エピローグ
「という訳で、お前らのおかげでどういう店を開くかは決まった」
「う、うん……おめでとうなんだよ」
俺は自宅のリビングにて、ミーニャたち――要するにいつものメンバーに報告をしている。
俺が開くことにした店は、魔法を利用した運送会社の様な物だ。まぁ最初は荷物から始める予定だが、その内人を特定の場所へ送ったり……そう、出来るのならばこの世界と俺が前いた世界を行き来させることにも挑戦してみたりもいい。
「ねぇ、あの部屋の隅で丸まって自分の尻尾弄ってるのなに?」
「『お兄さんに弄ばれました……鬼畜です』って言ってたぞ!」
エリスとクーが何か言っている。
うん、とりあえず無視しよう。
「お兄ちゃん、さすがにフォローした方がいいんだよ……」
「お兄様なりの答えは出されたとの事ですが、私ももう少しフォローをした方がよいかと」
続けて言ってくるミーニャとリゼット。
「…………」
そしてジトーっと見つめてくるのは、リンの傍で座っているマオ。
うん、何だろうかこの俺が悪いみたいな空気。
何だか流れ的にリンからの告白?とも言えない軽い告白を断ったみたいになっているが、実際そんな事はないし、何か酷い事を言ったわけでもない。
ただ俺は言っただけだ。
『嬉しいけど、もう少し待ってくれ……俺の仕事がしっかり決まるまでは』と。
その最後に言っただけだ。
『あとさ、もう少しお前が成長しないと、ものすごく犯罪臭がするだろ……でも、ありがとうリン』
やはりどう考えても酷い事は言っていないし、現状俺がこのような状況に陥っている理由がわからない。
わからないが。
ようやく仕事も決まったし、もうすぐ俺はニートではなくなる。
そうなれば次の目標は、社会的地位を向上させることになるのだろうが。
俺はチラリと尻尾をイジイジしながらこちらを見るリンを見る。
まぁ、その時に隣にこいつが居たら、それはそれで楽しいだろう。
いちおう完結です。
誤字脱字がお家芸の僕の作品をここまで読んでくれた方、まじでありがとうございますhshs
次回作のプロット製作中なので、よければ楽しみにしていてください。狐っ娘と妹が好きな人は楽しめると思います。
あと、もうすぐ発売するリベンジ・オンラインもゲーム好きな人には楽しめると思います。
これからも楽しめる作品をたくさん書いて行きますので、みなさん期待してお待ちいただけると嬉しいです。