登場人物解説(本編読了後の閲覧推奨)
本編読了後の閲覧を推奨します。
また作中に明記されていない情報も含みますので御了承ください。
メインキャラクター
【フェリクス】
性別:男性 年齢:不明 (外見は20歳くらい?)
身長:180cm 程よく筋肉が付いた感じ
髪:栗色 瞳:緑色
主人公。
とある村の近くの森で倒れていたところを、老夫婦に保護された。
自分に関する記憶を失っており、身元も分からなかった為、そのまま居候となった。
老夫婦に可愛がられて平穏に暮らしていたものの、運命を変える事件により村を出ることになる。
優しく穏やかな性格。真面目が一周して、やや天然。
知性は高いが、情緒に幼い部分がある。
「戦士型の異能」であり、高い戦闘能力を持つ。しかし、本人は荒事を嫌っている。
ただし、大切な相手を守る為であれば力を使うことを厭わない。
セレスティア (後述)と出会い、深く愛し合うようになる。
好きな相手に対して、やや独占欲が強く嫉妬深いところを見せる時もある。
【セレスティア】
性別:女性 年齢:20歳 (生活年齢)
身長:158cm 華奢だが出る所は出ている
髪:白に近い金髪 瞳:青系のアースアイ
ヒロイン。
辺境の小国、ウェール王国の王女。
正確には、赤ん坊だった頃に、森にある遺跡で王に拾われ、養女となった。
強力な治癒能力を持つ「特殊型の異能」で、その力を悪用しようとする者たちから身を隠す為に、公的には死んだことにされ、数年間、引きこもり生活を送っていた。
帝国のウェール王国侵攻の際、乳母と共に脱出するも、事故で乳母が死亡し一人になったところを、フェリクスとアーブル (後述)に助けられ、以後は共に旅をすることになった。
優しく気高い性格。他人を気遣うあまり、無理をしがちな面がある。
一方で、好きな相手には情熱的。
趣味は読書で、特に恋愛ものが好きらしい。
フェリクスに対しては一目惚れに近いが、その優しく真っすぐな気性に惹かれている。
【アーブル】
性別:男性 年齢:20歳
身長:170cm ※この世界の男性の平均身長
髪:赤 瞳:琥珀色
フェリクスの相棒的存在。
一応、帝国民だが、併合領出身であった為に苦労している。
十代半ばで流行り病により両親と弟妹を亡くし、以後は帝国内を数年放浪した後、実力で評価されると考えた軍隊に入った。
しかし、武装していない民間人を虐殺する作戦と、差別的な扱いをしてくる上官に反発し脱走したところでフェリクスに出会い、以後行動を共にする。
その生い立ちの為、表面上は明るく陽気に見せていても、他人に対しては油断することがなく、常に周囲に気を配っている。
しかし、根は優しく人の好い人物。
フェリクスのことも当初は利用するつもりで同道を申し出たが、やがて心からの友情と信頼を抱くようになった。
戦士型の異能である。
【グスタフ・ベルンハルト】
性別:女性 年齢:23歳
身長:175cm ※この世界の女性としては大柄な方 スレンダーである
髪:黄金色 瞳:菫色
帝国十二宗家出身の皇帝守護騎士。
戦士型の異能。若手だが、最強の皇帝守護騎士と言われている。
跡継ぎが男子であることに拘る父親の意向で、男性として振舞っている。
「智の女神」の命令によりセレスティアを捕獲しようとするも、フェリクスに阻まれ完膚なきまでに敗北した。
復讐心からフェリクスを追うが、紆余曲折を経て、共に行動することになる。
セレスティアに、フェリクスを好きになってしまったことを見抜かれ、素直に認めるが、自分の入り込む余地はないと潔く身を引いた。
本名はエリカ。
マレビトたち
【ニクス】
性別:男性 年齢:不詳
身長:180cm
髪:白 瞳:赤
マレビトたちの中でも、最も強い力を持ち、また様々な技術を開発した万能の天才。
自分と自分の作品にのみ愛情を注ぐ人物で、他者に感情を向けることはない。
過酷な旅路の末に辿り着いた「楽園」を愛し守ろうとした。
「楽園」の先住民である「人間」に対して「下等生物であり、いずれ楽園を汚染し食い尽くす」と判断し殲滅しようとするも、「人間」を守ろうとする同胞たちに討伐された。
【智の女神 (プルム)】
性別:女性 年齢:不詳
身長:160cm
髪:白に近い金髪 瞳:青
ニクスに思いを寄せており、彼の気持ちが自分に向くことはないことを承知で尽くしていた。
(※肉体関係は無い)
ニクスの作る「作品」になれば、彼に愛してもらえると考えて「考える魔導絡繰り」の生体部品として、その身を捧げた。
永い眠りから目覚めた際に、ニクスが同胞たちに「討伐」されたことを突き止め、彼の代わりに「人間」を滅ぼそうと画策する。
村人たち
【モンス】
性別:男性 年齢:60代?
フェリクスを保護した村人。
優しく穏やかな人物だが、冷静で言うことは言うタイプ。
帝国の侵攻により死亡。
【シルワ】
性別:女性 年齢:60代?
フェリクスを村の近くの森で発見し、夫と共に保護した。
優しく穏やかな性格。
フェリクスによれば、働き者で料理や裁縫も上手らしい。
帝国の侵攻により死亡。
【マルム】
性別:女性 年齢:18歳くらい?
村長の娘。
外見は、一応美人の部類に入ると思われる。
田舎の生活を嫌って、一時期、都会の学校に行くという名目で親類の家にいたが、卒業と共に村に帰ってきた。
フェリクスに一目惚れし求婚するも断られる。
何が何でもフェリクスを手に入れたいが為についた嘘が、最悪の事態を招くことになる。
帝国の侵攻時に死亡。
【村長】
性別:男性 年齢:50代 大柄な体格
マルムの父親。
娘が絡むとモンスターペアレンツと化すものの、普段は常識人である。
帝国の侵攻時に死亡。
反帝国組織「リベラティオ」メンバー
【カドッシュ・ミウネ(ユハニ・ヴァルタサーリ)】
性別:男性 年齢:30代半ばくらい?
身長:178cm
髪:黒 瞳:黒
「リベラティオ」の創設者でありリーダー。
本名はユハニ・ヴァルタサーリ。
帝国十二宗家の一つであるヴァルタサーリ家の現当主でもある。
魔法技術の専門家の家系であり、本人も優秀な技術者。
微弱だが、他者の精神に干渉する力を持つ「特殊型の異能」である。
穏やかで冷静な人物だが、目的の為には他人を駒として利用することもできる。
カドッシュ・ミウネとして活動する際は、顔の上半分を隠す銀色の仮面を被っている。
【サレ】
性別:男性 年齢:40代?
身長:165cm 瓶底眼鏡をかけている
「リベラティオ」が所有する飛空艇で、国外の情報収集にあたっているらしい。
一見モブっぽいが、割と切れ者。
【シュクレ】
性別:女性 年齢:30代?
身長:160cm 痩せぎす
飛空艇の乗員の一人。サレの助手的な存在。
面倒見がいい。
【ホルヘ】
性別:男性 年齢:30代?
身長:185cm 屈強そうな感じ
古城の地下施設に常駐している戦闘員。
戦士型の異能。
経歴は不明だが、ベテランらしく若手の指導もしている。
穏やかな常識人。
【タイラン】
性別:男性 年齢:10代後半
身長:173cm
古城の地下施設に常駐している戦闘員。
戦士型の異能。
向上心の強い努力家で、フェリクスに手合わせを申し込んだ。
【護衛の男】
性別:男性 年齢:30代? 屈強な体つき
カドッシュの護衛で、常に彼の傍に付き従っている。
フェリクスたちに対する当たりが強く見えるものの、仕事熱心なだけである。
作中には記述されていないが、戦士型の異能と思われる。
ウェール王国
【国王】
赤ん坊だったセレスティアを拾い、自分の娘として養育した。
セレスティアの能力を悪用しようとするものたちから彼女を守ろうと、半ば監禁に近いことをしていたが、それも愛情ゆえ。
帝国のウェール侵攻の際に殺害された。
セレスティアの素性を知っていたかどうかは不明。
【王子】
国王の息子で、セレスティアの義理の兄にあたる。
セレスティアによれば、優しく気遣いのできる人物だったらしい。
帝国のウェール侵攻の際に殺害された。
【ばあや】
セレスティアの乳母。
彼女が赤ん坊の頃から面倒を見ていた。
帝国のウェール侵攻の際、セレスティアを連れて王宮にあった車両で脱出するも、事故で死亡する。
セレスティアが引きこもっていた期間は、彼女の好きな恋愛もの小説を差し入れていたが、内容についてはチェックしていなかったらしい。