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第三十九話 タコ殴り!

チロルは一通り自分の能力を説明した。


「なるほどすごい職業ね、コピペ士って」

ニーニャがそう言うとチロルは少し真剣な顔で話し出した。



「ニーニャごめん…以前勝手にコピーして…」



「あはは、いいよ全然。悪いことに使ってないんだし…でも今度からはちゃんと許可得ないとダメだぞ!?」


そう言うとコツンとチロルの頭を叩いたニーニャ。




「あらあら…仲の良い事。 んでジーニャンに聞きたいんだけどさぁ」



「なんですか? バーニア」



「おれもオマケ欲しいんだけどー!」



「バーニアにはガルデンを差し上げます」



「き…きさまぁー!」

ニッコリしながら剣を抜こうとするバーニア。




「ところで今からどうする? ノンワース入る?」

ニーニャが皆にそう言ってきた。



「まぁたしかにチロルのことでダンジョンの話ぶっ飛んでいったけどな。また今度にしてもいいんじゃね?」

バーニアの発言に皆頷いている。



「オレ今日はノンワースダンジョンに用事あって…みんな来ないなら一人でも行くつもりだけど。できたらみんなと一緒に行きたいな…」



チロルがそう言うと皆無言で立ち上がり準備を始めた。


「え…?」

チロルは皆の行動にびっくりしている。



「じゃあダンジョンいくぞみんな! チロルとの初の共闘だ!」


「うん! いこう!」


「では行きましょうかみなさん!」

ジーニャンもそう言うと立ち上がった。


「みんなありがとう!」


「チロル! いいってことよ!」





ダンジョンに入ったメンバーは皆強い事もありどんどん進んでいく。


途中エンドラの部屋にも立ち寄ったが相変わらず静寂に包まれていた。


地下51階からの悪魔系モンスターに多少苦戦はしたがチロルも一人じゃないので囲まれる心配もなく突破していけた。


チロルは膨大なHPがあるとはいえ攻撃されたらそれなりに痛いので隙ができるのだ。

その隙で囲まれタコ殴りにされるとどうしようもなくなる。

チロルは距離を置いての戦いは強いが、囲まれると途端に戦闘力がなくなってしまうのである。


そしてようやく着いた地下60階。

チロルは一度だけモンスターハウスに入った事があったが、扉に入るとすぐに巨大なゴーレムの大群がいて先になかなか進めず、奥からは大量の魔法攻撃が飛んでくるという凄まじい部屋ですぐに退却した。


どこかで読んだ本では地下60階は難易度そう高くないと書かれていたが…情報が間違っているのか。




メンバーたちはチロルの情報を元に作戦を綿密に立てていく。

「ではおれがゴーレムを引きつけてる間にチロルとニーニャが魔法攻撃を撃ちまくる。魔法耐性を持つ敵はバーニアが対処する。ジーニャンは素早く鑑定していって攻撃役に弱点を伝える。こんな感じでいいかな」

ガルデンがそう言うと皆頷いた。


「危なくなったらここの扉は途中でも開くのですぐ退却です!」

チロルはそう告げると皆立ち上がり装備の最終点検をしだした。




「何かおかしいんだよね…」

パンデロがブツブツ言っている。



「どうした?」


「ジーニャン…なんかさっきから部屋の中を索敵してるんだけど、チロルが言ってた敵の布陣と違うような…それに…」



「モンスターハウスの中を索敵できるのか?」



「普通は扉開けないとできないんだけどね、なぜかここの部屋はできる。それに…なんか戦闘中みたいな動きしてるんだ。この部屋の中」



「戦闘中!? 他のパーティがいるってこと?」


「違うよニーニャ、パーティじゃないと思う…この動きは…ソロだよ」


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