なくしたもの
バケモノの三つ目がギョロリと少年を捉えた。そしてそのまま赤い腕を振るって──
「えい」
「~~~~~~~~~ッッッ!!!!」
──少年がバケモノに瓶を叩きつけ、中の液体を被ったバケモノは突如襲った痛みにのたうち回った。
「ィギァッッ!ガァ──!!」
「『聖水』が効くってことは、これが悪魔かぁ。始めて見た。…にしても歪すぎじゃない?」
「──ハァ…!ハァ……ッッ!お前…何なんだ……!?」
「あ、喋れるんだ。なら相当高位な悪魔?だとしたら理性を失ってたのは……」
「答えろよ…!!」
バケモノが肉を焼いたような音を立てる皮膚を剥ぐと、そこからボコボコと泡立ち、再生していった。
苦痛から解放されたバケモノは再び少年に襲いかかるが…『聖水』をかけられ、振り出しに戻った。
「知能はそこまで高くないのかな?僕は『エクソシスト』だよ。代々悪魔祓いをする家系さ。まぁ、僕以外の家族はさっきアンタに殺されたけどね。ホラ、僕は言ったんだから、アンタも自己紹介くらいしなよ」
「ア?俺は…俺は……。アァ?」
少年にそれこそ化け物を見るような目を向けたバケモノは、渋々少年に従おうとして、
「俺…………何だ?」
自分の記憶が喪失していることに気づいた。
少年は本の知識だけはやたらある。でも体験は伴ってない。知ったかぶりLv100