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Paradise⑧

【─✕✕✕ルの書─】


やはり加護は文字化けして表示されている。

そして、興味本位で適当にページを開いてみる。

記載されていた文章や挿し絵が消えていく──。


『えっ……』


ちょっとだけ、慌てふためいてしまったが誰も居ない室内なのに辺りを見回してしまい──落ち着いた所でもう一度、先ほどの消えてしまったページに目を落とすとそこは空白のページになっていた。


あれ……?


とりあえず、最終ページまでパラパラとめくると同じ要領で消えていく。


あれあれ……?


段々、冷や汗が流れ来るのが自分でも分かる。


『さ、最初は……!』


そして、始めのページをめくると──。


【◯恵と神✕の書──すべてが書かれし……】


そう、文字化け部分があるが消えること無くページはそこにあった。


『良かった……』


でも、神? という言葉も気になるが、すべてが書かれてる?

とりあえず、脳内には疑問符が踊り始めている。


最初のページはタイトルみたいなものだった。


とりあえず、次のページへと開くと……。


【この世界はいつわりの世界である。】


そんなワードが飛び出てくる。


えっ……?


どういうこと──?


とりあえず、疑問のままに……。


『どういうこと……?』


そう言葉をこぼしてしまうと2ページ目の意味深なワードに返事が付くように言葉が追加されていく。


【偽りとは偽物の事である。】


んー?

この本はもしかして……ちょっとズレてるのかな?


『偽りの意味ではなくて……偽りの、えっと……どういう風に偽りなのかを知りたいかな』


……


……


【また明日。】


えっ?


そして、本から発せられていた不思議な感覚が消失──いや、今日は本当に応える気が無いと本から訴えかけてくるようなものが伝わってくる。


『なんなんだ、これ……』


なんなんだ、これで──ある。


とりあえず、仕方ない。


また明日。……らしい。


そっと、本を収納しては僕は陽射しを浴びに外に出ることにする。


そろそろ、お昼なのだから丁度良いだろう。

お昼に胸を踊らせ……る事は無いけれども、お腹の減りを感じては僕は自室を出てはまずは庭へと向かうのだった。

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