表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に行ったら妹ができた  作者: 紅葉コウヨウ
第九章 とりあえず起業してみる
137/155

第百三十六話

「私が思うに商売には必勝法がある!」


「ほーう」


 必勝法とはどんなものだろう。

 何事も堅実にコツコツやるのが最強だと思うのだが、そんなものがあるのなら是非聞いてみたい。


「お前が言う必勝法とやらを教えてくれる?」


「えっへん! では教えてやるぜ!」


 などと胸を張っているクー。


「…………」


 自信がありそうなのはいいけど、正直まるで信用できない――とはいうものの、露骨に否定するのも可哀想だし、ある程度は参考にはするけどな。


 俺が考えて居る間に、胸を張ったクーは自信満々に喋りだす。もしも彼女にリンのような尻尾が生えて居たら、フリフリと左右に嬉しそうに動いていた事だろう。


「まず私がひたすら街で暴れまくる! そしたら――」


「そしたらそれを俺が懲らしめに行く?」


「っ!」


「いやいやいや! そんな『何でわかったんだ!?』みたいな顔されても困るからな!」


 普通わかる。

 そういう言い方されれば一発でわかる。


「論外だからな、それ」


「必勝なのにか?」


「何をどう考えたら必勝法になるんだよ。それ、お前犯罪者になるよな!?」


「え、私の心配か? 照れるぜ!」


「…………」


 こいつだけが犯罪者になる様な言い方をしたが、よく考えると俺も詐欺師扱いされる気がする――気がするというか、確実に詐欺師だ。


「確かに序盤は儲かるかもしれないけど、詐欺はまずいだろ詐欺は。バレたら何もかも終わるぞ」


「知ってるか?」


「?」


「バレなければ詐欺じゃないんだぜ? って、リンが言ってたぜ!」


 なんだろう。

 クーに狐耳と狐尻尾が見える気がする――完全に幻覚だが、疲れているのだろうか。


「いいか、クー? この際だから言っておく、あいつの言う事は絶対に信じるな」


 そろそろ他の奴のアイデアも聞いた方がいいのではないか。

 そう始めた俺だった。


ジャストなコーズの三作目あるじゃないですか。

まずいですね、あれ……面白すぎて色々とサボってしまいそうだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ