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(1)ようこそ!パル○エスパーニャへ!

目が覚めたら中世ヨーロッパ風の街にいた。


「うおおおおおお!!とうとう俺も異☆世☆界☆転☆生しちゃったかあああ!!!fooooooo!!!!」


普通の主人公なら戸惑うはずのシーンで俺は歓喜の雄叫びを上げる。なんせ現実が上手くいってなかったのでな。毎週神社に通って「異世界転生して俺を勝ちまくりモテまくりにさせて下さい」と願った甲斐があるってもんだ。


とりあえず、なろうで得た知識をもとに行動を始めることにした。


まずは持ち物確認だ。

財布、イアホン、スマホ…… ここで俺は異変に気付く。なんとスマホがネット接続しているのだ。おかしい、ここは異世界のはずなのに……


「まあ4Gだしな。異世界で繋がっても不思議じゃないわな。やっぱすげえよ4Gは。なんてったって通信速度100mpsだからな。すげえわ4G。」


なんて自分に言い聞かせつつ、次に俺は情報収集に移ることにした。

異世界で始めに行く場所といえば相場は決まっている。俺は街の人に声をかけた。


「すみません。この辺にギルドか酒場はありますか?」


「ギルド?って何だい?あ、酒場なら鳥貴族がここを出た先にあるよ。」


え?この人今「鳥貴族」って言った?

いや、確かに異世界モノに貴族はつきものだが……


「まあ鳥貴族だしな。異世界にあっても不思議じゃないわな。やっぱすげえよ鳥貴族は。なんてったって急成長企業だからな。すげえわ鳥貴族。」


ヤケクソ気味に自分に言い聞かせつつ、俺は彼の指す方向へと体を向ける。


そこには大きな垂れ幕があり、ポップな字でこう書かれていた。



「ようこそ!パル○エスパーニャへ!」


なんてことだ。

薄々感づいてはいたが、俺は異世界転生したのではなかった。




ここは志摩スペ○ン村だった。



「あはははははははは!!『すげえわ鳥貴族。』だって!!あははははは!!おなかいたぁいい!!」


ふと見ると隣で女性が横で大爆笑している。


そして彼女は何故か巫女服を着ていた。




続く

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