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第九話 初ダンジョン前夜

チロルは街を歩き小汚い武器屋の前で止まった

冒険者ギルドでおすすめの武器屋を聞いてやってきたんだが…大丈夫だろうか


「あのー…急所を突くような武器ありますか?」


奥からガタイのいいオヤジが出てきた

「あんちゃんが使うのかい? 刺突武器なら槍がいいけど急所をピンポイントってのは結構難しいぞ。剣ならレイピアがおすすめだけど…あんちゃん小柄だから扱いにくいかもなあ…短剣なんかどうだ?」


「あ、短剣は持ってるので…じゃあリーチのある槍が欲しいです」


「わかった、ちょっと短めの槍がいいかな…うーんと…これがいいかもな」


オヤジは一本の槍を棚から出した

「これは刺突に特化した形状で斬撃には向いてないが比較的軽くて使いやすい槍だ! 持ってみな!」


チロルは槍を手にしてみた

「これすごい持ちやすい! これください!」


「あいよ! 金貨5枚だ!」


チロルはふと見渡すと武器屋なのに防具もある事に気づいた


「ねぇおじさん、防具も買うからおまけしてよ!」


「しゃあねえなぁ…わかったよ。んで何が欲しい?皮の胸あてとマントって? サイズ的にこれかな…ちょっと装備してみてくれ」


「うーん…ちょっとしっくりこないなぁ。あ、そこにあるピカピカしたやつが良さそう!」


「それはメタルリザードのウロコを使った胸あてだけど金貨20枚だぞ!? え?お金はあるって? んじゃまぁ装備してみろ」


「おおお!見た目よりすごく軽い!それにしっくりくるし動きやすい! おじさんこれにする!」


「あいよ! あとマントは大人用はでかすぎるから女性用のこれがいいんじゃないかな、女性用っていっても大きさが少し小さいだけで男用とほとんど変わらないからな」


表面は黒で裏地が鮮やかな赤いマントだ


「このマントは金貨3枚だ、全部で金貨28枚…うーん…金貨25枚にしてやるよ!」


「ありがとうおじさん、はいこれ金貨25枚ね。ここまま装備して帰るよ」


「おう!またこいよ!」



チロルは残金を確認すると金貨24枚になっていた

冒険者ギルドに戻り、依頼掲示板の前に立つ


「レベル20になったらダンジョン行ってもいいって父さんとの約束だったけどキラーキャット倒したおかげで今レベル27だ。ダンジョンにいくぞ!」


小声でそう呟いたチロルは掲示板から一枚の依頼書を剥ぎ取った


常駐依頼 

場所 ラミドールダンジョン

地下1〜地下3階までに生息する魔物の討伐。

(主にリトルリザード、レッドフロッグが生息)


ダンジョンの魔物は定期的に討伐しないと数が増えダンジョンの外に出てくるので依頼の多くが常駐依頼になっている


受付に行き声をかけた

「ミーアさんこれお願いします!」


「あら、名前覚えててくれたのね! ラミドールダンジョンの常駐依頼ね。たしかに受け付けました! って…もしかしてソロで行くの!?」


「はい! でも無茶しないつもりなので…」


「気をつけてね! 油断しないように! 地下4階から下はボス部屋もあってソロじゃ厳しいから行かないようにね」


「ありがとうございます!」


ラミドールダンジョンまでは徒歩で2時間ほどだ

明日の朝出発しよう!


チロルは冒険者ギルド内にある店でポーションを数個買って宿屋に戻った

一般の店にあるポーションは粗悪品が混じってる事が多いと聞いた事があったからだ


宿屋に戻ったチロルは明日の初ダンジョンに備え早々に寝床についた

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