1年後、二人の誕生日
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それから1年が経ち、リゼとタルの5歳の誕生日が訪れた。
「「行ってきます!!」」
今日はリゼとたタルが吟遊詩人の館にでセカンドジョブを決めるだ。
「俺も一緒に行くから少し待ってくれよ」
カナタは兄弟が意味のわからないジョブを選んでこないようにマリーから見張ってこいと言われていたようだ。
3人が吟遊詩人の館に着くとロッド爺が出迎えてくれた。
「おお、やっと来たかカナタの時から1年も経ったのか早いのぅ」
カナタがセカンドジョブに就いてから正しくは8ヶ月だ。
「ロッド爺ちゃん、まだ8ヶ月しか経ってないよ。俺の誕生日は2月で今は10月だよ」
「おぉ、そうじゃったのぅそんな事より早くセカンドジョブに就くとするかの」
「よっしゃ、まずは俺からするよ!」
タルは元気よく光板に手を置く。
「おー、牧師と鍛冶師か、鍛冶師は将来が安定するのぅ」
ロッド爺は頷きながら鍛冶師を勧める。
「何言ってんだよロッド爺ちゃん、
俺は牧師になって育てた牛や豚を
兄ちゃんの店で売るんだよ!!」
そのままタルは牧師を選択する。
「はは、変わっておるのぅ。
普通なら迷わず鍛冶師を選ぶのにな、
カナタは良い弟を持ったのぅ」
俺は苦笑いを返す。
「あ、私ファーマーってのが出たよ」
リゼは待ちきれなくて既に手を置いて
いたようだ。
「あら、ファーマーなら野菜を作って
カナタの店で出せるねぇ
ホントに良い兄弟を持ったもんだよ!」
これまた苦笑いを返す。
「ああ、2人ともありがとな。
俺も早く料理上手くなって店を出さないとな」
正直二人のセカンドジョブの相性が
良すぎて凄くビックリしている。
「なあなあ、ロッド爺ちゃん俺達には
なんか祝う物とか無いのか?」
タルは1年前の料理人になった時、祝で
夕食を奢ってもらったのを思い出した。
「あぁ、そうじゃのう。
なんか考えとくから今日は勘弁しておくれ。ささ、早くお母さんに報告しておいで。」
三人はお母さんに報告するように促され家に帰っていく。
「「ありがとね、ロッド爺ちゃん!」」
二人のセカンドジョブのお陰でカナタの
店を再開させることも現実味をだしていった。
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