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時の扉  作者: かいひろし
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志は、己の意思次第

 人間、心に決めたことは、どう貫くかで、人生の方向性が決まるものと断言したい。無理と思われることも、ひとつひとつこなして往くものであれば可能性はゼロではないのである。

 僕の尊敬する孔子の論語には、「雍也」という項目がある。その一節をここで紹介してみたいと思う。

「回や其の心三月仁に違わず。其の餘は則ち日に月に至るのみ」

読み方「かいや その こころ さんげつ じんに たがわず。その よは すなわち ひに つきに いたる のみ」

(意味)弟子の顔回は三ヶ月もの間仁の徳に違うことはない。その他の者は日に一度、あるいは月に一度仁の徳に至るのみである。

 時に人間が生きてゆく上で、進んでゆく人生という長い道のりの中には、いろんな誘惑や障害が待ち受けているのは、どんな人間であれ、かならず体験するものと思われる。

その長い人生の狭間で、心に決めた仁なる行動を、如何に長く、如何にどう貫くかの大切さを説いている。

 僕は、いろんな事を体験してきた。辛かった出来事や、心を抉るような経験をしてはいるが、大切なことは、その負のパワーに心を向けないことである。これは、簡単に語ってはいるが、本来、並大抵の事ではないのである。

 僕が歩んでいる人生の出来事には、意味があると感じたのは、つい四〇代を迎えてからであるが、それからのやることは何でも本気である。

 無理と思えば、自分で無理と考えてしまう。そう思うよりは、僅かでもある可能性に賭けてみたいと思う自分がここにあるのだ。

 ひとつ、伝えておきたいことがある。その物事の、動機が心から清らかなものであるならば、迷わずにひとつ、努力を重ねていただきたいと思う想いがここにあります。

 いろんな人と出会い、真実を見つめた人生があるからこそ、この想いを文章に刻んでいるといえましょう。

 意味ある人生は、価値があると思えるようになりました。

 僕は、果たして自分の本当の姿を、他人が知らずとも慌てることもなければ、憤りを感じることもないのだ。

 ただ、悠然と構えていればいいことである。それは、身内の事であっても同じことである。

 事情を知らないのだから、苦心することもないし、無理に解かってもらおうとしても、無用の長物であることは変わらない。

 ひとつ、生きていくために、人並み外れた努力があるから、生きてゆけるのであって、努力を忘れてしまうのなら、今の自分はないと感じられるようになったのは、まさに定めと思われる人生そのものである。

 僕自身は、どんな事があっても、心を濁さないで生きてゆきたいものである。


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