表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/53

第四十四話 透けてるよ!

チロルが叫んだ瞬間、異空間が現れる!



「よし! いいぞ!」


「キタキタキター!!!」



みんなテンションが高くなってきた!



異空間からヌルっと現れたエンドラ!


「おおお! 外の世界は何百年ぶりか!? エンドラちゃ〜ん…復活!!!」

みなの前に現れたエンドラは少し顔を赤く染めてうつむいた。


自分の事を『エンドラちゃん』と言ってしまい恥ずかしくなったのだろう…

皆はそう悟ったがあえてそこは突っ込まなかった。




「ねぇ…エンドラちゃん…めちゃくちゃ透けてない?」

ニーニャが目を凝らしながらエンドラを見てそう言った。



「あれ…ほんとだ! 後ろの景色がハッキリ見える」

パンデロも目を凝らしている。




「ふむ…完全には復活できてないのやも知れん。ダンジョンの中にいる時に比べてパワーが1%も出ておらん」

エンドラは口を尖らせしょんぼりしたような顔をしている。



「で…でもさぁ! よ、よかったじゃん! ちょっと透けて見えるだけだよ!」

バーニアが空気を読んでみんなにそう語りかけた。


「そ、そうね、やったやった… 大…成功…よ…」

ニーニャも、ぎこちなくだがバーニアに続いた。




「あ、わかった! チロル、ステータスを見よ!」




「え…? エンドラ? うん、わかった…ストック枠以外ステータスオープン」



チロル

レベル 100(MAX)

HP 80/2.81475e16

MP 45/1.1259e17


職業 コピペ士

スキル(スキル枠100/100)

豪運

召喚魔法

(上記すべてスキルレベル2)

HP2倍×48個

MP2倍×50個


エンシェントドラゴンの加護

(レベル限界突破後に表示)


特殊召喚【エンドラ】

(特殊召喚による効果:レベル限界突破後に表示)




「やっぱりのぅ…チロルよ、MPがほとんどない…召喚魔法は出現させてる間はMPをどんどん消費してゆく。MP消費量は召喚獣の強さで変わってくるんじゃ」



エンドラはさらに続ける。


「ようするにじゃ…チロルのMPが満タンだと、われもより完全体に近い形で召喚される…さっきは元々われが存在していたダンジョンの中だったので完全体で召喚されてただけじゃ」




「なんだ…チロルが悪いんじゃないか…」

ガルデンがボソッと小さく呟いた。



「ちょっ! さっき契約でMPスッカラカンになったからしょうがないじゃん? ガルデン!?」



「チロルが悪い!」

ニーニャも乗ってきた!



「ちょっ! 勘弁してよぅ」


チロルがそう呟くと、ドッと笑いが起きた。



「あーダメじゃ…チロルよ、われを戻せ…チロルのMP枯渇中は出てくるとキツい」



「わかった! また明日呼び出すから! エンドラ戻れ!」


異空間が現れエンドラは消え去った。




「チロルが悪い!」



「まだ言うかぁ…ニーニャ〜」



ニーニャはケラケラ笑っている。

一同はとりあえず王都に戻って休む事にした。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




【インフィニティナイツ】王都拠点


「おおお…よく来てくれたチロル! インフィニティナイツを代表して礼を言う」



「いえ…そんな…これからよろしくお願いします」



「こちらこそ! 今日は疲れただろ!? 上の階に客間があるから今日はそこでゆっくり休んでくれ! すぐにチロル専用の部屋を用意するからな!」



「あ、はい! ありがとうございます!」



「ジーニャンは残ってくれ、いろいろ報告もあるだろう」


「分かりました。 ニーニャ! チロルを客間に案内しなさい」



「わかったー! チロルいこっ!」



ニーニャに手を引かれチロルは上の階に行った。


しばらくチロルとニーニャは雑談していたがチロルがウトウトし出したのでニーニャは部屋を出た。



(あーチロルっておもしろい子ね、仲間になってくれて良かった…エンドラちゃんも可愛いしこれから楽しくなりそうだわ!)

ニーニャは自分の部屋に戻った。




部屋に二人きりになったギルドリーダーのインフィとジーニャン。

ジーニャンはインフィに事の経過を詳しく報告した。


「ふむふむ…コピペ士というのはスゴいもんだな。明日は皆を集めて歓迎パーティをしよう! それで話を戻すが、チロルは本当にギルドメンバーにはステータスを隠す気はないのか?」


「はい、いずれ分かる事だからと…」


「そうか…情報が外に漏れなきゃいいが…」


「ハハハ、それは大丈夫でしょう。メンバーは口が固いですし」



「わかった! ジーニャンご苦労だったな、今日はゆっくり休んでくれ」



ジーニャンは自室に戻るとベッドに横たわり今後の事を考えてたが、疲れていたのか知らないうちに眠りについていた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ