5話 昼ごはん
昼ごはんですねー。
「ところで、日比野」
教室に着く手前で柏崎が僕に話しかけてきた。
「なんだよ」
「なんで廊下に倒れたのかなーと思って」
ヤバい、なんて答えよう。とりあえず貧血とでも言っておこう。
「ちょっと貧血で倒れてたんだー」
「へー」
そんなことを話していると教室に着いた。
「ただいま〜」
僕は、教室の人達に言ってみた。
「おかえり」
岩谷がそんな事を言っている。他の人達もそんなことを言っている。
「おかえり隼」
と、玉木も言ってきた。
「おう、どうしたんだ玉木いつもはこんな感じにおかえりなんて言ってくれないのにな」
「な、なんでもないし!」
と行って自分の席に行ってしまった。
「僕、何か言ったか?
「それは良くないな、日比野」
柏崎が不意に話しかけてきた。
「なんだよ柏崎」
「良くないな〜」
「なんなんだよ柏崎」
「そのうちわかるよ、クスクス」
「わかったから、昼ごはん食べようぜ」
「だね〜」
柏崎は自分の席に弁当を取りに行った。僕は玉木の所でも行くか。
玉木の席に着いた。でも玉木は机に伏せてしまっている。
「玉木も一緒に食べようぜ」
玉木に言ってみた。
「…うん」
「じゃあ、僕の席に来てね」
「うん」
まぁ、玉木は大丈夫だろう。多分…
そして、僕達は席をくっ付けて昼ごはんを食べ始めた。
メンバーは、僕と柏崎と玉木と岩谷だ。
僕の、今日のご飯は姉が作った弁当だ。中身は…無いだと…
「どうしたの日比野?」
「そうだよ」
柏崎と岩谷が言ってきた。
「弁当の中身が無い…」
「マジかよ」
「ざま〜」
こいつら、うざいな。
「良かったら、私のた、食べる?」
そんな事を言ってくれる玉木は、神かな。
「ありがとう玉木!」
「どういたしまして…」
「良かったな、日比野」
「そうだよ」
「お前らは、なんなんだよ」
なんて言いながら、僕は玉木の弁当を見てみた。中身は…まず目に入ったのは、卵焼きだ。
「玉木、これって自分で作ったのか?」
「うん…」
「凄いな玉木!」
「味は、隼の家と同じ味付けかな…」
「なんで?」
「隼のお姉さんに教えてもらったから」
「へー、あの人が」
「教えてくれたよ」
「でも、なんで玉木は今日弁当なの?」
「え…」
「まぁ、そんな気分の時もあるよな」
「うん…」
そんな事を言いながら玉木の弁当を食べ始めた…
どうも、小野屋です。しばらく投稿出来ませんでしたが、頑張って書いてます。
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