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彼氏彼女とその幼馴染の物語  作者: だいちき
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エピローグ・・・橘彩音⑤

アクセスありがとうございます。


 今日こそは、諒ちゃんとお昼休みに一緒にお弁当をたべるんだ・・諒ちゃんが昨日昼寝している時にプレゼントされたタオルを渡したままで、それを理由に会いに行こうと決めて家を出て昼休みに諒ちゃんと一緒にお弁当を食べれることになったのに、吉岡湊斗が笑顔でついて来てしまいました・・・・もう最悪です。


 教室にいる諒ちゃんのところへ行き、お昼を誘い頷いてくれて喜ぶ私は一緒に行こうと手を差し出し握ってもらおうとするも握られることなく諒ちゃんは席を立ち先に行きます。


「・・・・」


 応えがない私の手は止まったまま独りぼっちになり、拒否されたんだなと胸が痛くなりながらスカートをギュッと握り堪えることしかできません。


 私が誘ったので、途中でお茶を買い目的のベンチに座り久し振りに諒ちゃんとご飯が食べれた時間が嬉しかった・・・・この時間がずっと続けばいいのになと思いながらお昼の幸せな時間は終わりを告げます。


「ご馳走様でした・・・・それじゃ、俺は教室に戻るけど2人はどうするんだ?」


「えっと・・」


「わりぃ、諒太。俺と橘さんは、昼からクラスの準備で体育館に行く予定があるんだった」


「そうか・・それは、大変だけど頑張ってな」


「う、うん・・ありがとう諒ちゃん。ゴールデンウィークは、一緒に遊ぼうね」


 一緒に遊ぼうねという言葉に諒ちゃんは辛そうな顔をしています。でも、勉強会をやると告げた時の諒ちゃんはいつもの顔に戻り帰って行くと足を止めて振り返ります。


「あっ・・そうだ、彩音?」


「な、なに?」


「彩音・・俺、信じているから綾音のこと」


 私のことを信じていると優しい瞳で告げる諒ちゃんを見た私は、直感でバレていると察しましたが隣に座る吉岡湊斗が話をしたため私はなにも言えず、帰って行く諒ちゃんの背中を見送るだけです。


「彩音、さっきからどーしたんだよ」


「・・ねぇ、湊斗くん・・今日はやっぱり、やめよ?」


 頭の中にいる諒ちゃんのあの顔が忘れられない私は、拒絶するも力に勝てない私は全身を溺れさせてくる快感に抗えず結局シテしまいます。終わった後は、視線を彼と合わせないまま後悔に包まれているところに、彼は普通に休みの話しを聞いてきますが、私は彼氏は諒ちゃんだと言い切ります。(文が長いのと、主語が度度変わるので、このようにすればよいかと)


 体育館から出て、午後の授業が始まる前に諒ちゃんにメッセージを送ります。返事が返ってくるかは自信がありませんが・・送ることで私の心は保たれます。


「諒ちゃん、ゴールデンウィークはバイトで忙しい?」


 送った後に諒ちゃんから返事がすぐ来たことで、私もすぐに返信します。


「バイトは入れてないから、毎日遊べるぞ」


「良かった! 諒ちゃんと一緒に買い物行ったり遊びに行けるね」


「一緒に行こうな!」


「うん!! 今からすごく楽しみだよ」


 夢中で諒ちゃんとメッセージのやりとりをして、この先にあるゴールデンウィークが楽しみだなと心が軽くなっていく私に前の席に座る彼が振り返りスマホを覗き込みます。


「おっ? 俺を抜きに諒太と遊ぶの?」


「湊斗くんには、関係ないでしょ?」


「ふ〜ん・・そんなこと言う?」


「・・・・」


「そんな顔すんなよ? とりま、俺が呼んだら来いよ? 諒太と遊んでるときも」


「・・・・うん」


 昔から見慣れない彼の気持ち悪い笑顔を見て、私はこれからどうしたらいいのだろうと沈む心と共に視線を机へと落とし、午後の授業が始まるのでした・・・・。


感想評価ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] 作者は設定を忘れているのか? 諒太が現場を見聞きした時の彩音のセリフをもう一度、音読して貰いたいし、夜半の野外キスとか含めてプロットの切り方を間違えたか、エピローグを後付設定にしたのか疑問が…
[一言] 単に彩音の自分に都合よく改竄された記憶ということでは?自分の都合よい記憶と、第三者の視点の違いですね。レイプされた日から既に壊れてるんでしょう。
[一言] ぱーっと、1話から見てきましたが、この子記憶の改善、もしくは、二重人格か何かなのでしょうか? これまでの話と、このエピローグでの話が繋がらないんですが...並行世界か?
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