16話 姉ちゃんって…
Sって怖いですよね。
「あ、姉ちゃん」
僕はスーパーの入り口である事に気づいた。
「何?隼ちゃん?」
「財布持ってきた…?」
「あ…」
やっぱり、姉ちゃんは手ぶらで来ていたので気づいていだが…
「まぁ僕のお金で買うよ」
と、僕が言うと。
「隼ちゃん、お金あるの?」
あ…そういえば。今日、玉木のプレゼントを買ったんだ…あと多摩ちゃんにも。
「少しはあると思う…」
と言っても2500円しかない…
「ふーん」
と、後ろから声が聞こえた。
「あ!春海ちゃん!」
え?玉木?
「こんばんは、菊音さん」
「こんばんは〜春海ちゃん」
本当に仲が良いんだな二人は。なんて思っていると。
「今日はお二人で買い物ですか?」
なんて会話を後ろでしている。
「違うよー、買い物じゃなくてデートだよー」
「え?」
「久々にデートだよ!」
「そ、そうですか…ってデート!」
な、何を言っているんだ。恐る恐る後ろを振り返ると、玉木が混乱していて目がくるくる回っている。それを見て姉ちゃんは笑顔で玉木を見ていた。
「ね、姉ちゃん…」
「どうしたの、隼ちゃん?」
「なんで、そんなに笑顔なの?」
「んー、わかんない!」
案外、僕の姉はSなのかもしれない…
どうも、小野屋です。昨日に続き更新できました。また、明日更新しようと思います。