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第23話 お弁当100個完成

 真夜中までかかったけど、なんとかお弁当100個完成させました。

 頑張った私! もうちょっとだけ頑張って、歯を磨いてベッドまで行くのよ。

 片付けは、明日でいいから。


 私は、服も着替えず、そのままベッドに横たわった。



 翌日。

 私はベッドから起き上がることができなかった。


「筋肉痛ね」


 へらへらと笑いながら、ルリが漂っていた。

 あ、あのまま消えてしまわなかったんだ。


「……おは、よう」


 声に出しておはようなんて言うの、どれくらいぶりだろう。


「うん。いい挨拶だね。おはよう。弁当はできたのか?」


 うん。できたよ。いたたたた。


 体が動かせない。全身が筋肉痛で……。昨日は何ともなかったのに。


「おはようルツィナ。それが筋肉痛というものよ。私くらいになると二日後に来るけどね」


 あ、おはようございます、サニーさん。あいたたたた。


「さすがにあの戦闘では、体に無理が来るわよね」


「瞬殺したのに。それにレベル爆上がりしたけど?」


 そうでした。レベル上がったんだ。


「いくらレベルが上がっても、筋肉が増えるわけじゃないからね。動かしたのはレベルが上がる前だし」


 どういうことですか?


「レベルが上がったからと言って、ムキムキの体になりたい? なりたくないでしょ」


 想像してみた。うん。無理。


「レベルが上がるって言うのはね、そこまでの動きができるようになるってだけなの。そのための筋肉やスピードは、少しずつ伸びていないとヤバいことになるのよね。普通は一つずつ上がるから、その人に合わせた上がり方をするんだけど」


「なるほど。ルツィナの場合は、訓練せずに一気に上がったから」


「動けるけど、その反動が恐ろしいことになるのよね」


 なんですかそれは。呪いみたいじゃないですか。


「そうね。少しずつ体を作っていかないとね。レベルが上がった分、訓練も楽になっているはずだし、筋肉の付き方も普通よりは早いはずよ。その分筋肉痛は酷いでしょうけど」


「まあ、あたしも付き合ってやるから。体鍛えようぜ」


 訓練なんてしなくていいのに……。


「まあ、運命だと思って、頑張りましょう」


 あ~~~~。静かに暮らしたいだけなのに~!


「あきらめな。平穏に暮らすために実力と筋肉をつけよう」


 はぁ。いたた。ため息ついても体が痛い。

 でも、お弁当取りに冒険者さんたちがいつ来るか分からない。


 いったん、考えるのをやめて準備をしましょう。


「なあサニー。ルツィナの痛みを取る魔法とかかけられないのか?」


「できなくはないけど。もったいなくない? 筋肉痛って、筋線維が切れた所を直しながら筋肉をつける回復期の痛みでしょ。無くしてしまうと筋肉がつかないじゃない」


 つかなくていいです! 直して。


「そうか。仕方ないよな、ルツィナ。頑張れ」


 無理です! 直して!

 結局、少し痛みが残るけど日常生活は行えるようにヒールをかけてもらいました。

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