新学期の始まり
優太、入学しました。
ちっちゃい可愛い先生が担任で
友達もできました。
4月初旬入学式、桜が散り始めている風が強い肌寒い日だった。
谷山中学校の正門入った所に桜の木が数本あり風が吹くたびに花びらが舞い上がる。
右側には校舎、左側には体育館があり奥には広い校庭がある。
その向こう側には飯盛山が横並びに寒そうに広がっている。
新しいクラス発表の日、優太は一年一組だ。
担任の先生が挨拶する。
「今日から一年一組の担任をする加島ゆり子です
私も今日から先生一年生です。簡単に自己紹介しますね
私は東京出身で体育大学を卒業しました
担当科目は体育です。特技は体操で、体を動かすことが大好きです
あと、食べることも大好きで趣味は食べ歩きです
皆さん、勉強とスポーツ頑張っていきましょう、これからどうぞよろしくお願いします」
身長は150センチあるかないか
ポニーテールのよく似合う笑顔が素敵な
小さな可愛い先生だった。
新卒でとても明るく初々しさが伺えた。
先生は元気よく生徒の出席をとった。
クラスでは緊張感の漂う中すぐに友達ができた。
松下ゆうや君、背の低い色白で三日月目の可愛らしい男の子。
ちょこちょこ動き回り、未だ小学生にも見える。あだ名は『まっとん』と言った。
田村貴博君、何だか身長がシュッと高く姿勢が良くカッコいい。
どこから見ても礼儀正しく賢そうなオーラを放っている。如何にもイケメンのスポーツマンという感じだ。
家が厳しくご両親が学校の先生だと聞いた。
やっぱり両親が教育者なら礼儀正しくしつけもきちんとされているのだろう。
優太は貴博君に誘われて一緒に野球部に入ることにした。
この二人とは中学時代ずっと関わることになる。
これからどんな楽しい中学生活が始まるか楽しみだ。
中学時代が懐かしいですね!