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奇妙な依頼

かなり長いのでお時間があるときにどうぞ。

事件発生から数日たって外に出る糸口を探している最中になります。


周りはひどく静かで、閑散かんさんとした空間には足音しか響かない。

ここが酒場であるということを証明するものはほとんど減っていない酒瓶くらいのものだ。


数か月前までここは耳が痛くなるほど騒がしかったというのに…

どうしてこうなってしまったのか。


クエストボードも冒険者たちからの依頼がなくなりすかすかになっている。

どれもこれも初心者向けのNPCからの依頼ばかりだ。


クエストボードを見回していると一枚の紙が落ち、その裏から気になるクエストが現れた。

他の依頼書よりも遥かにボロく一目見て古い物だということがわかる。


◯クエスト名

急募!くっそ暇な冒険者!

・仕事内容

中心地の外れにあるサウージの国に突如スケルトンが大量発生して困っている。

原因不明で本来暗くてジメジメ下とこに現れるはずなんだが。

国の兵士を対応させているが、365日毎日欠かさず昼夜問わず通ってくるのでやってられない。

御存知の通りスケルトン自体はレベル5もあれば倒せる雑魚なので気軽に受けてほしい。

信用のおける少人数のパーティを希望する。

なお、原因特定も同時に行っていただきたい。

◯報酬

日給:500$

原因特定時報酬:5000$

解決時報酬:国王様からできるお願いならなんでも叶えて上げる権利

依頼人:疲れきったおっさん兵士


微妙にうさんくさい。

しかも日給とかはいかにも初心者向けで子供の小遣いに等しいけど解決時の報酬が美味しいな。

もしかしたらまだ手に入れていない呪術書のたぐいが手に入るかもしれない。

国家図書館の閲覧権利を報酬にするのもいいな。


ボードから離れ受付に向かい歩いて行く。

「すみません。スケルトンのやつ受けたいんですけど?」


受付嬢が驚いた表情を見せる。

「え、それ受けるんですか?誰も受けずに1週間以上放置されてるんですけど…いいんですか?」


「まじですか…なんで受けないんですかねぇ?国王権限てのが気になって受けようとしてるんですけど」


顔の横に人差し指を1本立てながら説明してくれる。

「まず報酬額が少なすぎます!この金額じゃあ初心者用の装備も変えませんから。サウージといえば石油から得られる莫大な資金で大儲けしている超VIPな国なのに不思議な話ですね。」


「でも脱出の糸口を一刻も早く見つけたいんですよ!こうしている間にも僕達の体って衰えていってるわけじゃないですか!」

自分の中での焦りが口調を強める。


「そうですね…死ぬかもしれないってことで控える冒険者が大半の中そうやって頑張るのは素敵だと思いますよ。」


期限と詳細な場所、注意事項を聴いた。

かなり遠いみたいだ。


「それじゃあ無事に帰ってきてくださいね。待ってます解決の糸口見つけてきてください」

そう言うと手で安全を願う印を結ぶと深く頭を下げた。


「ありがとうございます。行ってきます。」


さてこの後どうしようかな…仲間が集まるまで待つか?

いや、このゲームで嫌われている以上仲間になりたいと言ってくるやつはいないだろう。

実際、以前募集したときは悪戯メッセージしか飛んでこなかった。

どうやら想像以上に自分は有名で嫌われているらしい。


自分で集めるしか無いか…でもなー


考え込んでウンウンうなりながら周りが見えなくなっている時フッと後ろに気配を感じた。


「おい、アンタ面白いの受けたじゃん」


うわ…なんだ!?こいつは…プレイヤー?

眼前のアイコンを確認する。


【Name:バクシード(NPC)Lv170】

STR(筋力)1700

CON(体力)14000

POW(精神力)130

DEX(敏捷性)1300

APP(外見)9

SIZ(体格)13

INT(知性)11

EDU(教育)11


職業:格闘家(我流)、創作屋


NPCか…突然来てびっくりしたぞコノヤロー。

飛び込んできたのはパンチパーマと鍛え上げられた肉体。

しかしかなり強いなこいつ。

創作屋ってのはなんだ?


「いや、オレっちバクシードっつうんだけど攻撃の時に毎度巻き込んじまって、誰もパーティに入れてくんないのよ(泣)だけどアンタいいやつそうだからさ仲間になってくれるかもしんね~って」


「俺がいいやつ?どこを見て思ったんだよ?嫌われてんだぜ。」

ドキドキしながらそう聞いた。


「受付のネーチャンと話してるの聞いてたんだけど確かな信念があって動いてるし目的のためならなんでもやりそうな感じがな(笑)」


「俺が仲間にするとは限らないじゃないか」


「なんとなくイケルと思ったんだ。まあ直感だな」


「直感かよ…でもこちらとしてもありがたいし乗らせてもらうよ」


「お、やっと笑ったな。ま、気楽に行こーや」


________________________________________________

旅の準備をするため一旦別れてからマーケットで落ち合うことにした。


大通り、祭りのときのように人で溢れかえっている。

屋台のような小さな露天が左右に列をなしており視界の届くところでは終りが見えない。

地面は整備されておらず土がむき出しになっている。

どういうわけか砂埃が舞い上がらないが多くの人に踏み固められたのかもしれない。


待ち合わせの場所で仲間と顔を合わせる。

必要なものを揃えるためマーケットをゆく。


「なにが必要かな?」


「まぁ歩いていったほうが安上がりなんだが、遠くにいくんだし移動手段は必要だべな」


馬車を購入しNPCを雇う。

このゲーム、乗馬術ってのがあって確率で馬が暴れるから素人は下手に使えないんだよな。

無駄に細かい。

しかしながら簡単に使えるように機械化された自動車のようなものもあるのだが法外な値段で買えたものではない。加えてガソリンや電気といったエネルギーを補給する場所もない。


「後は、食料と服か」


「雨や日光を防ぐためにつばの広い帽子、毛布代わりになるように長めのマント、水、獲物を煮込む鍋を一つと火打ち石、あとは虫除けのお香とかだな。」


「ふむ、結構金が飛びそうだな。本当に報酬金少なすぎるだろ。余裕で赤字だぞ」


「俺がいくつか持っているのもあるから食料くらいでいいぜ。そうすればかなり抑えられるだろ」


「まじか。ありがたい。それじゃあ食料と水を買ったら出発しよう」


馬車は馬1頭が縄でつながれており運転席が一つ、その後ろに二人乗りの座席、その後ろにある小さなスペースに荷物を詰め込む。


道中狙われないようにあえてみすぼらしく見えるように土を塗りたくり汚す。

目的地はホームタウンのある中心地から約200キロメートル先にあるサウージだ。

流通用に整えられた道を馬車で走り出す。


____________________________________________________


ゴトゴトと音を立て順調に進んでいった。

慣れない会話の疲れからかまぶたが重くなり気づくと寝てしまっていた。


目を覚ました頃にはあたりはすっかり暗くなっていた。


「飯にすんべ」


後ろに積んだ荷物からおにぎりを取り出す。


「んーいいよな握り飯。なんつーか対して食べてないはずなのになんか懐かしい感じするんだよなー」


「ああ」

日本製のゲームだからかもしれないな。彼にいってもわからないだろうが。

その言葉を聞いて昔の記憶が蘇り帰らねばという思いが一層強くなった。


_______________________________________________

あれから数日がたちサウージ国の国境に来ていた。


数メートル先に関所と兵士が見える。


「そこの馬車とまれ!」


おとなしく馬車を止める。


「なんだこの馬車えらくボロっちいなまさか難民じゃないだろうな。目的はなんだ」


「中心地からクエストを受けやってきました」

依頼書の写しを兵士に渡す。


「ふむ。本物だな。通ってよし!」


関所を抜けると石造りの街とそこを行き交う人の群れがめにとびこんできた。

道もしっかりと整備されており中心地よりも遥かに文明度が高い。


大通りをそのまま進んでいくと王宮が見えてきた。


そのまま兵団詰め所へと向かう。

馬車を止めるスペースが有ったのでそこに止め馬車を降りる。


無精髭を生やした男が現れる。

見るからにやる気のなさそうな兵士だが漂わせている雰囲気から只者ではないことがわかる。

アイコンを見る

【Name:兵士長マックス(NPC)Lv560】

看破不可により詳細不明


「あ、お前ら入団希望か?」


「依頼を受けに来ました」


「え、マジ?ちょっとこっち来い」


詰め所の中へと案内される。

男は兵長室と書かれた扉をあけ、入るように促した。


「ほら適当に座ってくれ」


「あ、どうも」


黒革のソファに座る。よく見ると所々に焦げ跡が残っている。

机の上には空の酒瓶と吸い殻が山のようになった灰皿がこの男の適当さをよく示していると感じた。


「で、なんだが実はあの依頼フェイクなんだわ」


「え?!」


「カネに目が眩むようなやつが来ないように低賃金にしといた。中央地にクエスト出したのもわざわざこんな所まで来るバカ真面目なやつに頼みたかったからなんだわ」


「それじゃあ本当の依頼はなんだってんだよ」


「実は、一月ほど前に資料室の番人を任せていた冒険者がいたんだが突然消え失せた。それまで真面目に働いてきたやつだったからおかしいな~と思って調べてみた。そしたら呪いの資料の棚からこの国に一番古くからある1冊の本が盗まれていた。詳しいことはわからないんだが読んだものを狂わせると言われていて恐らくそれが原因なんじゃないかと思っている。今回頼みたいのは盗んだやつの発見そしてほんの奪還だ」


「なんてこった…それじゃあ、あんたらのミスでこんな事態になってるってことかい」


「日に日にスケルトンの数は増してる。今や8割の兵士がスケルトン退治に駆り出されている。いつ他国に戦いをふっかけられるかもわからない。それが他所の国にバレたら国のメンツ丸つぶれだ。国の評判は落ちぶれ反乱が起きるかもしれない。やつの責任者は俺だった。このままじゃあ間違いなく死刑だ――頼むあんたらしかいないんだ。頼む。」


そういうと男は机に頭がつくほど深く頭を下げた。


「ああいいぜ、やってやる俺とバクシードの二人で絶対に解決してみせる。」


「ありがとう…ありがとう…」

彼はそうつぶやき続けた。

___________________________________________________________

次の日、サウージのマーケットに来ていた。


「しかしなぁ…どうすんだ?俺はモンスターなら倒せるが呪いとか云々は全くわからんぞ」


「俺は解呪師だ多分だがなんとかなる。この世界に存在する全9万六千種のうち8割以上を解呪できる。だけど俺はモンスターを倒せない。そこをなんとかしなきゃいけない」


「任せときな雑魚相手なら俺の格闘術で瞬殺よ」


「頼りにさせてもらう」


「場所もわからんぞ?」


「以前読んだ書物に書かれていたんだが、スケルトンは不死の王の呪いで24時間だけ動く事ができる。だからスケルトンは個々からそう遠くないところから来てると予測できる。しかも呪いの発動には天然の光が一切差し込まないところで行わねばならないという制約がある。だから予測できる。」


「はぁ…さすがだねぇ。でどこよ?」


「アラビアルに天然の洞窟があるらしい。砂漠の町で助かった。建物が王宮近辺以外に多くないから簡単に絞り込めた。ここがほぼ黒だ。間違いない」


「オーケイ。それじゃあ準備して向かおう」


目的地が決まり、ターバンなどの砂漠用の服装を購入するためにマーケットを覗いたのだが馬鹿みたいに高い。中心地と物価が違いすぎる。


「こんなことなら、買っとくべきだったなーチキショー」


「そういえば超VIPだっていってたな」


「どうすりゃいいんだ流石にこのままだと干からびて死んじまうぜ」


「…」

どうにかできないだろうかと考えてみる。


「あっそうだ中心地のものが高く売れるかもしれないぜ」


「いや、だめだろう貿易用の馬車が何台も止まっていたしかなり流通してるはずだ――そうだ!そうだよ!別に買う必要なんか無いじゃないか!」


「どういうことだ?」


「兵士用の装備が詰め所にあるはずだ。そこから拝借しよう」


「うっかりしてたぜ。確かにそれなら金もかからないな」


俺達は詰め所へ戻った。


___________________________________________________________


そこには昨日とは違う光景が広がっていた。

疲れ切った兵士がそこかしこに座っている。


「…やばすぎるこのままだと死ぬぞ」

「…いっそ死んだほうが楽かもしれないぜ」

「…スケルトンの仲間入りってか?笑えないジョークだ」


見知らぬ男二人が歩いているというのに、兵士たちは興味を示さなかった。

そのまま詰め所にいき室長室に置き手紙をすると服装を拝借した。


__________________________________________________


大通りから外れ関所を出た。

特殊なゴーグルとマスクを装備する。


ぽつんとみすぼらしい看板が立っている。

砂が付着しよく読めない。


「危…、立…禁止」


此処から先が荒ぶる砂嵐のアラビアルか。

その名の通り砂嵐により数メートル先までしかみえない。


迷わないよう細かく設置された赤い旗を目印に歩いて行く。

油断すると視界が悪くどこを歩いているのかわからなくなりそうだ。


風が突然強くなり熱砂に包まれ全身が焼けるような痛みに襲われる。


風が止むと視界が少しマシになった。

そのまま歩いていく。


砂漠地帯にひっそりとある洞窟を見つけた。

真っ暗な洞窟をランタンで照らしながら歩いて行く。


中はかなり整備されていて物が殆ど落ちていない。


「こりゃ間違いなくいるな」


「ああ」


警戒しながらゆっくりと歩いていく。

念のため足音がしないよう忍び歩きで行く。


「実はさ、俺の親友がこの国にいるんだわ。」


「へーそうなのか俺に急に話しかけてきたから変だとは思ったが」


「ああ、この依頼を受けたのも実は会えたらいいなって思ってたんだ。この事件が解決したらそいつも入れて祝杯あげてもいいか?」


「もちろん!一件落着したらだけどな。」


そのまま奥へ奥へと歩みを進めていくと眼前にひときわ目立つ明かりの付いた場所を見つける。

警戒しながら中を覗く。


なかはかなり明るいこの空間だけ天井が高くコンサートホールのように円形をしている。

並べ立てられたろうそくと祭壇があることからここで儀式が行われていることは間違いない。


祭壇の影に人影のようなものが動くのが見て取れた。



「あいつは…✝マクスウェル✝」



「知り合いか?」


「親友だ…ちょうど1ヶ月前から連絡が取れなくなってたんでまさかとは思っていたんだが、こんな偶然があっていいものか――」


次の瞬間バクシードは飛び出していた。


「何故こんなことをしている!」


「ああ、君か。懐かしいね。でも君に行ってもわからないことさ。ゲームの世界の住人にはね。」


「ああ?何を行ってんだお前。ああ、本の呪いで狂っちまってんだな。正気に戻れよ。頼む正気に戻ってくれよおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」


こうなっては仕方がない俺も出ていく。


「マクスウェル…プレイヤーか」


「君は?知らない顔だな。でも待っててよ。もうすぐ君もこの苦しみから救ってあげるから」


「…」


「現実世界に戻れず苦しんでいる人がいるから救わねばならないだろう。私はその方法として彼の者に救いを求めたのさ。」


そう言いふっと笑うと不気味で聞き取れない呪文のような何かを唱えだす。

地面に魔法陣が浮かぶ。


これはやばい。直感的にそう感じ止めようとマクスウェルの元へと走っていく。


「僕の邪魔をするの?おとなしくしててよ!」


男が右手をかざすと大量のスケルトンが湧き出した。

とても、二人では対処できない量だ。


「やめろマクスウェルうううううううううううううううううううう」

バクシードがものすごい勢いでスケルトンを蹴散らしていく。


信じられないほどの勢いで骨を蹴散らしているが数が多すぎる。

次から次へと湧き出す。


発生源を潰さなければ。

解呪の方を唱える。

「hづあふでぇあgぢゃいbでゃbぢあべだいybdyさgぢぃあでお」


呪文を唱え終えると湧き出していた影が消え去った。


バクシードの突撃により骨の軍団を突破した。


しかし次の瞬間真っ赤な光が揺らめき始め湧き出すはずのない硬い地面から何かが出てくるのを感じた。

その一部を見ただけだというのに体が固まってしまった。


ただ見ていることだけしかできない。


数分のうちに天井に届くほどに大きく黒く禍々しい化物が姿を表した。


なんということだ召喚を止めることができなかった。


そのおぞましい姿に寒気が走る。

心の内側から湧き出てくる恐怖の感情と目の前の理解できない具象にこころが乱され狂っていくのを感じる。


「フハハハハハハは神よおおおおおおおおおおおおお救いたまえええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



正直どうにもならないと思った。

自分の呪いの知識を持ってしても知らない存在。


それはつまり、歴史書すら残っていない古代の神。

フレーバーテキストでのみうっすら存在がほのめかされていたものだろう。


人類に勝てる相手ではない。

まさに絶望的であった。


しかしこの絶望的な状況でバクシードは動いていた。


背負っていたバックパックから巨大なたまを取り出すと俺に向かって放り投げた。

凄まじい衝撃が俺の体を空洞の外まで吹き飛ばす。


凄まじい痛みにで表情が歪む。


何故だ。


彼の方を見る。


バクシードは握りこぶしからほんの少し指を出し悲しくそして嬉しそうな表情をした。


瞬間、鳴り響く爆音と共に目を焼き尽くすような閃光が眼前の景色を覆い尽くした。

_________________________________________________



爆発した場所に存在し得ないはずのその一冊の穢らわしくて綺麗な魔導書だけがひっそりと淋しげに落ちていた。


これがすべての元凶か…

呪いに満ち溢れ怖いのに思わずひきつけられて気づくと手に取ってしまっていた。

「ひぃっ!!」と思わず声を上げてしまう。


誰もいない静かな洞窟で、土煙が舞い起こってしまった出来事にただひたすら胸が締め付けられる。

苦しい。


このゲームを始めてやっとできた仲間。

嬉しかったのに…


走馬燈が流れ嗚咽気味になりながら胸に手を当てる。

手は冷え切っていてただひたすらに呆然としている。

さっきまであったものが消えた…


心にぽっかりと穴が開いたようなってのはこういう気持ちなんだな。

そんなふうに思い、立ち上がって洞窟を出ようと歩みを進めたときだった。


ガラガラとがれきの崩れる音がした。


思わず振り返る。


「よぉ、ここから出してくれや」


そこには埋もれながら頭をさするバクシードがいた。




クトゥルフ神話見てたらかきたくなりました。


・創作屋

バクシードの武器は自作の爆弾でした。

名前や巻き込んでのところでほのめかしていたので気づいていたかもしれません。


・最後の本

ネクロノミコンの断片です。

召喚術について書かれていたものです。

焼かれてもどこからか復活します。


・何故爆弾で倒せたのか。

神を爆弾で消し飛ばせたわけではないです。

召喚事態は可能なものでしたが断片であり儀式が不完全だったので、主が保護されませんでした。

その持ち主が爆弾で吹き飛んだため存在する理由がなくなり帰っていきました。




少し方向性がずれてしまったかもしれませんね。

でもこういうのもいいのかな?

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