第七話 レベル27
(とりあえず今日は疲れたな…どっかに泊まろっか)
チロルは良さげな宿屋を探して街を歩いている
メロンが泊まる「宿屋まちぼうけ」はギルドおすすめもあって大人気の宿屋だ
なぜ大人気なのかというと風呂があるからだ
通常風呂は貴族の家でもない限りお目にかからない
桶にお湯を入れてタオルで身体を拭くのが一般的な宿屋のスタイルだ
チロルも泊まろうと思ってたがメロンが最後で満室となっていたのだ
しばらく街を歩いてると少し小さめだが良さげな宿屋がありチロルはそこに決めた
一室を借りベッドに横たわり、ふーっと大きく息をはく
(あ、そうだ! キラーキャット倒したからレベル上がってるかも!)
ステータスを表示させ確認してみる
チロル レベル27
職業 コピペ士
スキル(スキル枠6)
剛腕
急所看破
「おおお…! レベル27ってめちゃ上がってるじゃん! ってスキル枠6個!!! すげー」
(明日は街をぶらぶらしてスキルでも漁るか!)
相変わらず無断でスキルをコピーする事に全く罪悪感は感じてない
スキルを奪うわけでもなくコピーされた人には何の影響もないからだ
チロルは何のスキル欲しいかなぁっと考えていた
しかし今鑑定スキルがない事に気づいた!
鑑定がなければ相手のステータスが見れない…
ステータスが見れないとコピー出来ないのだ…
親や仲がいい友だちならまだいいが、全く知らない人に「ステータス見せてくれませんか?」なんて言う人はこの世界に一人もいないだろう
(あああ…もう一度母さんから鑑定スキルをコピーさせてもらうしかないか…村に戻ろう。王都でお土産たくさん買って帰ればいいかな)
翌日の朝、お土産を適当に買い漁ってから乗り合い馬車に乗りラドン村に向かった
王都からラドン村まで馬車で5時間ほどだ
昨日のように魔物に襲われるでもなく街道走り無事ラドン村に着いた
チロルの家は道具屋だ
まぁ道具屋といってもこの村では皆が物資を分けあって生活してるのでお金を使っての売買はほとんどない
あるとすれば旅の人か行商人か大体どちらかである
カランコロン
扉には動かすと音が鳴る空き缶のような物がぶら下がっている
「いらっしゃいませー! ってチロル!? あんたもう帰ってきたの!?」
「うん、ただいま! でも明日にはまた王都行くから。父さんが帰ってから詳しく話すよ。これお土産ね!」
チロルは母にお土産を渡してから村長の家に行った
「村長お土産買ってきたよ!」
「おおチロルか、もう帰ってきたのか?」
「まぁ色々あってね、明日はまた王都いくけど」
チロルは大きな箱を村長に渡した
中には塩や胡椒、いろんな植物の種やドライフルーツなどたくさん入っている
「おおお…こんなにたくさんありがとうチロル。村のみんなに配っとくから」
「じゃあ次はいつ帰るかわからないけどまたお土産持って帰るから!」
「アハハ 忙しいヤツじゃのう」
自宅に帰りしばらくすると父が帰宅した
「あれ!? チロルじゃないか」
「うん、色々あってね…詳しく話すよ」
皆で夕食をとりながらチロルが話し出した
王都に行く途中キラーキャットと戦って大怪我した事やメロンと出会った事など一通り話した
「キラーキャットやっつけたのか!? ソロだとオレでも勝てるかどうかわからない強敵だぞ! っていうか滅多にお目にかかれないような珍しいキラーキャットが街道にって、信じられん…」
「その急所看破ってスキルがなかったらチロル死んでたんじゃない?(笑)」
「え… ちょっ!笑いながら言わないでよ母さん! 本当にズタボロで死にかけたんだから! っていうかもっかいステータス見せて!」
母から再度コピーした鑑定スキル
剛腕
急所看破
鑑定
あと3つ枠が残っている
「ありがと母さん、それとキラーキャットの素材金貨200枚で売れたんだけどメロンって子と半分こしたんだ。 半分父さんと母さんにあげる!」
チロルは金貨50枚を母に差し出した
「あらあらいいの?」
「これからもっと稼いでくるよ! 家に帰るのは不定期になるだろうけど楽しみに待ってて!」
翌日
再度王都に向かうためチロルは乗り合い馬車に乗り込むのであった