5話
ゆ「え?私も?」
ゆママ「だって、まおーさん隣町までの道とかお店の場所知らないじゃない?」
ゆ「あ、そうか。わかった!行ってきますー!」
ま「よろしく」
ゆ「任せてー!」
ゆパパ「気をつけて行ってくるんだよー」
ま&ゆ「はーい!」
―
ま「そういえば名前、なんていうの?」
ゆ「あ、そういえば言ってなかったっけ?」
ま「聞いた覚えはないかな?」
ゆ「私はゆうき。ママはゆうこ。パパはゆうた」
ま「みんなゆうが付くんだね?」
ゆ「珍しい?あの村だとそうでもないんだけど」
ま「そうなんだ?それじゃゆうきちゃんはよく町にに行くの?」
ゆ「週に1回くらい?パパとママ一緒に行く時もあれば、お使いだと1人で行く時もあるよ」
ま「ふーん、隣町は結構遠いの?」
ゆ「喋ってればすぐだと思うけど…正確な時間はわからないかも」
ま「1人の時はどうしてるの?」
ゆ「うた歌いながらとか?」
ま「それって聞かせてもらえたりするの?」
ゆ「うーん、いいけどあんまり期待しないでよ?」
ま「わかった。期待しない」
ゆ「それはそれでどうかと思うけど!」
ま「まぁまぁ、どうぞ!」
ゆ「それじゃ歌います!」
―
ま「感動した」
ゆ「めっちゃ泣いてるじゃん」
ま「いや、本当にいい声って泣けるんだなぁって感動しちゃったよ」
ゆ「そんなに褒めなくてもー!」
ま「歌詞もよかったけど、あれって有名な歌なの?」
ゆ「ううん、私が作ったの」
ま「作詞作曲センスもあるのか…天才だな…」
ゆ「でしょ?」