Paradise④
「よいしょ……よいしょ……」
「あぁ、腰が──」
何をおじさんみたいな……と思うかも知れないが、うん──大変その心境は分かる。
だって、僕自信も腰が、足が……後は腕も疲れて来ていたから。
本日の朝のお仕事は畑に生えた雑草抜きだった。
後は、虫とか害虫が付いていたら、ついでに取っては──益虫と言われる育てるのに役立つ虫は大切にしていた。
カーン──。
カーン──。
カーン──。
そして、お昼の鐘が鳴ると皆疲れながらも、どこか充足感を味わいながらも外にある井戸から水を汲み上げては手足とか顔をある程度綺麗にして食堂へと向かう。
「──頂きます」
ん、畑から取れた小麦も多少は使いつつ作ったパンを頬張ると硬いけれども──うん、食べれることはある硬いパンをゆっくり租借しながら食べる。
最初は顎が疲れた記憶もあったけれども、そんなのも遠い昔の話だ。
今はしっかりと噛んでは口の中で柔らかくして食べる。
そして、口の中の水分が怪しくなってきたらミルクを飲む。
これが僕の生きてきた中の最適の食べ方のルーティンだった。
そして、食べ終わったら午後の勉強が始まる。
「世界には読み書きが溢れていますが、言語は1つになります」
うん、知っている。
僕の知っている言葉や文字は世界共通らしい。
世界とは世界……だ。
まだ、ちゃんとした地理が分からないから……先生、シスターの言葉の受け売りになってしまうが、そういうことらしい。
「それで、いつかはあなた達皆も旅立つ時は来ると思います。なので、しっかりと計算や世の中の事を知っていければと手助け出来ればと思います。それでは──前回の続きから……」
僕たちはずっとここに居るわけではない。
いや、正確には本当に働きたかったら、このままここで働いてる人や、一度は外に出ては戻ってきた人も居るらしい。
そして、増えることで開拓が進むとも言っていた。
僕たちの居る場所は田舎らしい。
だから、労働力に限っても人は本当は欲しいところみたいだ。
ただ、ここの神父様が──すべての子らは選択の平等があるとの事で温情で僕たちにはチャンスをくれているらしかった。
だから、シスターはいつも口を酸っぱく神にも……、そして神父様にも感謝をするようにと言ってきていたのだった。