一茜の歌集(にのまえあかねのうたノート) やどりぎ
それではいってみよー
馴れ初めの
近江の山の
赤に染む
川の紅葉も
われなりけり
《私の真面目訳》
初めて出会った
近江の山は(紅葉で)赤く染まっている
川に浮かんでいる紅葉も
(あなたにあって顔が赤くなっている)私(が水面に映っていたん)だなぁ
《脚色した現代語訳(語り口調)》
君と初めて出会ったのは秋。近江の山は紅葉で赤く染まっている時でした。川に紅葉が浮かんでいたので、よって見てみると、澄んだ川に私の顔がうつります。うつった私の顔は君のせいで赤くなっていて、紅葉と見間違いそうなものでした。
《一応の解説》
掛言葉として、「そめ(染め&初め)」というものがあります。
今回はそれらをバラバラにして、反復の用法のように使用しました。
染むのところで情景描写と心情描写を切り替えようとは思ったのですが、まだ少し甘いですね。
「近江」というのも一応適当ではありません。「逢ふ、逢坂、近江」という掛言葉があるように、「会う」というワードをほのめかしたりしています。(訳には反映されないですよね。)
枕詞の「いはばしる」を「馴れ初めの」の代わりに使うか悩みました。(近江につくことはあまり多くは見かけませんが。)でも、こちらの方がいいですよね。
(私は和歌の専門家などではありません。間違いなどはあるかもしれません。その場合は、ご指摘していただくと嬉しいです。)
《一解説》
こんにちは!一茜です。
処女作品の今回は秋の出会いをテーマにさせてもらいました。
「一夏の恋」と言われる夏の次の秋ですが、夏とは違った良さがあるようにも思います。
刺激的、なんとなくハッピーな夏もいいのですが、まばたきをする一瞬でさえも長く感じるような。また、秋のちょっと落ち着いた恋のイメージも好きです。
(実際茜は恋に恋してることが顕著に表れているタイプの人間だと自覚しています。特に恋人を作る努力はしていませんからね。)
個人的には川に紅葉が浮かんでいることって、少し百人一首あるあるなきがするのですが、どうでしょうか?
初回なのでこれを書かせていただきます。
茜の目標!「ラインの一言に自分の和歌を乗せてもらえるような和歌を詠むこと」
今回はこれぐらいで終わろうと思います。最初は毎日更新の予定ですが、安定的な定期更新は難しそうです。最初はどうにかなるでしょうが、すぐに終わると思います。(いろはにほへとちりぬるを……ですからね。)ぜひ、作者のお気に入り登録をして新作をチェックして頂ければ……(短編中心にしようと思っているのでブックマーキングでは非力な気がします。)
偉そうですかね。終わります。
皆様にに31音の魔法がかからんことを
みなさん最後までお読みいただきありがとうございました。
〜この作品が投稿されるまでの会話〜
茜「そもそも今時和歌なんて見たい人いるのかな?況や作るおや。」
友達A「いやいや、そういうブームを茜が起こすんでしょ!」
いやいや荷が重すぎ。自己満足でいいです。