19話
ゆ「これねー…どうやって切るんだろうね」
ま「削り跡すら付かないんだよ」
ゆ「石でも削れるのにね」
ま「一体なんの材質なんだろう?」
ゆ「みんなが移住してくる前にはあったらしいよ」
ま「…ん?移住?」
ゆ「どうしたの?」
ま「みんな移住してきたの?」
ゆ「そうみたいだよ。パパもママも移住してきた人たちの間に生まれた子供同士で結婚したんだって」
ま「だからみんな家族みたいなのか」
ゆ「今でもたまに人が来るんだけどね」
ま「…僕のことかな?」
ゆ「さぁ?」
ま「ふーん…」
移住してきたということは勇者の祖先はここ以外にもいるのかもしれない。
ふとそんなことを思ったが、今はこの黒い木を倒すことを考えなければ。
ゆ「なんか切れたら色々使い道がありそうなんだけどね」
ま「一回街に行って買ってこようか」
ゆ「そんなお金なくない?」
ま「ま、気にしなさんなって」
ゆ「わかんないけど、ま、頑張って」
―
ま「ということで新しいものを買いに行きたいんですけど…」
ゆパパ「あ、それなら僕も一緒に行こうかな」
ま「そうですね、そろそろ新しい工具も買わないと行けないと思うので」
ゆパパ「ということで明日街にお買い物行ってくるよ。他に買ってきて欲しいものある?」
ゆママ「倉庫に食材まだたくさんあるから大丈夫かな?」
ゆ「私も行ってもいい?」
ゆパパ「いいけど、面白くはないと思うぞ?」
ゆ「街は楽しいからいいんじゃないかな」
ゆママ「そういえば、そろそろ服買い替えた方がいいんじゃない?結構キツくなってきたでしょ」
ゆ「確かにこの辺りが…それじゃついでに服屋さん行ってこようかな」
ゆパパ「それじゃその間に僕たちは工具を見に行こうか」
ま「少し寄りたいところがあるんですよね」




