声劇用台本*先生と生徒
キャラクター説明 (比率)1:2:0
西村 勉 23歳 教師
帯広中学校教師、担当教科は数学。割とイケメンな眼鏡。子供は嫌いだが、両親が教師をやっていた為、コネで教師となる
雨宮 皐月 15歳 女子中学生
文武両道、帯広中学生徒会長。学校中の人気者のチビ。先生のことが大好き
能登 芹香 15歳 女子中学生
残念な美少女。雨宮に強いライバル心を抱いている為、何かと突っかかってくる
【キャスト】
西村 ♂:
雨宮 ♀:
能登 ♀:
同シリーズ【西村先生は怠りたい?】
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(続き物ではない)
雨宮「せんせー!いるんだろっ先生!開けてくれよ―!大変なんだ!一大事なんだ!!!」
西村「……はぁ。このままだとドアをけ破ってきそうな気配だな。仕方がない、開けるか」
雨宮「せーんせいっ!」
西村「のわっ!出会いがしらのタックルはやめろ!」
雨宮「え!?出会いがしらじゃなきゃしてもいいの?」
西村「よくねーよ!あげてもいない足を取るな!」
雨宮「えへへー。ってかタックルじゃねーよ、ハグだよぉー」
西村「こんなダメージを伴うハグがあってたまるか!離れろクソガキ、ふん!」
雨宮「キャッ!……うー、そんなひっぺがすことないだろ先生ぇ」
西村「うー気持ち悪い」
雨宮「そこまで言うか!?」
西村「雨宮、何度も言うが俺はガキが嫌いなんだ。じゃれてくんじゃねーよ」
雨宮「真剣に怒ってる先生も、ス・テ・キ♡」
西村「怒ってるんじゃねーよキレてんだよ!」
能登「あらあら、昼休みに騒がしいと思ってきてみたら、雨宮さんと、に、西村先生じゃありませんの♡」
雨宮「だいたい先生も、こんな『びゅうてふるうーまん』をクソガキ呼ばわりなんてひどすぎるぜ」
西村「……そうだな、分かった訂正しよう。ドチビクソガキ」
雨宮「誰がチビだとごrらぁ!ダーリンでも言っていい事と悪い事があんぞ!」
西村「誰がダーリンだごrらぁ!」
能登「ちょっと、私の話を聞いていますの!」
雨宮「ん?おぉ能登じゃねーか、いつから居たんだ?」
能登「え?えーと……『ス・テ・キ♡』のあたりだったかしら?」
西村「(ドアを開けてタックルされた時にはもう視界に入っていたんだけどなぁ)」
雨宮「ふーん、でなんだよ能登、今先生と痴話げんかしてるんだから邪魔するなよ」
西村「お前は痴話げんかの意味も知らねーのか。しまいには殴るぞガキ!」
雨宮「おぉ!ドメスティックバイオレンスだな!」
西村「お前とドメスティックになった覚えはねーよ!」
雨宮「つーわけだけど、何の用だよ水戸?」
能登「能登ですわ!……んんーん、雨宮さん!今日こそ私たちの戦いに決着をつけましょう!」
雨宮「はー。またそれかよ。あと何回付き合えばいいんだよ?」
能登「勿論、私が勝つまでですわ」
雨宮「うわ、はっきり言いやがったよこいつ」
西村「なんだお前、全勝してるのか?」
雨宮「ふん、当然だな。テストの点数対決でも、給食早食い対決でも、アームレスリングでも、人気者コンテストでも私の勝ちだ」
能登「きいいいいいいいいいいいぃぃぃぃ!」
西村「ん?まぁ最初の三つに関しては雨宮が勝つと容易に想像できるが」
能登「先生!?」
西村「人気者コンテストだと学祭の時、ミス帯広に選ばれてた能登が勝ちそうなもんだけどな」
雨宮「あー、女子と運動部の男子連中は私に入れたって言ってたやつが多いぞ」
能登「(あと一部のマニアックな男子たちもあなたに入れたみたいですけどね)」
西村「あぁ。そういやお前、体育館使用日は運動部の奴らとバスケしてるって言ってたっけか?」
雨宮「因みにグラウンド使用日はサッカーをやってるぜ!」
能登「ちょ、ちょっと!お二人で話してないでわたくしと勝負しなさい!」
雨宮「はーめんどくせぇなぁ。私は一秒でも長い時間、先生とイチャイチャしてたいんだけどなぁ」
西村「そういうことなら一生能登とバトっててほしいところだが、面倒ならわざと負けてやりゃーいいだろ?」
雨宮「先生の馬鹿!」
西村「みぞおちっ!」
雨宮「女と女の真剣勝負だぞ!手抜けるわけないだろ!」
西村「……」
雨宮「おい、何とか言えよ先生?」
能登「先生、白目剥いてますわよ」
雨宮「先生!?くそう、いったい誰がこんなことを!」
能登「あなた記憶喪失なのかしら?……むーこんな人がわたくしの上だなんて、許せませんわ。いざ尋常に勝負ですのよ!」
雨宮「勝負ですのよ!って言われてもなぁ……今日は何で勝負するんだよ?」
能登「そ、それは……じゃんけん?」
雨宮「お前……私にじゃんけんで勝って嬉しいのか?」
能登「この際それでもうれしいですわ!」
雨宮「それでいいのかよ!?」
能登「行きますわよ!じゃん・けん・」
雨宮「え?えぇ!?」
能登「ぽん!」
雨宮「……」
能登「……」
西村「じゃんけんでも負けたのか」
雨宮「おぉ!先生!復活したのか!?」
能登「……う」
西村「う?」
雨宮「う?」
能登「うわああああああああああああああああああああああん」
雨宮「お、おい泣くなよ」
西村「んじゃおれはこれで」
雨宮「おい、行くなよ!何とかしてくれよ先生!」
能登「ぴゃあああああああああああ」
西村「あぁもう。雨宮、もう一勝負付き合ってやれ。で能登もそれで勝っても負けても恨みっこ無し。な?」
能登「すん。すん。はいぃ」
雨宮「仕方ねぇなあ、よし勝負すんぞ能登!」
能登「……えぇ、望むところですわ!」
雨宮「よし。じゃあもう一回じゃんけんでいいか?」
能登「いいえ、じゃんけんだと勝てても運の要素が強いので却下ですわ」
雨宮「えぇーさっき自分で言ったのにぃ。何この子ぉ?」
能登「対決内容は……『どっちが西村先生をキュンとさせるか』ですわ!」
西村「はああああああああああ!?」
雨宮「いいのか能登?それじゃあ私の圧勝だぜ?」
西村「お前はどっからそんな自信が出てくるんだよ」
能登「(ふん、先生は重度の子供嫌い、しかも雨宮さんのことを特に嫌っている。対して私は中学生にしては結構発育のいい方。この勝負もらいましたわ)」
雨宮「で、具体的にはどう対決するんだ」
能登「そうですわね……先生に萌なセリフを言って、どちらが萌えたかでいかが?」
雨宮「ふん。悪くないな」
西村「おい、勝手に決めるな」
能登「ではわたくし、先行行かせてもらいますわ!」
西村「お、おい」
能登「……西村先生ぇ。先にベットで待ってますわぁ♡」
西村「……おえっ」
能登「おえ!?」
雨宮「ふん、やはり先生を満足させるのは、私しかいないようだな!」
西村「おい、やめろ」
雨宮「……おにいちゃん♡」
西村「ぐぅ」
能登「効いている!?」
雨宮「おにいちゃん、朝だよ。起きよう?」
西村「がはっ」
能登「そんな!?」
雨宮「あっ…おにいちゃん、そんな意地悪しないでよ♡」
西村「どんな意地悪だ!!」
雨宮「いってえええええええええ!頭グーで殴られたぁ!!?」
西村「ううううう気持ち悪い!我慢しようと思ったが無理無理無理!」
能登「あっ我慢してたのね」
西村「うー不愉快だ。じゃあなガキども」
雨宮「ちょっと待ちな」
西村「なんだよ、勝敗ならどっちも気持ち悪くて判定不能だぞ」
雨宮「……私らばっかりこんな恥ずかしいセリフ言って。先生も言いな」
西村「なんでだよ!俺は関係ないだろ!」
雨宮「おい能登、お前からも頼んでくれよ」
能登「(あら?わたくし、今雨宮さんに頼られてるのかしら?……悪い気分はしないわね)」
雨宮「(まあ先生の萌え台詞が聞きたいだけなんだけどな)」
能登「びゃああああああああああ先生言ってえええええええええええうぇえええええええええええんんんんんんん」
西村「おい泣くな能登!人が集まってくる!」
雨宮「能登ナイス!先生セリフはねぇ……これ言って!ごにょごにょごにょ」
西村「はぁ!?そんなセリフ言えるか」
能登「うわあああああああああああああああああんんんんん」
西村「やめてくれ!ただでさえ雨宮とのやり取りで校長から目をつけられてるのに!分かった言うから!言うから!」
能登「では、西村先生のセリフまで、3・」
西村「こんのぉ餓鬼…」
能登「・2・1・どうぞ」
西村「……ほしいなら縋りつけ」
雨宮「きゃああああああああああああああああ♡」
西村「うわっうるさっ」
能登「では次、このセリフを言ってくださる?」
西村「なんでだよ!?」
能登「ぴゅあああああああああああああああああんんんんんん」
西村「分ったよ!言えばいいんだろ!!」
能登「3・2・1・どうぞ」
西村「……あれ?寒そうだね。手つなぐ?」
能登「きゃああああああああああああああああああ♡」
西村「お前ら何なんだよ!?……あっ校長先生。違うんです。これは決して生徒に手を出していたとかではなく……」
能登「手をつなぎます!」
雨宮「縋りつきます!」
西村「お前らぁ!……いやいや校長。そんな目で見ないでください!本当に誤解なんですううううううううぅぅぅ!」
【作品利用】
動画や生放送で使用する際は下記までご連絡ください。
事後報告で構いません
https://twitter.com/EdR11103
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【あとがき】
テンスト(作者)は生まれてから今まで、色んなアニメ、ドラマ、漫画、小説を視聴してきました。
なのでそれらの影響を受け、パクリ…オマージュ…リスペクトが作品に組み込まれている場合があります、御了承ください。
そして誤字、脱字、衍字があったらすみません。
ここまで台本を読んでいただいた方、演じていただいた方、有難うございましたm(__)m