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今宵も星は、黙して灯る  作者: 七瀬 尚哉
15/19

離婚

それからの昭は、リフォームの店も順調に増やして、全部で5店舗になった。

紳士服の営業、リフォームの店、ボランティア活動と、毎日多忙の日々を過ごしていた。

当然、洋子も各店舗を周り、指導や、点検に明け暮れ、家事も疎かになってきた。

そんな時、見かねた昭が

「もう店も、各店に店長も置いて、ある程度順調に行ってるんやから、お前もソロソロ子供のこととか、家の事をする方向にしたらどうじゃ?」

すると、「私が行ってるから、ここまできてるんじゃないの。家の事は、貴方がすればいいんじゃない。」

「そしたら、洗いもんくらいは、ちゃんとしたらどうじゃ。俺だって気が付いたら洗いよるけど、水を飲もうと思うても、蛇口の先まで洗い物が、溜まって、コップも入らんじゃないか。なんでこんなに洗いもんがあるんじゃ。」

「どうせ洗うんだから、全部1度に済ませたら1回で済むから、食器も、お箸も、全部、朝、昼、晩の分3回分を揃えたら、夜ご飯を食べたら1回で終わって、その方が効率がいいじゃない。」

「かと言うて、水も飲めんのか?」

「その時は、水飲む人が、自分で洗えばいいじゃないの。」

「それだったら言わして貰うけどな、洗濯物だって、乾いたのを入れて、山積みにして、その中から、今日着るもん取っとるじゃないか。ほしたら、箪笥も何もいらんじゃないか。」

「どうせ、着るんだから、いちいち箪笥に入れるより、そこから好きなん取ってきた方が、合理的じゃないの。私だって忙しいんだから。」

「そやから、いつまでも、お前が行かんでも、スーパーの方は、みんな店長が、ちゃんとしてくれてるし、お前が毎日顔出さんでも、今の売り上げが極端に落ちる事は無いやろ。

もう、ある程度でええやろ。子供だって見てみ?ほとんど家に居らんし、詩乃なんか最近帰ってくるの、夜中やぞ?友達に聞いたけど、八下公園で、夜中にたむろってる言うてるぞ。子供の為にも良うないぞ。」

「そしたら、どうしろって言うの?」

「前みたいに、お手伝いさんを雇うたらええやろ。」

「嫌よ、もう、他人に家に入られるのは、絶対に嫌。」

「前に何かあったんか?」

「何も無いけど、嫌な物は嫌です。」

頑なに断るので、

「分かった、食器の洗い物は、皆んな、食べた物は、それぞれで洗う。それから、詩乃の事は、俺がちゃんと話す。

お前は、子供らが帰ってくる時には、家に居る。洗濯物は、山積みにしてもええけど、その中から、自分のもんは自分で箪笥にしまう。これでどうじゃ?」

「ハイハイ、分かりました。じゃあ明日からそうしましょう。」

そう言って、取り敢えずルールを決めた。


次の日の朝、子供達が学校に行く前に、

「今日は、お父さんから話があるけん、学校から帰ったら、どこへも行かず、俺が帰ってくるまで待っといてくれよ。俺も、はよう帰るけん。」そう言って、送り出した。

長男の洋昭は、東京の大学に行っているので、家に居るのは、長女の詩乃と、次男の尊だけだったが、昭が家に帰ると、2人はちゃんと待っていた。

洋子もそこへ帰ってきたので、2人を、昭と洋子の前に座らせて「今日は、峰岸家のルールを決めたいと思うて、話をしたいと思います。」と、昭が話し始めた。

「昨日、お母さんと話したんやけど、お母さんも仕事が忙しゅうて、中々家事が出来ん。それで、家事を皆んなで手分けする様にしたらどうや?と思うて、集まって貰うたんやけど、先ずは、洗濯物。いつも山積みやろ?」

「そうそう、俺も思とったんじゃけど。」尊が、口を挟んできた。「そやから、自分のもんは自分で片付ける事。」

「それがいい。そうしましょう。」尊が笑いながら言った。

「それから、食べた後の食器。

これも、自分が食べたもんは、自分で洗って、ちゃんとしまう事。どうじゃ?」

「そうじゃね、いつも一杯じゃけん、水飲むのも困っとったけん、そうしましょう。」

「私も、そう思う。」尊と、詩乃が口を揃えて言った。

「それと、お父さんも、お母さんも、忙しゅうて、お前らのこと、あんまり相手に出来んかったけど、これからは、なるべく早よう帰ってくるけん、お前らも、飯が済んだら、夜は出歩かん様に。分かったな?」そう言うと詩乃が「そやけど、毎日、皆んなと話したりしてるんで、急に言われても・・・」

「分かった。そりゃ急に言うても無理やろな。ほしたら、一つだけ約束してくれ。」

「なに?」

「俺は、詩乃、お前も、尊も大好きじゃ。もしお前らに何かあったら、俺は、一生後悔する。今は、物騒な世の中じゃ。夜、そこのコンビニに行っても、いつ誰に刺されて殺されるか分からん時代じゃ。もしも、お前らがそうなった時に、何処におったんか分からんかったら、仇も打てん。俺は、こう言う性格じゃけん、お前らに何かあったら、絶対に、そいつを殺しに行く!仕事を辞めてでも行く!そやけど、お前らが何処におったんか分からんかったら、その相手を探すこともできん。せめて、30分前に、お前らの居場所が分かっとったら、近くにおった人に聞いて、俺は、絶対にそいつを殺す。そやから、約束やぞ、夜は必ず、30分に1回は、自分が生きとるかどうかだけでええけん、電話入れてくれ。ほしたら、ナンボ遊んでもええ。30分に1回電話が無かったら、警察に電話して、街中を探すけん。それだけ守ってくれ。」そう言うと、詩乃は、驚いた顔をしたが、目に涙を溜めて「うん、分かった。」と言って頷いた。


それからの2、3日は、洗い物も、自分のものは自分で洗う。洗濯物も、自分でしまう。そのルールが守られて、平穏な日々が続いたが、いつの間にか、やっぱり、一人分だけ、茶碗や、コップや、箸が残っているようになった。

それは、いつも洋子のものだった。

昭は、それまで、見つけても仕方ないと思い、洗っていたのだが、我慢できなくなって、

「お前だけがルールを守って無いやろ?皆んなやっとるやん。なんなん?」そう言っても、「ごめんごめん、今度からちゃんとするわ。」そう言うだけで、全然しようとしない。

自分の得意分野の洋裁の仕事が忙しくなり、お金も入ってきて、職人さんには、

「先生、先生」と呼ばれて、職場に行くのが楽しくなってきた洋子は、家の事もほとんどしなくなった。

ある日、忙しく、昭も、用事があって急いでいる昼ご飯の時に、「はいラーメン。」そう言ってインスタントラーメンを出してきた。

ひと口食べた昭が、うん?味がない。そう思い、「このラーメン、全然味がないんやけど。」そう言うと洋子が、「あっ、スープの粉入れるの、忘れてたわ。後でスープの粉だけ飲んだら、お腹ん中で混じって、同じやろ?そうして。」

「なにコラ。何じゃそりゃ。舐めとんか?」昭は、そう言って、ラーメン鉢を、叩き付けた。

それを見ていた洋子は、サッと靴を履いて出て行った。

後に残された昭は、どうしたものかと思ったけど、自分で始末するのも癪に触るので、そのままにして、仕事に出掛けた。

夕方、仕事から帰ると、詩乃が、学校から帰ってきていて、ラーメン鉢を片付けて、汚れた床を拭いていた。

「どしたんこれ?」

「いや、色々あってな。」

そこへ洋子がかえってきて、何も言わずに、晩御飯の用意をして、ものの5分で、「ハイ、ガーリック炒飯。」と言って、炒めただけのご飯に、塩、こしょうをふりかけて、ニンニクのチューブを絞って混ぜて食卓に出した。

そこへ、尊も、帰ってきて、何かを察したのか、皆んなで何も言わずに黙々と、ガーリック炒飯と言うものを食べた。

気まずい雰囲気を和ませようと、昭が、

「詩乃、お前最近夜出ていかんなぁ?」と言うと、詩乃は、少し照れた様に、

「お父さんが、30分に1回電話せえ。言うたけん、電話しよったら、30分言うたら、友達と話す間が無いけん、もうめんどくさいけん、友達に、親父がうるさいけん言うて、夜会うの辞めた。」そう言ったので、その場は何とか和んだ。


あくる日昭は、洋子が出かけるのを引き留めて、話をした。

「あんな、今の状態では、俺は、お前とちゃんとやっていけんわ。別れよや。」

「アラそう?どうして?」

「どうして言うて、お前、全然俺の言う事聞いて無いやろ?今回のルールにしても、守ってないのは、お前だけじゃねいか?俺も子供も、皆んな守っとるやろ?何の為の話し合いだったんじゃ。」

「私だって忙しいのよ。私が皆んなを教えてやっているから店も成り立っているし、このリフォームの仕事は、私がやっているんだから、貴方にとやかく言われたく無いわよ。」「なにー、最初は2人で始めたじゃないか。」

「それだって、職人さん教えたのは私じゃないの。私が教えて教育してきたから、ここまで大きくなったんじゃないの。

確かに、貴方は貴方の洋服の事で頑張っているけど、私は私で、このリフォームで頑張っているんだから。

それじゃあ、こうしましょ。暫くの間別居して、お互い、頭を冷やして考えたらどうかしら?貴方も、息抜きが必要かもね?」

そう言われてみると昭も、いきなり離婚と言うのも勝手過ぎるかな?と思い、自宅から車で20分の所のマンションを借りて生活する様になった。


3ヶ月が過ぎ、半年が過ぎた頃には、昭も、1人の生活が慣れて、洋服の営業、各店の管理に明け暮れ、気楽に生活をしていた。

そんな時に洋子から連絡が有り、「尊が暴れて、手の付けようがないので、やっぱり、父親が居ないとダメだから帰って来てちょうだい。」と言うので、子供に、そんな思いをさせていたんだ!と言う気持ちで、昭は、マンションを引き払って自宅に帰った。

久しぶりに尊に会って話しをしても、以前と変わりがなく、「お前、俺がおらん間暴れとったんか?」と聞くと、「いや、俺は何もせえへんよ。」と、不思議そうな顔をして、何事もなかった様に笑っているだけだった。

昭は(なるほど、洋子も、流石に悪いと思って、子供のせいにして帰る段取りを作ったんだな?」と思い、まっ、仕方ないか?と諦めた。

それから何年か過ぎた頃、いつものように、昭が、色んな人と話をし、色んな人とゴルフにも行っていると、ある日1人の不動産屋の社長が、ゴルフ場のレストランで、「峰岸さん、いらん事かも分からんけど、アンタも知っとるんならええけど、アンタの嫁さん、マンションを買うてるの知ってますか?」と言って来た。

何も知らない昭は、「エッ、ウチの女房がマンション?」

「そうです。やっぱり知らんかったんですか?イヤ、名義が峰岸洋子の名前で購入してたもんやから、おかしいな?とは、思うとったんですけどね?今日、一緒にゴルフやったから、ちょっと耳に入れておいと方がええかな?と思うて。」

「そうですか?恥ずかしい話、知りませんでしたわ。それで、幾らのマンションで、誰が住んでるんですか?」

「それが中古の1200万のマンションで、賃貸で貸してるんですわ。」

「賃貸で?」

「そうです。家賃は、月8万らしいです。やっぱり知りませんでしたか?その不動産屋は、私の友達でしてな、ご主人には内緒で購入された。言うてましたから、チョット耳に入れとこう思いまして。」

その日昭は、その事が気になって、それからのゴルフのスコアはガタガタになった。


家に帰った昭は、早速洋子に問いただした。

「今日、知り合いの不動産屋さんから聞いたんやけど、お前、マンション買うたんか?」

「ああ、あれ?私じゃないのよ。姉が、

「株で儲けたから、私もいづれ、そっちで暮らしたいと思うから、アンタの名前で、買っといて。」と、連絡があったので、買ったのよ。」

「何でお前の名前なんや?」

「ホラ、お姉さん、東京で商売してるでしょう?だから、姉の名義だと税金が掛かるから、アンタの名義にしておいてって言うから、私の名義にしたのよ。」

「そんな話し、俺は一つも聞いてないぞ。」

「だってこれは、私達姉妹の話だから、いちいち貴方に言わなくてもいいでしょう。」

「そやけど、おかしいやろ。結婚式以来、いっぺんも松山に来た事ないのに、何で全部お前任せで、1200万のマンションを買うんや?それやったら、振り込んだ銀行の通帳見せてみいや。」

「だから、痕が残るとダメだから、現金で送って来たのよ。」

「お前、分かりやすい嘘つくなよ。

今どき、どこの誰が聞いても、1200万の現金を郵送する人間がおるんじゃ。そこまで言うんなら、お姉えの電話番号教えや。今から俺が電話して確かめるわ。」

「分かったわよ。そこまで疑うんなら、電話してみたらいいわ。」そう言って、洋子の姉の和美の電話番号を書いたメモを渡された。

「もしもし、昭です。久しぶりです。」

「あら、昭さん、ホント久しぶりね。結婚式以来だけど、元気?」

「あぁ、ご無沙汰しています。ところで、今日は、チョット聞きたいことがあって電話したんですけど、お姉さん、洋子に頼んで、松山にマンション買ったんですか?」

「あぁそうそう、つい先日、私ももう歳だし、老後はそちらで過ごしてもいいかな?なんて思ってね、チョット余分なお金が入ったから、洋子に頼んで、良い物件があったら買っといて、と言って買ってもらってのよ。それが何か?」

「それで支払いはどうしたんですか?」

「あぁ、銀行振込みだったら分かるから、郵送で、現金で送ったのよ。」

「じゃあ、いつ来るんですか?」

「いつとは決めていないけど、気が向いたら行こうかな?って思って。まっ、行かなければ、洋子にあげるわ。と、言ったのよ。何かその事で問題になってるの?」

「いや、そうじゃ無いですけど、僕に何の相談もなかったので。」

「あら、そうだったの?ごめんなさいね。洋子も洋子ね、夫婦なんだから、ちゃんと言っておかないとね。」

「分かりました。それじゃあ又。」

そう言って電話を切ると、

「ホラ見てごらん、姉さんもちゃんと言っていたでしょう?」

「お前ら2人で口車を合わせて言うたってなぁ、誰が聞いても、1200万現金で送る訳が無いやろ?もうええわ。」そう言ったけど、昭の怒りは収まらなかった。


この頃、詩乃は、高校を卒業して、洋子のリフォーム業のアシスタントとして働き、尊も、高校を卒業した後、大学へは行きたくは無いと言い、やっぱり、洋子のリフォーム業のアシスタントをしていた。


3日後、昭は、詩乃と、尊を呼んで、昭の前に座らせた。

「今日は、大事な話が有るんじゃが、よーに聞いといてくれ。」

2人は、何事か?と言う顔で、ジッと昭を見つめて来た。

「実は、俺も、ずっと我慢して来たんやけど、お母さんと別れよう、思うとんや。もうお前らも社会人やし、大丈夫だろうと思うて、言うんやけど。」

詩乃は「ええー、そうなん?そしたら、私らどうなるん?」

尊は、

「そうなん、俺は別にええよ。親父のしたいようにしたらええわ。」と言って、首を縦に振った。

「そこでじや、どっちに着いて行くかは、お前らで決めてくれ。お前らも、それぞれ、考えがあるじゃろう。」

そう言うと尊が、「俺も詩乃も、今は、オカンの仕事の見習いやから、親父には悪いけど、オカンの仕事手伝うわ。なぁ詩乃?」そう言うと詩乃も「うん。」と言って、頷いた。

「そうか?分かった。俺は、それは、どっちでもええけん、お前らの好きなようにしたらええ。」

「オヤジ、心配せんでええよ。俺らはもう、グレる年でも無いし、今までのオヤジ達の生活見てたら、まっ、仕方ないかな?とも思うわ。俺らの事は気にせんといて。」

「よっしゃ。分かった。」そう言って、子供達への離婚の相談は簡単に終わった。

その晩昭は、洋子を呼んで話しをした。

「今日な、詩乃と尊に話したんじゃけど、やっぱり、これ以上、お前とは、一緒に暮らせんわ。別れよう。」

「そうなの?貴方がその方が良いのなら、私はそれでいいわよ。それで子供達は、何て?」

「子供らは、2人ともお前の仕事を手伝う言うてるけん、そっちで見てやれや。2人とも、もう大人やけん、自分の考えに任せたわ。」

「そう、で、いつ?」

「俺は、早けりゃ早い方がええわ。明日にでも離婚届け届けに行くわ。」

「そう?じゃあ、私も一緒に行くわ。」

「何で、お前も一緒なんじゃ?」

「だって結婚届も2人で行ったんだから、離婚届けも、2人で行った方が、カッコいいじゃん?」

昭としては、1日でも早く別れたかったので、翌日、2人で、市役所へ、離婚届けを出しに行った。


それから、財産分与の話になったけど、昭が、本店の家、洋子は、工場兼店舗3店舗、それから、スーパーに出しているリフォームの店は、昭が、2店舗、洋子も2店舗分け合う事で、決まった。

現金は、昭が管理していた2店舗の今までの売り上げだけで、洋子は、工場兼3店舗の売り上げと、洋子が管理しているスーパーのリフォームの店2店舗の売り上げと、昭が売っていた、今までの洋服の売り上げ全てだった。

不公平だとは思ったけど、とにかく早く別れたく、裁判にかけても長引くので、後は、又自分が頑張ればいいや!と思い、それで手を打ち、結婚生活28年に幕を下ろした。




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