたが嬉しかったな。それに、ミラさん可愛くて、目鼻顔立ちよくて、瞳は透き通った翡翠色に吸い込まれそうな綺麗な瞳、いつも綺麗に手入れされている青みががった黒髪を腰まで伸ばした髪を後ろで結うった三つ編みが綺麗だな思たのに、ミラさんにプレゼントしようと買ったプレゼントも渡せないしまつだし。あと、二三年したら美女に成ったミラさんに俺なんか相手にされないと思たから今しかないと······」
俺は一旦、話を区切り、先程から外野からヤジや罵声等が飛び交う、他の冒険者達の囃し立てる声が聞こえた。俺は内心、冷や汗たらたらだぁ!
『どうすんだよ俺、あのまま話をしていたら、俺、告白していたかも知れない。そのあと冗談でしたと言ったら、このままじゃ俺、街を出ること成る。』
『自業自得です。リュウト様』
ピコンと音が頭の中で鳴った!
【スキル:念話を取得しました】
『何だ。念話のスキルて?』
『リュウト様。念話を取得したですね。リュウト様。今、私と会話してますよね』
『あぁ、会話してるな、それがどうしたんだぁ』
『リュウト様。何処で会話してると思います』
『何処で······』
『リュウト様。私が会話に入った時何してました』
『確か、頭の中で思考しってな。まさか』
『はい、そのまさかですね。リュウト様』
『頭の中か』
『それにリュウト様が念話を取得しなかったら、ただの独り言を言ってる馬鹿とか、とうとう頭が可笑しくなったとか、言われますよ。他にも有りますが聞きますか。リュウト様』
『もう、其れ以上はもういい』
『そうですか。リュウト様』
『それに、お前は今朝の念話の声だよな。お前の名は』
『リュウト様。時期が来たらわかりますから今はミラさんことが先なんじゃないですか』
『そっか、いまはミラことをどうするかだ』
『そうですね。リュウト様はミラさんと今後どうなりたいですか。リュウト様』
『今後か。』
『リュウト様。プレゼントは本当に有るですか?』
『プレゼントならマジックポーチに入れてある』
『リュウト様。先程、告白まで一気にそうな気配でしたよ』
『あぁ、思たこと言ったと思う。最初はからかうつもりだった。話す内に段々と感情が出って此じゃ不味いと思って話の途中で止めたんだ』
『そうなんですか。リュウト様。プレゼントは何のために買ったですか。それとも、誕生日プレゼントとして買ったですか』
『俺は只、ミラに似合うなと思って、思わず買った物だ』
『リュウト様。誕生日プレゼントじゃないですね』
『あぁ、そうだ』
『リュウト様。何で今、渡そうしたですか。依頼を受けたあと受付が一段落したあとだって、依頼を達成あとだって、良かった筈ですよ。リュウト様』
『あぁ、そうだな』
『リュウト様。そんなに早くプレゼントを渡したくて、ミラさんに迷惑が掛かるとしても、ミラさんが好きなですね』
『えぇ、俺がミラを好きだって、嘘だ』
『リュウト様。好きでもない人にプレゼント何か買いませんよ。それに、容姿を誉めたりしませんよ』
『あぁぁぁぁ········)』
『リュウト様。大好きなミラさんがこっちを見てますよ。』
『あぁ、何だって、誰が大······』
『リュウト様。また、今夜にでも会いましょう』
『おい、お前と会ったことあるのか?』
暫くといってもほんの数十秒ほど待ったが返答がない。
「あ···あの···、リュ······リュウ···ト···ト···さん······」
俺は、掠れた声をしたミラを見ると顔は赤く、潤んだ瞳には雫が溜まり滴り落ち、瞬くと雫が零れ落ち、また雫が溜まりだす。
俺は、一言とミラに謝罪した。
「ごめんな、ミラ。」
俺は、初めてミラに会ったときのことを話
「俺さ、今まで好きに成った女はいなかった。だけど、ミラと初めて会ったときに胸が高鳴って、さらに心臓が激しく鼓動し、初めての感覚だった。それに毎日、ミラに会いたくて毎日ドキドキして、ギルドに通ったよ。」
俺は、マジックポーチからミラのために買ったプレゼントを取り出す。
「昨日、雑貨屋でミラに似合うなと思って買ったプレゼントを今日、渡したくて、ミラの所に並んだんだ。先ほど手を捕まれたあと話を途中で止めた時さぁ、初めて、ミラのこと好きだって気付いたんだ。」
俺は、受け取って貰えないかもしれないが一言据えてプレゼントをミラに差し出した。
「だから、このプレゼントを受け取ってくれると嬉しいだ···。···駄目ならもうミラに迷惑を欠けないよ。」