第三話 クリスとエリのコンビ結成? 第一部 その後の絵里とクリス
前話の事件以来、絵里とクリスはすっかり友達になっていた。そんな中、絵里はある事件に巻き込まれる。クリスの助けを借りて、絵里は事件を解決できるのだろうか?
時効が迫る殺人事件の推理にクリスが貢献したことがきっかけで、お母さんは時々クリスに相談しに来るようになっていた。
相談の内容は、通販で買おうとしている商品の評判とか、今度友達と行く予定の飲食店の口コミなど、わりと日常的なものが多い。
「そんなの自分で口コミを見ればいいじゃん」と僕が言うと、
「口コミはあてにならないの!それに、たくさん読むのは面倒くさいでしょ」
と、あっさり返されてしまった。
時には、
「クリスと二人だけで相談したいから、ケイタはちょっと外してくれる?」
と言われ、僕が自分の部屋から追い出されることもある。
何の相談だったのか気になって、後からクリスに聞いてみたら、
「女性同士のデリケートな話を知りたがるなんて、ケイタってさ・い・て・い!」
と、クリスにまで釘を刺されてしまった。
さて、お母さんは長年勤めたファミレスを三月いっぱいで辞めて、サエコさんという友達から紹介された“小学校の支援員”をすることになっている。
お母さんはそのファミレスの最古参なのに対して、店長の古本さんは就任してまだ一年足らず。わからないことも多く、お母さんに頼り切りのところがあった。
今日は少し業務の引継ぎをするから遅くなる、と言っていた。
僕は近くの台湾料理店でB定食を食べてから家に帰った。
本当はお母さんの勤めるファミレスで“お母さんのツケ”でごちそうになりたいところだが、その店はファミレスといっても「しゃぶしゃぶ」が看板料理の、ちょっとお高い店なので、さすがに言い出せなかった。
宿題を済ませ、いつものように寝る前のクリスとの会話を楽しんでいたとき、お母さんからクリスに電話がかかってきた。
時刻は、11時を回っていた。




