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プロローグ
初めまして。
小説初心者のどうたぬきです。
至らぬ点があると思いますが、どうか温かい目で見守ってやって下さい。
よろしくお願いします。
家に届いた謎の黒いリング。
赤と黒で彩られたそのリングは、まるで血を彷彿させる様だった。
この日からだ。
俺は虐められていた。理由は授業中に盛大に嘔吐したからだ。そもそも独りだった俺はその日を境に虐めの対象となった。
最初は、パシリや落書きなどで済んでいた。しかし、日に日に虐めはエスカレートしていった。終いにはボコられ過ぎて死にかけた事もあった。周りの奴らはそんな光景を楽しみ、教師は見て見ぬフリを取る始末だ。
家に帰っても俺は独りだ。母は、家事を全くせず毎日夜に家を出ては男と不倫。父は仕事を辞めギャンブルに没頭。挙げ句の果てには莫大な借金を背負い、借金取りに追われている。
何処へ行っても独り。
この世界に俺の居場所は無かった。
そんな俺にあのリングが届いたのだった。
今思えば心の何処かで望んでいたのかもしれない。
生まれ変わりたいとーー