17話 鍋
オムライスか鍋か…
「まあ、早く夕飯の買い物しようか」
と、僕が言うと。
「そうだねー」
と、後ろで玉木と話していた姉ちゃんが隣に来た。
「わ、私も早く買い物しなきゃ…」
すると、玉木はカゴを持って早足でスーパーの中に行ってしまった。
「ばいばーい」
隣で姉ちゃんが玉木に手を振っていた。
「僕たちも早く夕飯の買い物しちゃおう」
「だねー」
「あ、カゴ持ってくる」
「わかったー」
と、僕が、カゴを取りに行こうとした瞬間…
カーン。
「なんだこれ…」
金属音が鳴った瞬間、時が止まった。
「こんばんは」
背後から声が聞こえた。しかし僕はその声の正体はわかっていた。
「やあ、メリーさん」
そう、メリーだ。
「ふふふ」
メリーは、何故か笑っている。まぁそれは置いといて。何故僕の前に現れたか聞いてみよう、
「で、何の用ですか?」
すると、メリーは。
「今日は鍋が食べたいわね」
え?鍋が食べたい?確かに今日は寒いから鍋が食べたくなる気持ちもわかるけど…
「ちょっと、聞いてる?」
と、メリーが僕の足を踏んできた。
「聞いてますから、足を踏まないでください!」
と、言うと、メリーは僕の耳元で…
「彼女と一緒に夕飯を食べなさい…」
彼女?玉木のことか?しかし何故一緒に食べる必要あるのか、理解ができなかった。
「何故僕は玉木と一緒に夕飯を食べるのですか?」
僕はメリーに、聞くと。
「思い出が見つかるかもしれないわよ…」
どうも、小野屋です。久々に投稿できました。
次は来週くらいに投稿しようと思います。