20話 支度
「ただいまーおかえりー」
「何やってるんだ姉ちゃん?」
姉ちゃんが玄関の前で謎の行動を取り始めた。
ドアを入ったり出たり…
「ど、どうした?」
「なんとなくー」
「そ、そうか…」
と、言って僕は家に入った。
「すぐに夕飯作るから待ってー」
「わかった!」
と、キッチンで夕飯の支度をしていると…
カーン
「どうしたメリー、今は忙しいんだ」
「大丈夫ですよ、時は止まってますしおすし」
そっか、時は止まっているのか。
「って、おすしってなんだよ」
「気にしないでください」
「わかった、で、何故僕を呼んだ?」
「ニンジンは入れないでください…」
え?
「もしかして、ニンジン嫌いなのか?」
と、メリーに聞くと。
「き、嫌いじゃない…」
あ、これは絶対にニンジン嫌いだな…とその前に何故メリーが夕飯を食べる事になってるんだ?
「その前になんであなたも夕飯を食べる事になってるんだよ」
「えーっと、それは…」
もじもじて目が泳いでいる。
「まぁいいか」
と、隼が言うと。
「本当ですか!ありがとうございます!」
目をキラキラさせて言っている。
「ただし、ニンジンは食べろ…」
「やだ〜やだ〜無理〜」
「あんたは子供が!」
「子供じゃないです!」
と、フン、と言ってどこかに行ってしまった。
「やっぱり子供だなぁ」
ん、でもなんでわざわざこんな事を言ってきたのか?
どうせ、鍋だしニンジン以外を食べればいいのに。
しかし、メリーはどうやって食べるんだ?などの謎を残して…
「隼ちゃん!」
は!戻ってきたのか…
「あーごめんすぐ作るよ」
メリーの謎を残して隼は夕飯を作り始めた。
最近、時間がありませんでした。申し訳ございません。