〈第5話〉【さようなら】
少し悲しいナリ・・・(´;ω;`)
「今日は合成魔術、通称【合術】を会得するための勉強をしたいと思うよベル君」
数日が経ちエリー先生とも結構友好的に話せるようになってきた
そして今現在魔術の練習をいっぱいして約全部の魔術をマスターできるようになった
ただ1つを除いて・・・・そう禁忌魔術・・・・
先生から聞いたんだが禁忌魔術を使うと悪魔、この世界では【死神】と呼ばれる物体を持たない存在が禁忌を犯した自身の魂を狩りに来るのだと教わった
魂を失った人間はただの肉の塊になる・・・死に至るのだ、と
さて暗い話はここまでして今日は合成魔術を教わる
ごめん本で読んで知ってるんだエリー先生
なんて言えないから知らないふりしないとな
説明に入るが合成魔術は言葉通り魔術を2つ合わせて新しい魔術を作り上げる技
簡単に言えば【水】+【風】で切れ味が凄まじい水魔術が発動できるって話
応用しだいでとてつもない破壊能力を持つ魔術が完成する
と、俺は考えている、なぜだかこの世界の人は2つまでしか魔術を合成できないと思い込んでいる
そう、俺はある時4つまで合成できる合成魔術を開発してしまった
【火】+【風】+【闇】+【水】で合成魔術ができた、いやこれ合成なのかな
そーだなぁ~混合魔術・・・これだな
「ベル君?ベル君??ちょっと聞いてる!?」
「あ!はい聞いてます聞いてます」
「じゃあまずさっき言った通りにやってみるから見ていてね」
「はい!」
「〘炎よ、現れろ!風よ、貫け!〙」
ブォォォォン!!
「さすがです先生!」
「はい、この通り片手に火魔術、もう1つの片手で風魔術を発動したらてを突き出せばこのように合成魔術が完成しますよ、じゃあやてみてください、あ!ベル君本気で発動しなでね!ベル君は生れつき魔攻がバカ高いから気をつけてね」
「はい!」
この前も家に穴をあけてしまったからぁ・・・マジ気を付けねぇと
「〘邪悪なる闇の力よ、我に力を!煉獄の炎よ、我が手に津堅を示せ〙」
ドガガガガン!!!!!
「即興合術!?!?はぁ・・・ベル君にはつくづく驚かされるよ、まさか新しい合術を作ってしまうなんて・・・・君はいったい何者なんだ・・・・!」
「偶然ですよ偶然っ!アハハ~!」
「その偶然いつまで続くかな・・・・?っにしても言っただろ!?木が木っ端みじんじゃないか!!」
「え・・・?手加減したつもりなんですけど・・・・」
本当だ、マジで俺は手加減したはずだ
日に日に魔攻が上がっていっているのか?
可能性は十分あるな
「まさか・・・君【魔力操作】を会得してないのか!?」
「【魔力操作】とはなんですか?」
あの本にも書かれていなかったよなぁ
「【魔力操作】とは魔力の放出を制御、操作することをいうのです、さっきベル君は手加減したはずなのに、破壊力がすごかったね?それを無くすのが【魔力操作】なんだ、これを会得するには3日掛かるんだ、もちろんやるよね・・・?」
「もちろんです!!先生!!!」
「うむ、まず手のひらと手のひらを合わせて左手から右手に魔力を流す、次に右手から左手に魔力を流す、これを100回やりなさい」
「はい!!」
~10分後~
「先生あの」
「ん?もう終わったの?早いね」
「いや、その、多分ですが【魔力操作】会得したかもしれません」
「へっ????第一工程で会得しちゃったの???」
「多分ですがやってみます〘炎よ、姿を現せ〙」
ボッ
「は、ははは~・・・・君は本当に規格外だなぁ」
俺もびっくりだわ
だって急に・・・
『99回目、ふっ!100回目、ふっ!!』
『【魔力操作】を獲得しました』
『えっ‥‥!?誰だ?』
急に女の声で言われたからビビったわ・・・
あれいったい何なんだろう
「ベル君・・・突然なんだけどもう私は帰らないといけなくなったんだ、君に教えることはもうなくなったし・・・」
「え・・・なんで急に・・・」
「第一に、君はもう私より強い、それは君もわかってると思うし、私も勝てる気がしないよ、第二に次の生徒さんが待っているんだ、こう見えても私は好評でね」
あたりまえだこんなかわいいし、教え方がうまい
「また会えますか・・・?僕このまま先生ともう2度と会えないなんていやです!!」
「嬉しいことをいてくれるじゃなのベル君、一つ私とまた会う方法があるよ?」
「なんですか!?」
「それはね、冒険者だよ」
「冒・・険・・・者?」
「そう、冒険者になって旅をするの、冒険者のなって旅をして困っている人を助けたり、仲間と一緒に楽しく・・・わいわい・・・したりね」
「どうしんです?」
「あぁごめんね昔の仲間を思い出してね・・・・よしっ私はもう行くよ・・」
「分かりました・・・また会いましょう・・・・!」
冒険者・・・外の世界・・・・エリー、いや師匠!!俺頑張るよ!!!
「あら、ベルちゃん勉強は終わ・・り・・・?!どうして泣いてるの????」
「えっ???」
頬に滴る
しょっぱい水
切ない・・・
だけど何故か幸せ
悲しい・・・
それなのに嬉しい
少し俺の心が揺れ動いた気がした・・・
そうだ、冒険者になろう