☆告白☆
あたしには3歳からの幼馴染がいた。
田中賢。
賢は同じクラスで、木村くんとも仲がいい。
「おい、紗菜。ちょっと・・・。」
賢はトイレでの木村くんとの会話を聞かせてくれた。
じゃあ、ここで、再現しよう。
木村くん:おい、紗菜ちゃんているじゃん?
賢:おぉ。紗菜とは幼馴染。
木村くん:おっっ幼馴染!?いつぐらいから一緒?
賢:3歳くらい?
木村くん:3歳!?まじ・・・;それって、恋愛対象になったり・・・ありえる?
賢:はぁ??おまえ何いってんの?ありえねえよ・・・笑。あのな、そんな小さい頃から一緒だとそういう感情は生まれねぇんだよ。まぁ不思議に感じるかもしれねぇけどな。
木村くん:そ・・・そかぁ!!☆なぁんだよかったぁ♪
木村くんはその後トイレを出て行ったらしい。
賢:よ・・よかったぁ??
それって・・・
「あいつは紗菜のことが好きなんじゃないのか?」
「そ・・・そかぁ!」
あたしは急に自信がわいてきた・・・。
実は好きになってからも特にアタックしたわけでもなくもちろん告白したわけでもなかった。
する気がなかった・・・というより、する勇気がなかった。
自信がなかった。
もしかしたら、木村くんにとってあたしは親友みたいなもんで、恋愛対象じゃないと思い込んでいたから。
でも賢に背中を押された。
賢のおかげで自信がわいてきた。
告白しよぉっかな?
告白しよぉ!
その日の放課後・・・
あたしは木村くんを呼んだ。
「珍しいね!紗菜ちゃんが俺を呼ぶなんて♪♪」
「そぉ?かもね。」
やばい・・・緊張max!!
「で、何??」
「実は・・・・あたしは木村くんのことが・・・」
「好きだ。」
えっっ!?
「俺ずっと紗菜ちゃんのことが好きだった!てか今でも大好きだから・・・・付き合ってくれない?」
「あたしが言おうと思ってたのに。」
「ここは男が言うべきだろ??」
そぉかぁ・・・?
ともかくあたしは、最高に嬉しかった☆☆
「答えは??」
「もちろんオッケーだよ♪♪」
あたし達の恋が始まった。
「てかさぁ、”木村くん”てやめない?」
「えっ、なんで?」
「俺ら付き合ってるんだよ!呼び捨てでいいよ!」
木村くんのカップルのイメージってどんなかんじ?
まぁいいっかぁ♪♪
確かに呼び捨てになるとちょっと特別な感じがするかも・・・☆
「わかったぁ。じゃあ”治貴”ね。てかあたしも”紗菜”でいいよ。」
「おい、紗菜!」
「うん?」
「呼んだだけ笑。」
初めて”紗菜”って呼ばれて顔が真っ赤になった。
「何照れてんだよ!おもしれ〜♪」
あたしは最高に幸せだった。
もう治貴以外なにもいらないくらい治貴が大好きだ。
次の日。
成美に報告した。
「やっぱりねぇ〜!!あの時から2人は付き合うだろうなぁって思ってたもん。」
親友ってすごいよね。
いや、成美がすごいのか・・・;笑