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祝福の力とは

【ミシェル・ラウンデル ステータス一覧】

レベル:1【白ゲージ(経験値)】

振り分けポイント:5

状態:普通

体力:1000/1000【緑ゲージ】

魔力:2000/2000【青ゲージ】

スタミナ:1500/1500【黄色ゲージ】

満腹度:70/100%【橙ゲージ】


生命力:G(10)【体力量】

精神力:G(20)【魔力量】

持久力:G(15)【スタミナ】

筋力:G(10)【物理攻撃力】

健康力:G(10)【物理防御力+状態異常耐性】

技量:G(10)【武術全般の成長率上昇、様々な要素にプラス補正】

敏捷:G(20)【身軽さ、攻撃速度】

知恵:G(10)【魔法攻撃力】

知識:G(10)【魔法防御力】

運:G(1)【幸運に巡りやすくなる】

根性:F(30)【経験値増加、自然回復力上昇。致命的な一撃を受けた際、まれに神の祝福が発動】


「……なによこれ」


『これが今現在、ミシェルの強さを数値化してランク付けしたものです』


「へぇ。じゃあ、このGっていうのはどの程度の位置になるのかしら」


『もちろん、最低ランクに決まっているじゃありませんか。さすがE級ハンター。軒並み最底辺の数値ですよ。さぞ、これからの鍛錬が楽しいことでしょう』


声色からして、カイネはいま満面の笑みであることは間違いない。


それにしてもE級ハンターだから仕方ないとはいえ、まさかEよりさらに低ランクのFとGを与えられるなんて、ちょっと堪えるものがあるわ。


「あれ、ちょっと待って」


ステータス一覧に、私はある違和感を覚えた。


「この運G(1)って何かの間違いじゃないの? いくらなんでも低すぎよ。こんなに運が低かったら、そもそもクソ神やカイネに出会えてないはずよ」


『あぁ、それは不運というやつですね』


「ふ、不運ですって?」


首を傾げて聞き返すと、すぐにカイネの返答が脳裏に響いた。


『ミシェルは、決して持って生まれた運が悪いというわけではありません。しかし、貴女の因果律は不運に天秤が大きく傾いているのでしょう。そもそも不運でなければ、質の悪いS級ハンターにダンジョン最奥で見捨てられた挙げ句、神々の中でも性格難……失礼。変わり者のネルヴィアに出会えるわけがありません』


「うぐ……⁉」


鋭い指摘が心を深くえぐり、私はがっくりと項垂れた。


確かに運の良い人であれば、こんなことにはなっていない。


私の現状こそが『不運』の証明である。


カイネはやっぱり冷淡かつ冷徹だわ。


『唯一のFランクは根性ですか。不運にもへこたれず、今までやってこられたのも納得ですね』


「……そりゃどうも」


口を尖らせて顔を上げると、私は「それで……」と切り出した。


「この振り分けポイントって、あれば数値をいじれるのかしら」


『お察しの通りです。ポイントを振り分けることで、ミシェルが望む強さを得ることができるでしょう。そして、振り分けポイントはミシェルのレベルが上がることで得られます。レベルは敵対する相手を倒したり、トレーニングをしたり、己自身を鍛錬することで得られる経験。言い換えれば経験値が一定以上になると上がります』


「つまり私は、経験値を得られる行動をしてレベルを上げ続ければ、際限なく強くなれるってことね」


敵対する相手を倒すってことは、魔物でも人間でも対象になるってことでしょう。


あと、強い人との立ち会い稽古とか、読書や勉強も対象になるかもしれない。


地上に戻ったら、いろいろと試してみたいわね。


『はい。しかし、倒す敵が弱すぎたり、自身の強さに合わないトレーニングでは経験値を得ることはできません。常に高みを目指すことが、強くなれる最短の道となるでしょう』


「わかったわ。じゃあ、早速振り分けてみたいんだけど、どうすればいいのかしら?」


『では、振り分けポイントを触ってください。その後、振り分けたい項目を選ぶのです。決定後、振り直しはできないのでご注意ください』


「あ、そうなの?」


振り直しができないとなると、何にどう振るかはよく考える必要があるわね。


でも、まずは身近で効果を実感しやすいものから試してみよう。


「じゃあ、これとこれに振るわ」


【ミシェル・ラウンデル ステータス一覧】

レベル:1【白ゲージ(経験値)】

振り分けポイント:0

状態:普通

体力:1100/1100【緑ゲージ】

魔力:2000/2000【青ゲージ】

スタミナ:1500/1500【黄色ゲージ】

満腹度:70/100%【橙ゲージ】


生命力:G(11=10+1)【体力量】

精神力:G(20)【魔力量】

持久力:G(15)【スタミナ】

筋力:G(11=10+1)【物理攻撃力】

健康力:G(10)【物理防御力+状態異常耐性】

技量:G(10)【武術全般の成長率上昇、様々な要素にプラス補正】

敏捷:G(20)【身軽さ、攻撃速度】

知恵:G(10)【魔法攻撃力】

知識:G(10)【魔法防御力】

運:G(4=1+3)【幸運に巡りやすくなる】

根性:F(30)【経験値増加、自然回復力上昇。致命的な一撃を受けた際、まれに神の祝福が発動】


『なるほど。まずは実感を得やすい生命力と筋力に振りつつ、運の改善を図っていくわけですね』


「そうね。E級ハンターの私は、自分で言うのもなんだけど非力だし。運を良くすることは、現状だと最優先事項だわ」


せめて、根性と同じくらいには幸運を上げておきたい。


どんなに頑張っても、運が悪かったらどうにもならないことは日常茶飯事。


逆に頑張れば報われる運を持っているなら、いくらでも努力できる。


【メニュー画面】には、ステータスで解放される項目もあるから、最初はまんべんなく上げていくのがいいかもしれない。


でも、攻撃魔法が使えない私の場合、魔法攻撃力が上がる『知恵』という項目だけは、解放条件を満たす範囲で振り分けを止めても良さそう。


意外と考えることが多くて、ちょっと楽しいわね。


そう思った時、ふと『根性』の説明文が気になった。


「ところで、致命的な一撃を受けた際、まれに神の祝福が発動ってどういうことなの?」


『言葉通りでございます。絶対ではありませんが、不意を突かれて致命傷を受けた時に神の祝福が発動すれば、何かしらの代償は伴うでしょうが命は助かるというものです』


「何かしらの代償、か……。まぁ、致命傷を負わないことに越したことはないから、神の祝福が発動しないように立ち回るわ」


致命傷を受けるということは、死ぬ寸前の状況。


効果を確かめるために死ぬような真似はしたくない。


そもそも、死ぬような状況に陥りたくもないし。


『はい、それがよろしいかと。では、次に武術の項目をご説明します』


カイネの言葉に従い、私は武術一覧の項目を開いた。


【武術】

杖術:F(レベル2)

短剣術:G(レベル1)

体術:F(レベル2)


『武具と鍛錬の祝福によって、ミシェルは全ての武具を扱える才を得ました。新しい武具を扱えば、こちらの項目に追加されるでしょう。しかし、武具の扱いも鍛錬しなければなりません。同じ武具を使えば使うほど、こちらも経験値を得てランクとレベルが上がっていきます』


「わかったわ」


杖術はいつも補助魔法を使用する関係で杖を扱っていたし、体術もE級ハンターになるための研修で習ったことがある。


短剣は使ったことないけれど、おそらくネルヴィアと出会う直前に腐ったドラゴンの目に短剣を突き刺したことが関係しているんだろう。


あの短剣、アウラとレイチェルからもらった大切なもの。


地上に戻るまでに、なんとしても回収したいわね。


カイネの説明は、その後も淡々と続いた。






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