3話
ゆ「こちら…えっと…」
ま「まおーです」
ゆママ「あらぁ、イケメン。どうぞゆっくりしてね」
ゆパパ「ついに娘も結婚かぁ…」
ゆ「パパ早いよ〜。この村で待ち合わせがあるんだってー」
ゆママ「まおーさんは好き嫌いはありますか?」
ま「大丈夫です!ママさんが作ってくれる料理ならなんでも食べられる自信があります!」
ゆママ「それは嬉しいわぁ。腕によりかけちゃうわ」
ゆパパ「それじゃまおーさん。部屋に案内するね」
ま「あ、ありがとうございます」
―
ま「いやぁ…なんかあったけぇなぁ…」
ベッドも部屋も質素ではあるが人間が美しい。
ま「こんな感じでいいのかねぇ…」
ぼーっとしていると眠たくなる。
不意に扉が開く。
ゆ「まおーさん」
ま「どうしたの?」
ゆ「まおーさんはどこから来たの?」
ま(やっぱりそう来るよな…)
ゆ「あ、聞いちゃいけないことだった?」
ま「うん、今はちょっとね。話せる時が来たら話すよ」
ゆ「それじゃ待ってるね」
ま「ありがとう」
ゆママ『ご飯できたわよー!まおーさんも手を洗ってきてくださーい!』
ゆ「いこ!」勇者(仮)に手を引かれる。
ま「どんな料理かな」
ゆ「ママの料理は村一番だよ!」
―
ま「マジか…」
ゆママ「あら…お口に合わなかったかしら…」
ま「そうじゃないんです…めちゃくちゃ美味しいんです…」
ゆパパ「ママの料理はお国一美味しいからね」
ゆママ「パパったらもう…」
ま「全部美味しい。あの…おかわりとかもらっても…」
ゆママ「もちろん!たくさん食べてくださいね」