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Paradise②

カーン──。


カーン──。


カーン──。


朝の鐘が鳴っている。

まだ僕は覚醒しきってはいない頭を何とか起こしては少し肌寒さを感じるなか布団を畳む。


「おはよう──トワ」

『ん、おはよう……』


同じ部屋で過ごす同室の子に挨拶をされたので、何とか挨拶を返しつつ、しっかりと布団を畳み終えたのを確認する。


「早く、顔を洗いに行こう……!」

『ん──』


いや、まだ眠い。

ん、大変眠い。

けれども、朝のこの時間に顔を洗ってはしっかりと朝食の席に行かねばシスターに怒られてしまう。


それにそれが終わったら、神様へのお祈りと軽いお掃除やお仕事、そしてお昼を挟んだら手が空いたシスターが読み書きを教えてくれる。


くぁ──。

けれども、顔を洗っては寝癖を何とか直してはしたが押さえきれなかった欠伸あくびが出てしまう。


「おーい! トワ! 先に行ってるぞ……!」

『────……』

もう、言葉を返すのも少し気だるくなってしまい、手をプラプラとあげてはおざなりに反応を返してしまう。

どこか、そんな僕を見て笑いながら同室の良き友は先に食堂へと向かっていった。


太陽もやっと、おはようらしい。

少しだけ朝焼けが晴れては陽射しが僕の目蓋まぶたへと落ちてくる。


行くか──。

ん、何とか気力を振り絞っては僕も食堂へと足を向けては歩き始めるのだった。

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