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朝起きてから見るものは

【いつだって信じていたいけれど。恋愛は人を臆病にしてしまうんだね。ねぇ、私は信じ続けていいの?】

あなたは『隣にあなたがいないのを信じたくなくて、目を開けられずにいる』ユウを幸せにしてあげてください。 http://shindanmaker.com/474708

※昔書いた短編

夢を見た。

貴方が私のもとを去ってしまう夢を。






嫌なことが短期間のうちに連続で起こりすぎて、何もかも嫌になってしまったから。

昨夜はすべてを忘れるつもりでお酒を飲みまくった。

行きつけのお店で、珍しく大量に、そして、早いペースで飲むものだからマスターがとても心配そうな表情を見せていたのは知っていたけれど。それでも飲んだ。


結果は案の定酔いつぶれたわけだけども。



一人で帰すにはあまりにも心もとないと思ったのだろう。マスターがいつの間にか彼を呼んでいた。

予想外の人物の登場に驚いたけれども、そもそも、そんな状況になった最終的なきっかけは彼にあるのだ。彼と帰るなんて断固拒否したい。

けれど、自分の限界を感じていた私は、これ以上は店に迷惑をかけるだけだと、大人しく彼と帰ることにした。


私の家よりも彼の家が近いという理由で彼の家に連れていかれた私は、いつもの癖なのか。彼の家に着いた瞬間に気が抜けてしまい睡魔に襲われた。


いつもみたいに二人一緒に寝たところで私の記憶は途切れている。





夢から覚めた。けど、意識は完全に覚醒しておらず、目は開けていない。

その時点で気づいてしまった。


普段は私が起きるまで一緒にベッドの中にいてくれる、彼のぬくもりを感じないことに。


ねぇ、昨日見たものは、やっぱり見たままの意味だったの?私はもういらないの?


そんな感情に支配されて、知らず涙がこぼれていた。

このまま目をつぶり続けていても意味がないことはわかってる。けれど、目を開いて彼がいてくれないことを視覚で認識するのが怖い。



「あれ?ユウ?なんで泣いてるんだ?って、まだ寝てるか。起きる前に帰ってこれてよかった。」


気配を感じるとともに聞こえてきた声は…


「私はもういらない?」

「ユウ?起きてたのか?」

「昨日綺麗な女の人と腕組んで歩いてるの見たの。私のとのデート断ったのに、女の人と居るなんて。」

「え……見てた…のか?………誤解だよ。とりあえず話そう?起きて。」


それでも私は目を開けなかった。

誤解?言い訳でもするつもり?

なんて、心の中で怒っているように思い込みつつ、頭の片隅では理解してた。いつもの温もりがないのに起きるのは不安でしかないのだ。


「はぁ。本当はお前の誕生日まで秘密にしておくつもりだったんだけどな。」


そう言いながらベッドの中へと入り込む彼。そして…


「え?」

「明後日、お前の誕生日だろ?昨日はこれ買うのに知り合いに付き合ってもらったんだよ。ついでに言うと、昨日見たってやつ、見た目は女だけど中身は男だぞ?」


言葉とともに感じた違和感の正体は、彼がつけてくれたネックレス。

「え?え?誕生日?…男?」

思わず目を開けた私の視界に入り込んだのは


「誕生日おめでとう。ユウ。 お前どうせ自分の誕生日のことなんて忘れてたんだろ。」



ちょっと早いけどな、なんて言いながらも、満面の笑みを浮かべる彼だった。





















-------------

「ところで、あの人が男の人って本当なの?どう見てもきれいなお姉さんにしか見えなかったよ?」

「あー、うん。あれは俺も驚いたさ。中身がそうなのは知ってたけど、俺が知ってる限りでは外で歩く時は男としてふるまってたはずなんだけどな。」

「ふーん。」

「ユウ?なんか、まだ怒ってないか?」

「…………じゃない。」

「え?」

「たとえ、本当は女の人じゃなかったとしても、腕まで組む必要ないじゃない!!」

「それについてはほんとごめんって!それに、腕組んだって言っても、その一瞬だけだし、そのあとすぐに振り払ったし。あれはあいつにからかわれただけなんだって。」







ユウにべた惚れな彼はその後必死にご機嫌どりをしたとかしないとか・・・。



お読みいただきありがとうございます。

初投稿ですので至らない点しかないような気もしますが、いかがでしたでしょうか?レポート作成の息抜きにと、ノリで書いたので構想なんてあったもんじゃないですが…


これでお題通りになったかな?


ちなみに彼氏さん。ユウが起きたら飲ませようと、近所のコンビニまでスポドリとかお買い物してきたっていう。いい人です。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

っていうあとがきもそのまま載せてみる。




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