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第一章・眠り姫のご帰還 01




ふわふわの浮遊感の良さに目を覚ましちゃいけない、地獄が待っているのは経験上知っているから。


嫌なことを洗い流すように、浴びるようにお酒を飲んだことを翌日後悔するのは何度目だろう。




…あれ?……ベッドに寝転んだ記憶がないのにふわふわしてる…。




ピクリとも動かない躰と、覚醒しきれない頭で記憶を辿っていくけれど、思い出すのは碌でもないことばかりで。


マンション近くの信号機まではかろうじて覚えている……。


渡りきって向こう側、真っ直ぐいけばそう遠くない場所に帰るだけなのに辿り着いた記憶が一切ない。




ダイブするのはベッドのはずだったのに……私は何にダイブした?




……そうだ…あの時間は普段滅多に車の通らない道なのに、眩しいライトが突然暴走してきたんだ。


考えるよりも先に飛び出した。


ライトに照らされたシルエットが見え咄嗟に躰が動いていた。




あちこち薄汚れた猫は元は真っ白だったんだろう、意識が落ちる前に見たモフモフは所々淡雪のように綺麗だった。






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