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君為、世壊 page.1

 〜†ユウイ†〜




 暗い一本道を歩くと、僕の足音だけが辺りに響いた。

 大人がふたり並んで歩ける程度の幅の、高さは二メートルと少しと圧迫感のある道。その道はなだらかな勾配があって僕はますます地中へと入り込んでいく。

 この道の入り口自体が地下にあるため、どちらにせよ地上の気配は微塵も感じることは無いのだけれど。


 暫くして、目の前に鉄製の大きな扉が現れる。

 扉の大きさに合わせてそこの空間だけ広くなっていて、上下左右からの圧迫感が消えた代わりに、やけに巨大な鉄扉の威圧感に襲われる。

 僕はその扉を軽く押した。


 鉄の冷たさが僕の手のひらに伝わり、大きな扉はゆっくりと開いた。



 扉の向こうには更に広大な空間が現れる。

 そのあまりに広いドーム型の空間には大きな試験管がふたつと、幾つかの機械があるだけ。

 本来、真っ暗闇であるはずのこの地下空間で、何故それが分かるのかと言えば、それはふたつの試験管に満たされた緑の液体が淡く発光しているから。

 強い光では無いけれど、その光は不思議とこの空間全体を見渡せる程の輝きを放っていた。

 試験管のひとつには、少女がひとり、漂っている。

 もう片方には、青色の光が浮かぶ。


 僕が少女の入った試験管を見上げていると、青い光が少し強く輝く。

 その直後、鼓膜を伝わらずに僕の脳内に直接声が響いた。


 ――お帰りなさい。


 聞き慣れた声。その声に返事をすれば、光はまた強く輝いて僕へ語り掛けてくる。

 他人から見ると僕が試験管に向かってひとりで話しているように見えるだろうが、こんな場所に他に人間がいるわけも無く、僕は気にせず“彼女”と会話を続けた。


 その会話が終わると、僕は部屋を出る。

 金属が軋む音を響かせながら、冷たい鉄扉はゆっくりと閉じていく。

 扉が閉じゆく間、少しずつ狭まっていく扉の隙間から試験管に眠る少女を見つめ続けた。その隣で青色の光が小さくなるのが視界の端に映る。



 扉が完全に閉じる。



「待ってて。必ず君を救ってみせるから……!」






 〜†塚本薫†〜




 私の名前は塚本(つかもと)(かおる)。十九歳。“方舟はこぶね”と言う名の小さな傭兵団に入っています。

 普通の傭兵団ならば最低でも二十人は団員がいるのですけど、“方舟”にはたったの五人しかいません。

 原因は分かっています。それは“方舟”の団長である、佐野(さの)雄真(ゆうま)さんのせいです。佐野さんは入団テストと称して入団希望者と模擬試合を行うのですが、佐野さんが気に入った相手、つまり強い人しか入団させません。

 強い人を求めるのは当然ですが、佐野さんの場合は求める強さがおかしいんです。少数精鋭と言えば聞こえは良いですが、実際には効率よく仕事が回せず、私たちの仕事は減っていくばかり。

 早く強い人が現れないかと願う毎日。

 そんな私の願いが天に届いたのかは露知らず、先日、私たちの傭兵団に新たな仲間が加わりました。

 その新たな仲間である彼は、本人から年齢を聞くまで私は、彼の方が歳上だと思っていました。




 昨日のお昼前、私たちは仕事の依頼もなく、特別にする事もなく、移動用兼拠点であるバスの中でぐうたらと過ごしていました。

 ひとりだけ、来栖(くるす)志穂(しほ)さんと言う方がバスの三階で頑張って仕事を探してくれているのですが、皆さんお構いなしです。

 かく言う私もそうなのですが……。


 ちなみにですが、このバスは三階まであります。

 一階は座席が前を向いて並び、真ん中が通路になっています。バスの前方の横側が入り口で後方には上階に続く階段があります。

 二階へ行くと私たちの個室があります。シャワー室にトイレ、そして寝室です。一階の座席と同じで真ん中に通路があり、その両横に部屋がそれぞれ五部屋、突き当りに一部屋の計十三部屋あります。

 そして三階ですが、三階は機械室です。簡単に言うと、来栖さんのための部屋です。よく分からない機械が沢山置いてあります。



 私がいつものように、一階の真ん中辺りの座席に座って外を眺めていると、私たちのバスに寄ってくる人影がありました。

 その人はバスの横に付いた呼び鈴を鳴らしました。一階に居るのはいつもの事ながら私だけで、恐らく他の皆さんは二階で昼寝でも開始している事でしょう。

 仕方がありません。私が対応する事にしました。

 バスのドアを開けて外に出ると、ひとりの少年が立っていました。包帯を巻いた大剣を背負っています。

 歳はふたつみっつ上でしょうか。優しそうな雰囲気の漂う好青年と言うイメージです。


「ここ、“方舟”の拠点だよね? 入団テストを受けたいんだけど、出来ますか?」


 また、ですか。この傭兵団は人数も少なく、数も少なく、うだつの上がらない団であるにも関わらず、入団希望者が多いのです。

 その原因も分かっています。それもやはり、私たちの傭兵団の団長である佐野さんのせいです。佐野さんはこの国の首都にある軍の本部に所属していたエリートさんだったらしいのです。

 そして何より、彼は魔法使いです。

 魔法使いの戦闘能力は一騎当千、彼らが仲間にいるだけで戦闘時の安心感は大分違います。

 そう言ったわけで、“方舟”には仕事の依頼は殺到しないまでも、入団希望は殺到するのですが、やはり例の如く、佐野さんのせいで仲間は増えません。


 入団テストに関する事は全て佐野さんが行っているので、私は彼にその場で待つように伝え、佐野さんを呼びに二階へ向かいました。

 佐野さんの部屋は通路の突き当りにある部屋です。私はドアをノック……いえ、日頃の憂さ晴らしのため連打しました。どうせ寝ているでしょうから良い寝覚ましになります。


「うるせえ! 鍵なら開いてる!」


 …………。起きてました。

 私がドアを開けると片腕で腕立て伏せをしているおっさ……男性がいました。佐野さんです。

 私は入団希望者が来た事を伝えました。


「ほう、また来たか」


 佐野さんが嬉しそうに笑いますが、その笑い顔が不審者にしか見えないのは私だけでしょうか。

 佐野さんは準備をしてから行くと言い、他のみんなを外に集めておくように指示をしました。

 準備? 今まで、入団テスト前に佐野さんが準備をする事など無かったので私は少し疑問を抱きながら、ひとまず他の方々を呼びに行くことにしました。

 もしかすると、新しい入団テストの仕方を考えてくれたのかもしれません。


 私は佐野さんの部屋のドアを閉め、そこからすぐ近くの部屋のドアを連打しました。が、何の反応もありません。寝ているのでしょう。

 取り敢えず放置し、その隣の部屋に向かいました。

 私がドアを連打していると、ドアが開いて中から長身細身で眼鏡を掛けた男性が出て来ました。

 如何にもインテリっと云った雰囲気の彼が鼎秋久さんです。

 彼は左手でずれ掛けた眼鏡を持ち上げながら、身長の低い私を見下ろしました。右手にはトランプが掴まれてあります。


「どうしたかおるん?」


 この人は名前をまともに呼びません。

 私は入団テストが始まる事を伝えました。


「だってさ、リンリン」


 彼が振り返って言うと、部屋の奥から「めんどくせー」と言う声が返って来ます。十中八九、篠原燐戸さんです。

 最初の部屋で出てこなかったのは寝ていたからではなく、居なかっただけみたいです。どうやら皆さんは全員起きてはいたようです。

 鼎さんに篠原さんの説得を頼み、私は三階に向かいました。


 私は三階の部屋のドアをそうっと開けると、中に来栖さんが居るのを確認しました。何か機械を弄っているようで、私が室内に入っても気付きません。

 私は近付いて来栖さんの肩を叩きました。


「っひゃあ!? か、薫ちゃんですか。びっくりしちゃいましたよ」


 この歳で“ちゃん”付けは少々気恥ずかしいですが、来栖さんは良い人なので許します。

 例の如く私は入団テストの事を伝えました。


「そっか。それなら一緒に行こ、薫ちゃん」


 私はコクリと頷いて来栖さんと一緒に階段を降りていきます。

 階段を降りていると、二階の辺りで鼎さんと篠原さんに遭遇しました。


「まだ居たんですか」

「リンリンが中々動かなくてな」


 やれやれ、と肩を竦める鼎さんを置いて、篠原さんは「うるせー」と言いながら先に階段を降りて行きました。

 私たちもバスの外へ向かいます。


 バスの外では例の好青年が立って待っていました。

 私たちが挨拶をすると丁寧に挨拶を返してくれました。篠原さんは挨拶どころか、見向きもしませんでしたがいつもの事なので気にはしません。

 その後、私たちは佐野さんの準備とやらが終わるのを待ちましたが一向に現れません。待たせる側の十分と、待つ側の十分では体感的に長さが違うと感じるもので、長い事待たされ皆さんに少しずつ苛々が募って来ました。

 そしてようやく現れた佐野さんは何の悪びれた様子もなく、何かを準備して来たにしてはいつもの様に手ぶらで。


「雄真さん、遅いですよ! 何してたんですか」


 みんなを代表して来栖さんが言ってくれました。


「何って、トイレ。言ってなかったっけ?」


 言ってません。私は準備をして来ると聞きました。あたかも言ったように言わないで下さい。

 佐野さんは私たちを無視して、入団希望者の彼の側に寄りました。


「お前が入団希望者か?」

「はい」

「名前は?」

「ユウイです」

「“ユウイ”、か。てことは、ヴェルタ人か?」

「まあ……そうなります」


 ヴェルタ人。嘗て私たちのいるこの国、アレルテリア国と戦争をしていたヴァルトハイト国の出身の者の事を言います。私たちアレルテリア人はアルター人と呼ばれています。今では戦争は無く、私もその戦争の事は授業での内容でしか知りません。

 アレルテリア国とヴァルトハイト国での分かり易い違いとして、まず名前の付け方が違います。アレルテリア国では私のように姓と名がありますが、ヴァルトハイト国に生まれる人には名だけが与えられます。

 そしてもうひとつ。



「ヴェルタ人の黒髪ってのは初めて見るが、染めてんのか」

「まさか」


 彼は軽く笑って否定しました。

 アレルテリア国では皆が黒髪黒目なのに対し、ヴァルトハイト国は多種多様な髪の色、目の色が存在します。ただし、これらの容姿で出身国を判別するのは完全に正確ではないそうです。なんでも、両親の出身国に関わらず、出生した時にいた国側の特徴を持って生まれてしまうそうなのです。

 例えばですが、両親がアルター人だったとして、生まれた時にいたのがヴァルトハイト国だったとします。すると、その子供はヴェルタ人の特徴を持って生まれてくるのです

 原因は分かっていません。


 しかし、どういう訳かそういった他国の地で生まれるという事は非常に少ないようで、黒髪黒目のヴェルタ人を私は見た事がなかったので珍しいものを見るような目になっていたと思います。それは私より長く生きている佐野さんも同じようでしたが。

 佐野さんは質問を続けます。



「学校は、武術校か?」


 彼の背中にある大剣をちらりと見て佐野さんが聞きますが、彼は首を横に振りました。


「学校には通った事が有りません。武術校だけではなく、技術校も一般校にも」


 彼は「通うお金もなかったし」と付け加えて恥ずかしそうに頬を掻きましたが、割りとよくある話なのでそれを気にする者はいません。

 ただし、学校に通っていないとなると、彼の強さがどの程度であるのかという問題が出て来ます。学校に通った者と通ってない者では大抵が実力に差が生まれます。

 各学校共、十五歳から十八歳までの三年間という短い期間ではありますが、それだけでも実力差が出ているのが現実です。


「学校に通ってないとなると、一応歳も聞いておくか。幾つだ?」

「……十七」

「魔法使いか?」

「いいえ」


 私の横で鼎さんが呆れたように笑い、さらにその横で篠原さんが舌打ちをしました。



「この傭兵団の噂は聞いた事はあるか?」


 佐野さんが続けます。

 それにしても、噂ですか。仕事が少ない。給料が減っていく。団長が横暴である。こんなところでしょうか?


「俺が知っているのは“団長が魔法使い”、“軍にも顔が利く”。そして、“強ければ入れる”」

「ほう」


 佐野さんがニヤリと笑い、横では鼎さんが小さな声で同情するかのように彼の言葉に付け加えます。「弱ければ入れない」と。

 今まで何人も入団希望者が落ちていくのを見ていた私たちからすると、鼎さんの言葉の方がしっくりときます。

 それにしても、“軍にも顔が利く”ですか。給料の安いこの傭兵団に入団希望者が多いのは軍に入りやすくする為というのも以外と多いのかもしれません。あちらは安定していますからね。給料など色々と。


「最後の質問だ。お前の“武器”は何だ? その大剣のことじゃねーぞ。例えば俺なら“魔法”。あそこにいる奴らで言えば“破壊”“知識”“射撃”って感じで、まあ得意な事でいい。あそこのひょろ長い奴を見れば分かると思うが、特別に強くなくても役に立ちそうな奴なら合格なんだ」


 順番に篠原さん(破壊)、鼎さん(知識)、私(射撃)、でしょう。そしてひょろ長い奴は鼎さんでしょう。鼎さんもそれが分かっているからか不服そうな顔です。ちなみに来栖さんに関しては戦闘要員ではないので省いたのでしょう。あえて付けるのなら“情報”でしょう。

 ユウイさんは少しだけ悩みました。


「そうですね……“速さ”、かな? 佐野さんには敵いませんけど、この場にいる他の方々には負けない自信があります」


 彼がそう言った直後、ドンッ という音と共に地面が僅かに揺れました。ふと隣に視線を向ければ、篠原さんの足元を中心に半径一メートル程のクレーターが出来ていました。

 篠原さんは仲間以外の方にはすっごく短気ですから仕方がありません。売られた喧嘩は即買いする人です。私だって最初の頃はビクビクしながら過ごしていましたから。


 彼はどうも佐野さんなんかを尊敬する人第一位としているようで、佐野さんの言うことは素直に聞きます。その佐野さんが合格を出した人はつまり、佐野さんが認めた人。つまり仲間には割りと優しいのです。素っ気ない態度ばかりですが。

 隣に立っていた鼎さんがクレーターに巻き込まれて転けていた事には触れません。それが優しさと言うものの筈です。


「随分な自信だが、まあそれもやり合ってみりゃ実力は直ぐに分かる。てなわけでだ、少し移動するぞ」


 移動を開始した佐野さんを追って、ユウイさんも私たちから離れた位置に動きます。

 互いの距離をある程度確保したところで、佐野さんがユウイさんの方を向いて両腕を広げます。武器すら構えない完全に舐めた態度です。さらにはあの不審者の様な笑顔も一緒です。

 私の時もされました。

 即射でした。対人用に強化ゴム弾に変える事も忘れて魔物用の弾で佐野さんを撃ちましたが、避けられてしまったのは今でも悔しいです。


 ユウイさんは「行きます」とひと声掛け、背にある大剣の柄を握ると、片腕で真横にひと振りしました。そのあまりに速い動作により、大剣に巻かれていた布はスルスルと解けていき、白銀の刀身が姿を見せました。

 何の装飾もない刀身であるにも関わらず、私はその大剣に魅入ってしまいました。

 その白銀が動いたのは全ての布が地面に落ちたのと同時でした。

 ユウイさんは一直線に佐野さんへ。

 三メートル程まで近付くと、高く跳び、そのまま真っ直ぐ佐野さんに振り下ろしました。



「え?」


 私は思わずそう声を洩らしていました。

 佐野さんが片手で大剣を受け止めていたからではありません。

 大剣を受け止めている佐野さんの真後ろに、大剣を振りかぶるユウイさんがいたからです。

 ユウイさんは大剣を横に一閃。

 佐野さんが遠くへと吹き飛びました。


 開始僅か数十秒、佐野さんが油断している状態ではあるにしろ、彼が入団テストで初めて佐野さんに一撃を与えた人となりました。

 彼は刃が佐野さんに当たる瞬間、刃の向きを変えて剣の腹で佐野さんに当てたようで、佐野さんに切り傷の様な怪我はありませんでした。



「ってえ、くそ。何が“佐野さんには敵いませんけど”だ。この野郎」

「いや、敵いませんよ。身体強化をした状態の、佐野さんには」

「へっ。言いやがる」


 何故か嬉しそうな佐野さん。彼は強い相手と戦うのが大好きな変態さんなのです。この頃は任務も少なく、久々に強そうな人と出逢えて嬉しいのでしょう。


「いいなお前。気に入った。テストは合格だが、ひとつ条件がある」

「条件?」

「何、簡単だ。もう一戦俺に付き合え」


 佐野さんが右腕を前に突き出すと、その手のひらの上に小さな魔法陣が浮かび上がり、その中から一本の槍が現れました。

 一瞬、足元にも魔法陣が現れていたので、恐らく身体強化も使用したのでしょう。

 苦笑いしたユウイさんの口から「勘弁してくれ」と何やら本音のような言葉が洩れていたような気もしますが、今日は風も強いですしきっと空耳でしょう。

 私は何も言わずに見守る事にしました。





「武術校に通っていないのは本当でしょうか?」


 ふたりの戦闘が激化し、目が良いと自負していた私でも追うのも厳しくなってきたため、金属がぶつかり合う音だけを聞いて困惑している来栖さんに声を掛けました。


「どうなんだろうね。私は技術校だったからよく分からないけど、あれだけ戦えるならお金が無くても特待生として入れたんじゃないかな」

「ですね。あれを見てると自信が無くなります」

「大丈夫、薫ちゃんは可愛いから、自信持って」


 何やら励まされましたが、励ますところがおかしいと言いますか、来栖さんは時々こういうわざとか本当か分からない時があります。が、来栖さんに可愛いと言われてちょっと嬉しかったのは内緒です。




 その後も金属音は鳴り続け、二人がみんなの前に姿を現したのは数十分後の事でした。

 ユウイさんの身体には所々に擦り傷が有りましたが、一方の佐野さんは無傷です。

 ふたりは武器を構え、相手の動きを見合い、やがて最初に動き出したのは佐野さんでした。


 ユウイさんに向かって走り、少し近付いた辺りで佐野さんが二人に増え、それぞれが左右に別れてさらにユウイさんに迫ります。ユウイさんはどちらの佐野さんにも目もくれず、何もない真正面を切り裂きました。

 両サイドの佐野さんが消え、何も無かったその空間から佐野さんが現れたかと思うと、その佐野さんも風に吹かれる様に消え、ユウイさんの背後に槍を突き付ける佐野さんが現れました。

 ユウイさんは手から大剣を手放します。


「俺の負けです」





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