14話 姉ちゃんの思い
姉ちゃんが隼に思いを伝えます。
「と、言ったけど何作ろうかなぁ」
なんて、言いながら僕は冷蔵庫を開いた、中には…って
「何にもないじゃん!」
携帯の時間を見ると17時30分、スーパーに買い物でも行くかと、思い支度をしていると、後ろから姉ちゃんが。
「私も行く!」
と、言って玄関に向かって行った。
「先に外に行ってるね!」
「了解」
と、行って僕も玄関に向かった。
「ふーん♪ふーん♪」
隣を歩いている姉ちゃんが鼻歌を歌っている。なんか、姉ちゃんと一緒に出掛けるのが久々な気がした。
「ねぇ隼ちゃん」
と、姉ちゃんが急に話し掛けてきた。
「何?」
「私と一緒にいるの嫌?毎日一緒いるの嫌?」
と、姉ちゃんらしくない事を言ってきた。
「き、急にどうした?」
「私ってめんどくさいじゃん?お母さんもいないし、ずっと隼ちゃんに頼りっぱなしだし」
僕は言葉が出なかった。
そう、僕には母親がいない…亡くなったのは僕がまだ幼い頃だったからあまり覚えていないが、なんで僕の家には母親がいないのだろうと昔は思っていた。父親は妹が生まれた時にいなくなったと姉ちゃんが言っていた。
「姉ちゃん…」
まさか、姉ちゃんがこんな事を思っていたなんて…
「ねぇ、どうなの?」
「全く嫌じゃないよ、むしろもっと僕を頼ってもいいんだよ。昔は僕も姉ちゃんに頼りっぱなしだったからね」
と、言って姉ちゃんを抱いた、すると姉ちゃんの瞳から涙が溢れ出ていた。
「ごめんね…隼ちゃん…」
と、言っていた。
「謝らなくてもいいよ」
僕は、そう言って姉ちゃんの頭を撫でた。
どうも、小野屋です。久々の更新できました。
今後もよろしくお願いします。