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第1章 2



 指定されていたビルを探し出し、正面入り口から入ると大きなロビーの奥エレベター横に受付が配置されており、受付にコードネームをつげた、(そういう決まりなのだ)どこのビルの受付もそうだが、(受付嬢は、はずれなく可愛いのだ・・・・年上でさえなければ・・・)そう思いながら、エレベーターから降りてきた秘書らしき女性に連れられエレベーターに乗り込んだ。


 最上階らしい30階でエレベーターを降りると、入り口は一つしかなくワンフロア全てがオフィスであるようだった。

 「こちらです。どうぞ。」と言われるま中に入ると、中でいくつかの部屋に別けられていてクロノは支店長室に案内された。


 「お待ちしておりました。ミシーズ地区の支店長をしております、エドワードと申します。」そう言っって男はクロノ前に手を出した。中年から初老になろうとした感じではあるが、眼光の鋭いしっかりとした体つきの大男であった。

 「はじめまして。ライトニング(クロノのコードネームだった。)です。」クロノはそう言うと男の差し出された手を握って握手する。


 「どうぞおかけください。」言われるままに支店長のデスクの前に置かれているソファーに腰掛けた。


 「こちらが今回のライトニング様に御依頼する仕事の内容と、それに関連する資料です。」支店長は、封書に入った資料を封書から出し目の前のテーブルに並べていく。

 「まず、こちらが指令書です。」クロノは言われるままに目を通していった。


 「・・・・・・・・・・これは・・・この街の治安局の仕事では。・・・」クロノが言うと、支店長からもうひとつの資料を差し出された。

 「ええ。。、確かに・・。」「神経系に作用する違法薬物の販売ルート及びその工場施設の破壊などでしたら、本来は。。」


 資料に記されていたのは、分析した薬物の構成内容である。「これは・・・。」思わず声を上げる。

 

 「そうなんです。東の方様(イーストアイランズ製薬の経営者を指してそう呼んでいる。)の医療用製薬の全てを独占的に扱っている当社としても、だまって見過ごすわけにわいかないところとなりまして。」


 使われていたのは、もう手の施しの用のない、外傷や内臓疾患等による痛みを緩和させるため物で、脳神経に直接作用させ痛みそのものを感じさせなくさせる類の薬だった。


問題はその先である。


 そこに加えられていたものは、神経伝達のシナプスを必要以上に活性化させる作用あるとされる物質で、数千年前に起きた戦争の折に力の発揮できない魔術師に投与し、魔力の爆発的な向上が見られた、という薬物に酷似していたのだった。(何分その時代から結構たって居るため、麻薬等で、精神異常一歩手前の状態にした魔術師に、その薬を大量投与して魔力の暴走を引き出しての自爆攻撃をさせていた。というのが大方の見方である。)


 この薬物の作用として、痛み以外の刺激に対して、過剰に敏感になる事が、一番に考えられ、次に脳の活性化に伴いアドネラリン等の体内麻薬の分泌が促進されるというもののように考えられた。


 「街の悪ガキどもが、考え出した物じゃあなさそうですね。。。。」クロノの率直な感想だった。


 医療用としては、合法の薬物が、ここ2ヶ月間にこの街の医療機関に納入される量が3倍にも膨れ上がっていること、扱っているのは、ここ数年で大きくなった「チーム」と言われる街の悪ガキ集団の一部に限定されている事、他のマフィア系ルートに於いては流通していない事等の裏が取れていることから、どこからか提供されたこの薬物の製造法を知ったこの街の「チーム」が医療関係者を脅すかつるむかして、この街のどこかで製造していることが考えられた。


 「で~ぇ、僕のすることは、この薬物が表ざたになる前に~ぃ、この(ち~むぅ~)とマフィア関係の売人を~~、残らず病院送りにすればいいと~~~。。。。」


 そこまで言うと、クロノはガックリと肩を落としてソファーの背もたれにもたれかかった。


 「それと出来れば・・・」支店長が発した言葉につずけてクロノが言う「製造工場の完全破棄と、製造法がどこから提供されたのかも出来るだけくわし~~くですね。。」


 「はい、それとこれなんですが。。。」そう言って、資料の中から拡大された女の子の写真を取り出した。


 二十歳前後の少女の写真に一瞬(可愛い・・・)と一瞬思ったが、年上っぽいと思って写真から目をそらす。妖艶な感じな顔立ちだが、目が気の強いのを物語っていた。


 「街をぶらつくついでに、人探しでもさせたいんですか~~。」と半分投げやりに聞いてみた。


 「いや~、これは、親方からライトニング様しきじきにと。。。」親方という呼び方を聞いてクロノは姿勢を正した。(この人もそうなんだ)と。

 クロノが所属する組織には物流商社としての(表の顔)と、今クロノがこの場で話しているような仕事のような(裏の顔)があった。

 世間的にも、たとえ同じ社内に居ても知らない人が「その他大勢なのである。」知っているものは、裏の顔の方の長であるクロノの師匠を親方と呼ぶのである。


 「いやです。」思わず口からこぼれ出た。


 トントンというノックの音がして、先ほど案内してくれた秘書らしき女性がコーヒーを運んできた。仕事の話が一区切り付いたのを見計らったタイミングにクロノは少し驚いていた。

 

 「師匠のお前だからとか、お前にしかって、頼みで、いいことなんか、ひっとっつもありません、、、、断じておことわりします。。」(キッパリ)


 そう言い放ったクロノの姿を見てエドワード支店長と秘書らしき女性はコーヒーをテーブルの上に置くまで我慢していたが、二人そろって大笑いしだした。


 「親方様のお願いを断る人なんて・・・この星に10人と居ないでしょうね・・・」と言いながら、コーヒーを運んできたトレーをお腹に抱え大爆笑している。

(この二人の、何処のつぼに入ったんだろう。。。)とクロノは考えながら、もう一度写真に目を向けた。


 「い・・いや、失礼した・・・」と言いながら、まだ笑いが止まらないのか、エドワード支店長は口に手をあてながら話し出した。


 「コードネームを聞いたときに、もしやと思いましたが、あまりにもお若い方でしたので。。。」


 「親方さまが、初めて弟子にした人が居るとは聞いて知ってはおりましたが、何せ10数年前の話でしたので。。」秘書の女性だ。「すいません自己紹介がまだでしたね。私は緑のグループの2番、副長を任されておりますアジサイと申します。」そう言って深々と頭を下げた。


(組織は、色によってグループ分けされており、そのグループ別に任されている仕事が異なっていた。)


 「私は黒のグループですが、現役は引退しておりますので、コードネームは返上し顧問をさせていただいております。」


(緑は各地域の情報収集と情報戦のスペシャリストで、黒は商談及び交渉ごとの全てを取り仕切っている所だったはずだ。)


 「僕は、闇のグループの1番と言われました。3年前に。。。一人っきりなのに、グループですって~~笑っちゃうでしょ。」「しかも闇って、、、イメージ悪いって言うか。。。。あはははは。」クロノが少し顔をひくつかせながら笑った。


 「では、仕事の内容はわかりましたので、これで・・・」クロノは、コーヒーを一気に喉に流し込むとその場を立ち去ろうとする。


 「う、うんっ」とクロノの後ろでエドワード支店長が咳払いする。クロノはゆっくりと振り返り「いや~~場も和んだことですし、その仕事は先ほど~~」


 「いけません。。。。めっ。」アジサイさんの鋭い目がクロノに突き刺さる。。。


 「ほんと、似なくてもいいとこまで、親方様そっくりなんですから。。コーヒーもう一杯入れなおしてきますから、座ってくださいね。」そう言うとアジサイはクロノの横を通りすぎ、支店長室でていった。







は・・話がなかなかすすみません;;

ところどころで、笑っていただけるような、楽しい話にしていきたいとおもいます。


わらってもらえるかな~~^^;

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