11話 多摩ちゃんって…
ついに、プレゼントが決まるかもしれない…
しばらく歩いていると、多摩ちゃんが僕に話しかけてきた。
「先輩、あそこ覚えてますか?」
と、多摩ちゃんが目の前の古い駄菓子屋を指差した。ここの駄菓子屋は少しモールから離れた所にある。
「お、懐かしいなここの駄菓子屋。まだあったんだ」
「よって行きませんか?」
「そうだな、久々に行くか」
と、言った時、僕の頭の中にメリーの声が聞こえた。「絶対に行っては行けない」と。どうしてだ?と思った時。
「どうしました先輩?」
多摩ちゃんが僕の顔を覗いていた。てか顔近いよ。
「な、なんでもないよ」
「そうですか〜」
と、言った多摩ちゃんの目からは何故か光が消えていた。まさか、ヤンデレか?まさかそんな事は無いと思うんだが…
「先輩と二人でいる時に他の女の事を考えていたら、私、怒りますよ?」
怖い、怖すぎる。ヤンデレだ。でも、どうして今まで多摩ちゃんがヤンデレだと気付かなかったのだろう?
「早く駄菓子屋行きましょ〜」
どうしよう、メリーは行くなと言っているし…
「ま、また今度にしよう」
「そうですか、先輩がそう言うのなら仕方ありません」
やっぱりの多摩ちゃんの目から光は消えている。
「早くプレゼント探そう?なんか、多摩ちゃんにも買ってあげるから」
「本当ですか!」
「うん!」
良かった、多摩ちゃんにも目に光が戻った。
「何が欲しい?」
多摩ちゃんに聞いたとたん、多摩ちゃんがニコニコしながら。
「指輪が欲しいです!」
やばい、こんな事聞くんじゃなかった…
「それは無理かな…」
「ですよね、ならアレが欲しいです」
と、多摩ちゃんはぬいぐるみ屋を指差した。指差した所を見てみると白い毛のふわふわしている猫のぬいぐるみだった。
「なら、あそこ行くか?」
「はい!」
あそこなら玉木のプレゼントも見つかるかもしれない…
と、思いながら僕と多摩ちゃんはぬいぐるみ屋に向かった。
どうも、小野屋です。また、しばらく投稿出来ないかもしれません…すいません…