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赤松先生のお茶  作者: あきこ
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隣のおっちゃん(二)

こんなに自転車が毎日停まっているのに畑山さんは全然怒らない。笑顔で挨拶してくれる。

いっそのこと畑山さんが凄く怖い人で怒鳴ってくれたらいいのにと思ったが畑山さんは優しかった。

優太に畑山さんが毎日仕事の配達が一段落したら軽トラックで家に戻って休憩することを説明し

迷惑な止め方をしないように車が入りやすいように並べて停めるよう伝えると、理解していた。

家に来る子一人一人にもその事を説明した。

それは皆理解してきちっと並べて自転車を停めるようになった。畑山さんの家が一番奥の行き止まりで

その隣がうちなので自転車をうまく並べると他の近所の人にかかる迷惑はまぬがれた。

優太も畑山さんは顔は怖いが優しい人だとよく分かっていた。

畑山さんは家の前で優太の顔を見ると優しく挨拶をしてくれた。


「おう、元気か?

学校、楽しいか?」


「あまり、楽しくないです」


「今何年生?」


「中一です」


「そうか若いな、ええなあ、まだまだこれからやな」


このようにいつも顔を見たら「おう、元気か?勉強してるか?」と声をかけてくれた。


畑山さんに

「優太が学校に行ったり行かなかったりで、もう言う事聞かないで困ってるねん」

私がと話すと


「はははは…………大丈夫、大丈夫、うちの娘はもっとひどかったで、


学校は行けへんわ家出するわで 成績もオール1や


漢字も碌に書かれへん、言う事は聞かへん凄いあほやったで。


でも今は携帯で漢字検索できるやろ?


それで調べて何とか書いてるわ」


それなりに何とかなるもんやでと励ましてくれた。

畑山さんは娘さんが3人いる

長女は彼氏と同棲中でそこから仕事に行っている。

次女は家から仕事に通っている。

三女は専門学校でトリマーの勉強中だそうだ。

こんな風に、そのうちなるようになるからと話してくれた。

早く……早く何とか、なるようになってくれと思った


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