2話 突然の出来事
学校に着いた、玉木と隼。どんな事が起こるか予想もつかない学校で、どんな事が起きるのか。
「ま、間に合った」
と、僕が言うと玉木がスッと背中から降りていった。
「ありがとう、隼」
その言葉に、僕はドキッとしてしまった。
「早く教室行こ、隼」
「そうだな」
そして、僕達は教室に向かった。
秋雲高校、生徒数は二百人とあまり多くない。校舎は最近、建て直されてとても綺麗だ。校庭の端に大きな桜の木がある。僕は、この木がいつも気になってしまう。
そして、僕達は教室についた。一応、玉木とは同じクラスだったりする。
「再びおはよう隼」
と、柏崎に声をかけられた。ちなみにこいつも同じクラスだ。
「おい、柏崎」
「何?」
「できれば、今日の朝のような事はやめてくれ」
「あー、ごめん」
果たして、こいつは本当に反省してるのだろうか。ま、わかってくれればいいのだが…
「おーい、ホームルーム始めるぞー」
「やべ、葉ちゃん来た」
「葉ちゃん言うな柏崎」
「ヘーイ」
ま、僕も席に戻ろう。
「あれ、岩谷、一時限目ってなんだっけ?」
と、声をかけてみる。
「確か、体育だったような気がする」
「ありがとう、で、体育何やるのかな?」
「卓球じゃない?」
「マジか」
岩谷涼、こいつは中学校の時からの友達だ。少し引っ込み思案で、あまり人とは話していない。でも、僕には少し絡んでくる。
「早く更衣室行こうぜ」
「わかった」
僕達は更衣室に向かった。
「それじゃ、二人一組で集まってくれ」
まぁ、僕は岩谷と組むから困らないな。
「おーい、岩谷ペアになろうぜ」
「了解、隼君」
そして、先生からの話を聞いた後、僕達はラリーを始めた。
「女子は、バレーか」
と、岩谷が言った。
「どうした、いきなり」
「いや、偶々見えたから」
「なら、俺も見るぜ!」
と、奥の方を見てると…
「大丈夫か、あれ…」
僕の見た瞬間、玉木の顔面に、ボールがクリーンヒットしていた…
僕は、すぐに玉木の元に行った。
「大丈夫か、玉木?」
「なんで、日比野が来るの」
と、柏崎に言われた。
「いや、大丈夫かなーと思って」
「私は、大丈夫です」
と、玉木が立ち上がった。
「本当に大丈夫かよ」
と、僕が言うと柏崎が。
「なら、日比野が保健室に連れて行けばいいじゃん?」
確かにそうしよう。
「そうだな」
僕は玉木の近くに寄った。
「だから、私は大丈夫ですって」
「いいから、行くぞ」
「……わかった」
「じゃあ、僕が玉木を保健室に連れて行くんで」
「頼むよ、日比野。クスクス」
なんだ、あいつはいちいち、まぁ、早く玉木を保健室に連れて行こう。
「行くぞ、玉木」
「……うん」
保健室に向かう途中、僕は、玉木にどうしてボールがぶつかったのか聞いてみた。
「なぁ、玉木」
「…なに?」
「どうして、ボールがぶつかったんだ?そこまで、運動神経悪くないだろ?」
「……」
玉木は、なにも答えなかった。
「まぁ、そんな時もあるよな」
と、僕が言った時、突然視界が真っ白になった。
どうも、小野屋です。しばらくは、急展開が多いと思いますが、是非、読んでみて下さい!