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大きな人形

 そこにいたのは大きな人形。

 大きな女形の人形が仰臥していた。

 その人形が家に届いたのは90分前。

「暫くは起きないか」、とその人形の顔を覗き込んだ瞬間にその目が開いた。

 よくある運命的な静かな目覚めとは程遠い、錯乱したような形相でその人形は起き上がった。

「〇〇さんは??○○さんは無事なの???」

 必死の形相で訊いてくる人形。

 ところでこの人形はとあるアニメのキャラクターなのだが、そのアニメのある展開の部分を切り取った人格をしており、ある部分とは大きな大戦を乗り切ったシーンの後であった。

 この人形が言っている〇〇さんとはこのキャラクターの尊敬する先輩的なキャラクターであった。

「どこなの?ここはどこなの??いやあああ」

 こちらが怖くなるほどに混乱している彼女。

 なんとかそれをなだめながら、私は密かに思っていた。

 ……返品して取り替えてもらおう。

「安心して。〇〇さんについて連絡とってみるから」

 ちなみにアニメでは〇〇さんは大戦で無残に殺されたキャラクターだった。

 大きな人形の彼女は私の腕の中で泣きべそをかいていた。

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