3話 僕の記憶
突然現れた少女に、ある事を言われる……
「…なんだ、ここは」
なんで、僕はこんな所にいるんだろうか。確か、玉木を保健室に連れて行く途中だったっけ。
「おーい、誰かいるかー」
と、僕は言った。まぁ、こんな真っ白な世界に誰もいるわけないか、そう思った時。
「うるさいな〜、誰か来たの〜」
え?。今確かに人の声が聞こえた。
「おーい、誰かいるのか」
再び、言った。
「いるよー」
と、誰かが言った。その時、僕の前に一人の少女がやって来た。その少女は綺麗な銀色の髪をしていた。それに顔立ちも綺麗だ。
「ハロー、日比野隼」
なぜ、こんな所に人がいるんだ?どうして、僕の名前を知っている?
「君は、誰だ?」
僕は、少女に聞いた。
「君の記憶を操る者だよ」
と、少女は言った。
「え?」
この少女が、僕の記憶を操る者だって?
「なんで、僕の記憶を操るの?」
僕は、少女に聞いた。
「んー、それは私にもわからないかな〜」
「なんで、わからないんだよ」
「私は、彼女に頼まれて貴方の記憶を操ってるからね〜」
誰だ、彼女って。
「そうだ、日比野隼」
「なんだよ」
「貴方の大切な人の記憶を思い出さないと、貴方は死ぬよ」
え?大切な人の記憶?死?どういう事だ?
「おい、どういう事だ」
「まぁ、大切な人は近くにいますよ」
と、少女が言った時、また視界が白くなった。
「……隼、どうしたのぼーっとして?」
え?戻って来たのか?
「あーごめん、考え事してた」
「ふーん」
「まぁ早く保健室行こうぜ」
「うん」
何故、僕は記憶を操られているのか、あの少女は誰か、大切な人の記憶とは何か。大切な人って誰だ?
「なぁ玉木」
「何?」
「玉木は、大切な人とかいるか?」
と、玉木に聞いてみた。
「どうしたのいきなり?」
「いや、聞いてみたかっただけ」
「大切な人は確かにいたよ」
「へー、どんな人?」
と、僕が聞くといきなり走り出してしまった。
「隼のバーカ!」
「え?」
玉木は、行ってしまった。
「どうしたんだ、玉木?」
「貴方は馬鹿ですか?」
と、後ろから声をかけられた。
「お前は…」
僕の前にいたのは、さっきの銀髪の少女だった。
どうも、小野屋です。またまた急展開してますが、よろしくお願いします。
是非アドバイスなどもお願いします。